13ー8 生徒会へ、ようこそ!
13ー8 生徒会へ、ようこそ!
「礼を言うよ、クロウズ君。君たちのおかげでさくっと生徒たちの失踪事件が解決した」
俺たちは、生徒会室に再び呼び出されていた。
俺は、ロリスとグレンアイヒが高級な菓子にむさぼりついているのを横目で見ながらグレイズに訊ねた。
「結局、ロシナンテはどうなるんだ?」
「ああ、そのことなら」
グレイズがふぅっと吐息をつく。
「お咎めなしだよ」
お咎めなし?
俺が納得できかねる表情を浮かべているとグレイズが肩をすくませる。
「残念ながらロシナンテが事件の首謀者だという証拠はないからね」
確かにそうなのだ。
被害者の生徒たちは、徐々に回復してきているがみな、何があったのか記憶がなく、あそこであったことを誰も証言できない。
「ロシナンテに含むところがある君たちの証言では彼女を罰することはできないと教会が言っているんだ」
それを聞いて俺は、少しだけホッとしていた。
ロシナンテが罰せられたらそれを理由に婚約破棄できるのに。
でも。
俺は、彼女の涙を思い出していた。
何かを思い詰めたような彼女の様子も。
「ロシナンテにも、何か事情があるんだろう」
「しかし、彼女がしたことは立派な犯罪だからね」
グレイズが冷たい笑みを浮かべた。
「とりあえず、彼女は、しばらく停学処分ということにしたよ。もちろん、これで彼女の罪が贖えるわけではないが」
しん、と空気が重くなるのを感じて俺は、もぞりと身じろぎした。
「そろそろ失礼してもいいかな?」
「そんな冷たいことをいわないでくれよ、クロウズ君」
グレイズがにぃっと口角を上げる。
「君たちにはぜひこのまま生徒会の一員になってもらいたいと思っているんだからさ」
はいっ?
俺がぎょっとしているのも無視してグレイズがにこにことご機嫌で続ける。
「君たちを正式に生徒会に向かえるよ、クロウズ・セフィール」
俺は、言葉を失っていた。
なんで、俺たちが生徒会?
はっきりいって俺、モブなのに!?
だが、グレイズが前言を取り消す様子はない。
「我々、王立フロストール魔法学園生徒会は、君たちを歓迎するよ、悪徳四天王!」
いやっ!
それ、止めてくれよ!




