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13ー2 乱入者

 13ー2 乱入者


 その時、何かの気配がして男が叫んだ。

 「誰だ!?」

 しまった!

 俺がそう思った時、何者かがロシナンテたちの方へと進み出た。

 そっと覗き見たらそれは、学園の制服を着た少年だった。

 「やっぱり、お前が関わっていたのか!」

 「あなたは……」

 少年を見たロシナンテがふん、と鼻で笑う。

 「確か、学園の2年生のルーデ子爵令嬢の弟だったかしら?」

 「マイアを……姉さんを返せ!姉さんは、お前と関わるようになって変わってしまった。今年になってからは、家にも帰ってこなくなった!お前が姉さんを隠しているんだろう!」

 掴みかかろうとしている少年を見てロシナンテは、口角を上げる。

 「ここがどこだかわかってるのかしら?」

 「何?」

 ごごっという低い音がして辺りが揺れ出す。

 と。

 地中から何本もの緑の触手が伸びてきて少年を捕らえた。

 「これはっ!?」

 「ここは、禁断の地。ここに入ることを許されるのは、聖女と……魔王のみ」

 ロシナンテの高笑いが響く。

 「いいわ。特別にお前を愛しい姉に会わせてあげるわ!」

 ロシナンテが手を振ると辺りの景色が変わる。

 「なっ!?」

 思わず声が出る。

 そこには。

 1本の巨大な蕾をつけたユリの花とその周囲に緑の触手によって囚われている人々の姿があった。

 触手によって精気を吸われているのか触手に捕らえられている人々は、みな痩せ衰え干からびていっていた。

 その誰もが学園の制服を着ているのがわかった。

 「お前も姉と共に聖女の花の養分になるがいいわ!」

 「くそっ!離せっ!」

 少年は、必死にもがいていたが何本もの触手に絡み付かれて身動きがとれない。

 ここまでだ!

 俺は、我慢できずに飛び出した。

 「止めろ!ロシナンテ!」

 「あなたは!?」

 振り向いて俺を見たロシナンテの顔が歪む。

 「なぜ、ここにあなたがいるの?クロウズ!」

 「そんなことは関係ないだろう?」

 俺は、ゆっくりとロシナンテに歩み寄った。

 「何をしているのか知らないが、見過ごすわけにはいかないな」

 「あなたに私の何がわかるというの!」

 ロシナンテが悲鳴のような声を上げる。

 「何も知らないくせに!」

 


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