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12ー2 変身

 12ー2 変身


 俺は、引き続きアイダさんに頼んでロシナンテの周辺を探ってもらうことにした。

 それと同時に俺自身の悪評をなんとかしなくてはならない。

 悩む俺にラザニエルさんは、笑顔で告げた。

 「いい考えがあるわ」

 王都には、貧しくて生きていくのが困難な民を受け入れる貧民院と呼ばれる施設がある。

 たいていは、王命で作られ王家が運営していることが多いのだという。

 新年の祭りの最終日に聖女が訪れるという噂を聞き付けた俺たちは、その日に貧民院で開かれる新年を祝うパーティーに参加して寄付をたっぷりすることにした。

 俺は、社交会デビューもまだなので衣装も持ち合わせていなかった。

 そこで、アイダさんの手配してくれた仕立て屋でこましな平民風の服を仕立ててもらうことにした。

 ロシナンテは、俺に近づくなって言ってたので俺は、魔法で姿形を変えてパーティーに行くことにした。

 ほんとは茶髪に緑の目の俺だが変身魔法で紺色の髪に変化してみた。

 目の色だけは、変えることができなかったので分厚い眼鏡でごまかすことにする。

 俺は、地方から出てきたばかりの商人見習いということにした。

 ラザニエルさんは、俺の姉という設定だ。

 そうして俺たちは、貧民院のパーティーに紛れ込むことにした。

 ラザニエルさんも変身魔法で髪を焦げ茶色に変化させているがその気品というかにじみ出るような美しさは、隠しようがない。

 貧民院のパーティーは、基本、誰でも参加が許されている。

 しかし、その日は、とても警備が厳しいから俺たちは、身を寄せていることにしているアイダさんに同行してもらうことにした。

 貧民院の入り口でアイダさんが商人ギルドの身分証を見せると門番をしていた騎士は、簡単に通してくれた。

 貧民院は、すごい賑わいだった。

 なにしろ聖女様がくることになっていたからな!

 しかもこの国の王太子とその弟である第2王子も一緒らしい。

 どうりで警備が厳しい筈だし!

 「いいか?2人とも俺から離れないよに」

 アイダさんがいうのを俺とラザニエルさんは、こくこくと頷きながら聞いていた。

 「もしほんとの身分がわかっても別に問題はないだろうけど、ややこしくなりそうだからな。ややこしいのは困る」

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