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11ー5 おかしな家

 11ー5 おかしな家


 家に近づくとアイダさんは、目を見開いて声をあげた。

 「これは……もとの家じゃない!?」

 俺たちの前にあるのはクリーム色の壁に赤い屋根の家だったが大きさは、前とはかなり違っていた。

 立派な貴族の家敷並の大きさに変化している家敷を見てアイダさんは、信じられない、と呟いていた。

 玄関のドアを開くと中は、日本風の住宅になっていた。

 普通に靴を脱いで中に入っている俺たちを呆然として見ていたアイダさんだったがじきに俺たちに習って靴を脱いで中へと入ってきた。

 長い廊下の突き当たりにある扉を開くとそこは、広いリビングになっている。

 併設されたキッチンと食堂も併せるとかなりゆったりとした空間だった。

 もちろんかつて前世で見たことがある住宅広告を真似て作られた家だった。

 豪華な家具の置かれたリビングを見てアイダさんだけが言葉を失っていた。

 「なんで?ここには何もなかった筈だ……それに、広さが違う?」

 「これは、空間魔法です」

 俺は、荷物を持ったまま2階へと向かう。

 アイダさんも俺についてくる。

 「いったいどうなっているんだ?」

 俺たちは、各々の部屋にわかれてしばらく荷物を片付けた。

 俺の部屋は、ベッドと執務机、それに本棚が並んだ部屋で大きな窓からベランダにでることができるようになっていた。

 窓を開いて外の空気を入れる。

 「なんてことだ!」

 アイダさんがベランダから外を眺めると立ち尽くす。

 そこには、美しい庭が広がっていた。

 「これが魔法?とんでもないな!やっぱり君は、とんでもない魔法使いだったんだな、クロウズ」

 「そんなことはないですよ」

 俺は、持ってきていた鞄から本を取り出して本棚に並べながら話した。

 「まだまだ細かな部分まで気を巡らせることが苦手で。この家もおかしなところがあったら指摘してもらえればありがたいです」

 「いや……おかしなところばかりなんだが」

 アイダさんは、目を白黒させている。

 俺は、荷物を片付けるとアイダさんと一緒に下のリビングへと降りていった。

 下では、すでにラザニエルさんたちがお茶をいれるいい香りが漂っていた。

 

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