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プロローグ 『世界が終わった日』
その日は、平凡な一日だった。
校庭では、うるさい男子どもが燥いでいて、
教室では、女子がコスメや昨日のドラマの話をしている。
私はイヤホンを取り出し、スマホに接続する。
外界との接続をシャットダウンするように。
そして、ラジオを流す。
私のお気に入りのパーソナリティは、「雨谷天」だ。
優しく澄んだ彼女の声は、天使が囁いているようで、聞いているだけで幸せになれる。
しかし、今日に限って、いつになっても雨谷天の声は聞こえない。
それどころか、音が入っていない。
スマホを確認し、イヤホンが接続されているか確認するが、問題はない。
じゃあ、ラジオ側の不調か?
そう考えていると、ブツっという音とともに、
こんな話が流れ込んできた。
「本日、この地球は終焉を迎えます」
と。




