まだ知らない不思議
こんにちは、にぃです。
木曜日投稿できず、すみませんでした。
不定期になるとはいえ、気合が足りてませんね。
本編スタートです。
お出かけを終えた三人。
まくとは、のーると別れ、ありすと帰路についたのだが…
ありす「ちょっと行きたいところがあるんだけど、ついて来てくれる?」
まくと「えっ?うん…」
いきなりの発言にまくとは、少し戸惑い、うんとしか言えなかった。
ありすは、ニコッと笑うと、歩き出す。
歩き出した道は、途中までは一緒だった。
しかし、分かれ道にさしかかったところで、いつもとは違う道に進みだした。
未知の領域に進みだし、まくとは興味半分、警戒半分で進む。
すると、ありすは突然走り出した。
まくと「あっ、お姉ちゃん!?」
ありすは振り返らない。
ありす「走って、まくと!早くしないと間に合わなくなっちゃうよ♪」
まくと「な…何に!?」
訳が分からぬまま、走り出す。
ありす「ほらほら、早く早く~♪」
風のように駆けるありす。
まくとの切羽詰まったときの走る速度も中々ではあるが、ありすの走る速度も中々早かった。
段々と距離が離れていく。
体力も、桁外れのようだ。
最初は少しずつだが、体力的問題でその差はどんどん開いていく。
まくと「はぁ…はぁ…待って…!…わっ!」
ありす「…!」
足をもつれさせ、転びそうになる。
しかし、ありすは超スピードでまくとの所へ行き、支える。
ありす「ひゅう、危ない」
相変わらずのスピード。
まくとは、平然としながらもそのスピードに疑問を抱く。
ありす「ごめん、早すぎたよね?一緒に行こっか♪」
ありすは、まくとの手を握る。
まくとよりは小さい手だが、その手は力強かった。
そして、最初よりは遅めのスピードで走り出した。
ありす「もう少しだから、頑張って♪」
ありすに応援されながら、二人は目的地に辿り着いた。
着いた先は、海が全貌できる崖だった。
ありす「ふう、お疲れ様。着いたよ♪」
ありすは、一息つく。
ありす「見て、まくと」
夕日が海をオレンジ色に染めている。
日が沈む寸前。
夕日が海に溶けていくように消えていく。
吸い込まれるような美しさ。
まくと「綺麗…」
ありす「この瞬間、綺麗だよね♪間に合ってよかった」
二人はしばらく見とれていた。
やがて、ありすは口を開く。
ありす「ねえ、まくと。海って不思議だと思わない?」
まくと「えっ…?」
いきなり会話を振られ、びっくりする。
ありす「海って、空の色に合わせて色をガラッと変えちゃう。カメレオンみたいにね。海の底ってどうなってるんだろうね。もしかしたら、海の色が変わるようにさせてる何かがあるのかもね。そしたら、おさかなも不思議だね。でも、不思議なおさかなを私たちは食べてるから…」
まくと「ちょっ…ちょっと待って!」
色んな情報が一気に処理しきれない。
いや、全ての情報が処理できない。
不思議属性の情報はまくとには対処できなかった。
ありす「ふふっ♪世界って色んな不思議があるんだね。手を伸ばしたら手が届くくらいには。でも、不思議だからおもしろいんだね、世界って」
世界に色んな不思議?
まくとにはいまいち理解ができない。
でも、不思議だからこの世界はおもしろいのかもしれない。
世界に不思議がなかったら?
つまらないかもしれない。
だからみんな、不思議なままにしているのかもしれない。
ありす「帰ろっか♪」
まくと「うん」
二人は来た道を引き返す。
まくと(でも、一番不思議なのはお姉ちゃんなんだよな…)
ありすのことは、まだよくわからない。
それによく知らない。
でも、この不思議も知らないほうがいいのかもしれない。
でもやっぱり、知りたい。
…今はまだ知らなくていいのかもしれない。
まくと「お姉ちゃん…」
ありす「何?」
まくと「僕は…知りたい。お姉ちゃんの不思議」
言ってしまった。
ありす「不思議は知らないほうがいいときだってあるからね?でも、少しずつならちゃんと教えてあげる♪」
まくと「うん…」
それだけで十分だった。
ありす「私にも、まくとの不思議いっぱい教えてね♪」
まくと「えっ…?」
ありす「ふふっ♪可愛い♪ほら、帰ろ♪」
やっぱり、まくとのお姉ちゃんは分からない。
一体いくつの不思議を持っているのか?
でも、きっとその秘密はいつか知ることになるだろう。
いつかでもないのかもしれない。
本日も読んでいただきありがとうございました。
また、お会いしましょう。




