サイキョーの意味
どうも、にぃです。
今日も投稿です。
本編スタートです。
スポーツセンターを出た一行は、まくとの家に帰ってきた。
ありす「ただいま~♪」
母「あら、おかえり」
母が、三人を出迎える。
ありすは、まくととありすの部屋にまゆを招き、ベットにダイブした。
ありす「ぷはぁ!疲れた~」
まゆ「そりゃあ、腹筋三十回五セットに、アリーナ三十周でスクワット二十回七セットは疲れるだろ。てか、並の人間なら死んでるわ」
現に、隣には死んでいる並の人間まくとがいる。
まゆは、まくとをベットまで運び、放り投げる。
まゆは、部屋を見回す。
まゆ「ここで、二人で生活してんのか。狭くねぇのか?」
ありす「全然?むしろ、狭い方がくっついて暮らせるし♪」
まゆ「恋人みたいな暮らししてんな…」
まゆは、呆れながら部屋を漁りだした。
ごそごそと、箱を漁ると中からゲームカセットが。
まゆ「あっ、これ格闘ゲームのやつじゃねぇか!」
まゆは、宝物を掘り当てたかのように目をキラキラさせていた。
ありす「いいね♪どうせならやろっか♪まくとは…まだ起きてないから二人だね」
まゆ「よし!やるぞ!」
まゆ対ありす。
リベンジ、ゲーム編。
対決が、始まった。
まゆ「先手必勝!くらえ!」
まゆが、先に攻撃を仕掛けた。
しかし、ありすは無駄のない動きで攻撃を躱す。
まゆ「はっ!?どうやって躱した?」
ありす「勘?」
まゆ「そんなわけないだろ!」
実際、チートを疑うほどのうまさだった。
じわじわと体力が削れていく。
まゆ「うっ、くそ…!」
まゆも、負けじと食らいつく。
ゲームは実力の世界、まゆも少しずつありすの体力を減らしていく。
ありす「強いね♪」
体力は削れている。
しかし、当のありすの余裕は削れていなかった。
ありす「ふふっ♪これはどうかな?」
ありすは、戦闘スタイルを変えた。
今まで、相手の攻撃を躱しながらだったありすが、いきなり攻撃を仕掛けてきた。
まゆ「うわっ!?」
いきなり仕掛けにきたことで、体制が崩れ、そのままKO。
ありすの勝利。
まゆ「くっそ~!!」
まゆは、悔しそうにコントローラーを握りしめている。
ありす「勝った~♪」
ありすは、子供のように喜ぶ。
まゆは、がっくりと肩を落とす。
まゆ「ゲームでも勝てないのかよ…」
ありす「えへへ♪」
無邪気なありすの顔を見ていたまゆは、とある疑問が浮かび、問いかけてみることにした。
まゆ「…なぁ、ありす。アンタってなんでもできて最強だけどさ、それを見せびらかしたりしないけど、なんでなんだ?」
ありす「…最強じゃなくて、サイキョーね?」
まゆ「どっちでもよくないか?」
ありす「よくない!」
ありすが、少し声を荒げた。
怒りのポイントが謎すぎる。
まゆ「…悪かった。そんなに違うのか?最強とサイキョー」
ありす「聞きたい?」
声のトーンが少し下がる。
いつものふわっとした感じではなかった。
まゆ「おう…」
そう返事をすると、ありすはしゃべりだした。
ありす「確かに、私は基本的にはできないことはないよ?運動もできるし、頭もいいし、料理は…ちょっとできないけど…」
自画自賛だが、事実上間違ってはいないので、まゆは反論しない。
ありす「頭脳でも力でも強い。それで、最強って言われてる。でも私は、誰かと争うために強くなろうだなんて思ってないの」
まゆ「じゃあ、なんのためだ?」
ありす「…まくとを守るため」
まゆ「…は?」
時間の流れが止まった気がした。
まくとのため、そう聞こえた。
ありす「うん、まくとを守るため」
繰り返した。
ありす「まくとは、私にとって一番大切なの。親の再婚だったけど、私にとっては本物の弟だもん」
まゆ「再婚ね、何かそんなこと言ってたな」
ありす「だから、私はまくとを守るためにこの力があるの。全部、まくとを守るためにあるの!」
まゆ「わ…わかったわかった」
ありすの熱弁に押されながら、まゆは頷く。
まゆ「誰かを守るためのサイキョーね…。いいじゃねぇか。人を守るってのは、簡単にできることじゃねぇからな」
まゆは、ふと後ろのベットで眠っているまくとを見る。
無防備に眠っている。
よほど、ありすのトレーニングが効いたのだろう。
まゆ「…アイツは、結構厄介事に巻き込まれる体質があるからな。何様って感じだけど、守るからにはそれなりに覚悟するんだな」
彼女なりの不器用な助言だった。
ありす「えへへ♪ありがとう♪」
ありすは、笑顔でそうお礼を言う。
まくと「ん…?ふわぁ…」
すると、まくとが目を覚ました。
まくとの目の前に広がるのは、ゲーム画面と並んで座るありすとまゆの姿だった。
まゆ「おっ、起きたか」
ありす「おはようまくと♪ず~っと守ってあげるからね♪」
まくと「えっ?」
いきなりの発言にまくとは、目を丸くする。
まゆ「…いきなりすぎね?」
ありす「ふふっ♪まくとも、ゲームする?」
まくと「う、うん。する」
サイキョーなお姉ちゃんの部屋は、今日も平和なのでした。
今日も読んでいただき、ありがとうございました。
次回はどうしようかな…
次回もお楽しみに。




