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2. ネナフ村

“つまり、村の護衛に行ったパーティの様子見ってことね”

夜、ログインしてみて聞いたねーさんから聞いた内容によると、1週間前に近くの村で魔物が現れたので偵察と護衛ということで、別のパーティが依頼を受けて向かったらしいのだが、その後音沙汰がないらしい。

追加でパーティを組む余裕もないし、ギルドとして受けている仕事である以上、ギルマスをしているねーさんとしても依頼の進捗が気になるところなのだろう。


“ほんとごめん、ギルドとして依頼させてもらいたいところなんだけど、もうすでに派遣しているパーティへの報酬として考えてるし、、、個人的に何かお礼させてもらうから”

まぁ、そうなるよね。。。

”おっけー、今度の土曜にでもその村まで行ってみるよ“

”まじ助かる!!“


最近ログインしても探検したりすることもなかったので、散策ついでに依頼をうけることにした。

ねーさんの頼みは断れないのだ。。。


土曜日

今日は沙織は朝から部活の試合で、夕方まで帰ってこない。春樹は近所の友達と公園で遊ぶといって、出掛けていった。洗濯、掃除を一通り終わらせて、コーヒーをいれ、お気に入りのクッションを片手にPCの前に座った。

休みを利用して村まで出かけることにしたのだった。


ーーログインーー

ふぅ・・久しぶりな気がする。

最近はログインするのも夜中が多くてメッセージの確認で終わることが多かったから、街の外に出るのもなんだか新鮮だ。

昼だーー明るい。

ゲームの中なのに、なんだか健康的なことをしている気にさえなってくる。


とりあえず、その村に行く前に情報を集めよう。

京子、いや”ケイ“は情報交換やアイテム交換ができる街の広場へ向かった。

誰かいるかなー。普段こんな時間にログインすることないから、知ってる顔はいないな・・・


”おはよう!ごめん、知ってたら教えてほしいんだけど、今いい?”

“えっあぁいいよ。なに?“

近くにいた二人組に聞いてみることにした。

”久しぶりにログインしたから、この街の周辺がどうなってるか知りたいんだけど、ネナフ村って最近行った?“

”いやーーネナフ村とか、用事ないと行かないでしょ。特に何かあったかとかも聞かないよ?“

”そうなんだ。ありがとね“


他の人にも聞いてみたけど、ネナフ村について特に目立った噂もないようだった。

うーん、、ねーさんの話だと、魔物が現れるようになったから偵察と護衛ってことだったんだけどな。

特に村についての異変は無さそうだし、先に依頼を受けたパーティがもう魔物を討伐しているのなら、街まで噂が

届いていないのも納得できる。

これは、ネナフ村に行っても特にすることもなく帰ってこれるかな。

せっかくだ。。。旅行気分でのんびりしよう。


広場で聞いた話によると、ネナフ村は東側に森があり、最近その奥に鉄が採れる洞窟が見つかったらしい。あたらしい武器や防具があるかもしれない。

せっかくだしから、覗いてみよう。


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