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第一話 異世界召喚はつらいよ②

 寅二郎を含め皆が息をのむ。


 やっぱりそういうことだったんだなと寅二郎は思い出す。

――あの時あちらで女性を突き飛ばし、目の前で見たトラックのヘッドライト。

 やけに眩しくて目をつむったあの瞬間。

(あのもっこりちゃんは無事だったのかな)と寅二郎はそんなことが気になった。


「我々もいまだ研究中ですが」マリアは英雄召喚について語りだす。

今この世界をマナ世界と呼ぶなら、前の世界は物質世界と言えるらしい。

いわゆる魂といわれるものがマナで、肉体を含め世界を構成する全ての物質をマナで動かしていた。しかし、死亡することで物質界から魂は解放される。身軽になるともいえる。そのためこちらの世界に適応すると強力なマナ世界人になるという理屈のようだ。

 各々心当たりがあるのだろう、場を沈黙が支配した。


「英雄召喚は、あくまで術中にお亡くなりになられた魂を探してこちらの世界に適応した形でお招きする、という術なのです。それでもいきなり魔王を倒せと言われても困惑される方もいらっしゃるでしょうが、何卒お力をお貸しください」とマリアは深々と頭を下げた。


「なんで私たち6人だけなの?死亡した人っていったら、

 もっとおじいちゃんとかたくさんいてもいいはずなのに」

 そろそろ顔ぐらい見てやろうと寅二郎は顔を振ろうとするが、

 いまだにがっちり押さえられたままだ。何気に首が痛くなってきた。

「検索条件とでも申しましょうか、我々ヒューマンサイドと同じ正の力を持った方で、信念とでも呼ぶべき一定以上の強い気持ちをお持ちの方だけお招きできるようです」


後ろの集団、5人は相談を始めた。そして、

「わかったわ。なんだかんだ言って他に道も無さそうだし、

 魔王討伐やってやろうじゃないの!」

「さ、サポートとかしてもらえるんですよね?」


「ありがとうございます!もちろんヒューマンサイド総出でサポートさせていただきます。

 皆で平和をとりもどしましょう!」

まさに聖女!と言わんばかりの笑みでマリアが応えた。


一言の相談もされなかった寅二郎だったが、一言。

「魔王倒したら結婚してくれ!もっこりちゃん!」

「あんたは黙ってなさい!」寅二郎は頭を踏まれた。

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