第2話 喪失 (悲しみのピエロ)
そこからの毎日は地獄でした。
なおくんは、空気以下!
出席も名前を呼んでもらえず
なおくんは、一人ぼっち
人に話しかけても
みんな、逃げるばかり
夏が過ぎ、秋が来ても、変わりませんでした。
朝、学校ついて、席に座り帰るだけ
幼いながら、死が、救いに見える毎日
ある時、相変わらず、空気以下のなおくんに
転機がおこりました。
その時のなおくんは
感情も無く、ぼーっとする毎日が日常でした。
ぼーっと教室で、だれかの出した何か《ナ・ニ・カ》に、つまづき転び
清掃中の水の入ったバケツに、転がりこみ、ずぶぬれに。
空気以下のなおですから
誰も、「大丈夫?」とは言いませんでした。
ただ、みんなは、遠巻きに冷たく笑うだけ
でも、なおにとってそれは
数ヶ月ぶりに、自分に投げかけられた感情でした。
その感情は、砂漠に垂らしたみずのように
しみこみ、その姿を変えていきました。
そこからのなおくんは、ピエロになりました。
「何だアイツ、ドジ、バカ、アホ、おかしいんじゃない!」
「変な子、何やってんの!」
冷たい冷笑でも、罵声でも、
それが唯一、なおに、向かって
投げかけてもらえる、唯一の感情
唯一の話しかけてもらえる、コトバでした。
痛くても、泣きたくても
(∀`*ゞ) えへへへ
本当は、心で泣き叫んでても
(♡´艸`)あはは
そんな毎日が続き
なおくんは、壊れていきました。
三学期を後わずか残したある日
なおくんは、楽しかった頃の
昔の思い出とともに
いなくなってしまいました。




