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黒フェンリル

魔人は人間の姿をしているけど髪や瞳が真っ黒で角が生えているから容易に見分けがつく。

でも、強さが人間とは別格だ。


魔人は弱くてもSランク相当になっている。

弱くてSランクのバケモノだ。

と言っても、魔人はここ数百年見かけていないみたいだから大丈夫なんだけどね。


「それにしても、疲れちゃった。」

「多分、子供がこんな山奥まで歩いてきたから体力切れしたんじゃないかな?」

「少しだけ寝るわ。数時間したら起こしてちょうだい。」

「分かったよ。それで何だけどボクと従魔契約してほしいんだけど...........君の名前を教えてくれないかな?」

「セシリア...........セシリア・セレーネ。」

「我、黒フェンリル・ラクトは汝、セシリア・セレーネと契約する。これから、よろしくねセシリア。」

「ん..........。よろしくね...........。」


♢♢♢


「ん.........?ここ何処..........?」

「おはよう。もう、朝だけど大丈夫そう?」

「...........あ!は、早く帰らないと............!」


あれ..........?

でも、私は朝まで寝てたなら姉さんたちはもう私を探してるよね?

なのに、まだ会ってないのはおかしいよね?


ま、まさか、姉さんたちに何かあったのかも!

は、早く帰って姉さんたちの無事を確認しないと..........!


「えっと、ラクトはこれからどうする?私は自分の家に帰るけど...........?」

「僕も着いて行くよ。それに、早く帰りたいならボクの背中に乗って行った方が早いんじゃない?」

「い、いいの!?なら、ありがたく乗らせてもらうわね!」


姉さん、お願いだから無事でいて..........!

数分後に私は自分の家があるセレスタリア帝国に着いた。


「な、何、これ..........?これが、セレスタリア帝国...........?」

「これは、酷いね。それに、人間の気配がしない。」


私たちが見たセレスタリア帝国は城や旗、街の家などが焼け落ちていた。

これは、一体どう言う事...........!?


「ね、姉さんは何処!?姉さん!」

「セシリア..........。人間の気配はしないよ。多分、もう..........。」

「っ、う、嘘...........!父様、母様、姉さん.............!一体、誰がこんな事を...........!」

「多分、魔人だろうね。微かに魔人が魔術を使った形跡が残っているしね。」

「っ、ま、魔人が...........!でも、どうして魔人が..........?300年前以降は出て来ていない筈だけど............?」

「セシリア、手紙が置いてあるよ!」

「っ、これは、姉さんの字............!」


けど、何で書き置きを.............?

姉さんは手紙は書かない筈............?


<私の一番の宝物のセシリアへ。貴方がこの手紙を読んでいる頃は私たちやこの国は滅んでいる事でしょう。>


「っ、な、何で..........!?」


まるで、姉さんが死ぬ事を知っているみたいに..........!


<実は半年前に魔人から宣戦布告されたの。私たちは国民の人たちからの意見で貴方には話さない事を決めました。貴方はまだ若いのだから幸せに長く生きて欲しかったから。実を言うと貴方が家を抜け出せたのは貴方を魔人たちから逃す為よ。貴方は私たちの希望だからちゃんと生きなさいよ。私たちの事を忘れなさいとは言わないわ。けど、これだけは言わせて。私たちは貴方の信じた道をいつも見守っているわ。今までありがとう。貴方の親愛なる姉のナターシャより。>

次回もお楽しみに!

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― 新着の感想 ―
 とても面白いです!!  魔人がどうして、セレスタリア帝国を滅ぼしたのか……  セシリアが生き残るようにされていたのは、なぜなのか (セシリアの身分がまだ分からないため、セシリア以外でもよかったのでは…
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