表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
残念ですが、あなたが愛したのは妻であるわたしです。  作者: おつかれナス


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

16/16

アインス目線

ダメ男アインスが、どう変わるか。

読んで頂けたらと思います。

 あの地味な女が、まさかあんなに化けるなんて誰が想像しただろう。

 初めて彼女と顔を合わせた時、ずっと下を向いていて見る事も出来なかった。

 俺の知る令嬢達は自分に自信があるのか、常に俺の顔を見て隙あれば触れて来た。

 てっきりこの女も同じだろうと思ったが俺の顔すら見ようとしない。俺に興味が無いのか自信が無いのか・・まぁ、どっちでも良い。

 シンディ以上の女は無理でも、その次位の女ならまた見繕う事は出来る。だから地味女に期待を持たせないつもりで言ったんだ。


「私には忘れられない女性がいる。だから期待しないで欲しい。」


 と・・。



 あの日、今年初めての夜会。王族が開く夜会でライリーが連れていた女性に目を奪われた。

 その女性は小柄で色白。スタイルも特別良い訳でも無いが目が大きく、口の形も・・

 とにかく俺好みだった!!


 ライに聞くもはぐらかされた。

 いつも俺の後ろを歩いていた俺よりも位の低い男が、あの人に釣り合うはずも無い!

 俺と二人で話せばきっと、俺の良さに気付き簡単に乗り替えると思ったのに実際二人で会っても喜ぶどころか怯えていた。

 いつも俺に媚を売る女達と違う!

 そう思うと余計手に入れたくなる。

 そんな時、癪に障る男ライから


「君には奥方がいるのに。」


 と言われ、そうか!俺が既婚者だから俺の手を取ってくれないのか!と気付かされた。

 たまには役に立つじゃ無いか!

 そう思いながら両親に話をした。

 当然ながら激怒された。

 意味が分からない。

俺が選んだ訳じゃ無いのにそこまで言われる筋合いは無い!

 彼女だって子爵風情よりも、時期侯爵の俺のが良いに決まっている。

 地味女に告げると離縁には承諾されたが、ライリーの事で注意され腹が立った。そして・・気付いたら地味女の頬を叩いていた。



「お前とカールトン侯爵令嬢、パニラ嬢との婚約が整った。来週カールトン領へ行き手続きをするから、そのように準備しておけ。」

「はっ?」


 王城で突然呼び出されたかと思えば、父上から言われた事に思考が止まる。

 この人はいつもそうだ!

 俺の気持ちなんて少しも考えない!

 もちろん断ろうと思ったが、


「この縁談は、王直々に言い渡された。断る事は出来ない。」

「・・・・」


 仕方なく従った。

 どのみちフログラエル侯爵を継げば、愛人として彼女を娶れば良い。

 また白い結婚で子が出来ない事を理由にすれば、周りも納得するだろう。そう思いながら出た身内の集まりで、俺がカールトン家に婿入りしライリーがフログラエル家を継ぐ?

 しかもライリーの婚約者として紹介されたのが、


「地味女・・?」





 あれから俺は全てを受け入れ、今はカールトン領主一家の一員として妻と領地経営している。

 フログラエル家では領地や領民の事など考えた事無かったが、結婚してからこの領地で過ごすうちに良さが伝わって来た。

 今では領民と共に少しでも過ごしやすくなるよう、携わっている。


「お父さま〜!」

「ちゃま〜!」


 今日も領民と畑で話合っていると、少し離れた所から声がする。

 農夫たちが微笑む。

 農夫人たちが手を引いて連れて来たのは、娘と息子だった。


「お父様も皆さんもお疲れ様です!」

「でしゅ!」

「あちらで一緒に休憩しませんか?とお母さまが言っておられます。」

「すー。」


 姉を真似て言っている息子。

 二人も妻に似てとても領民想いの子に育っている。

 俺は左腕に息子を抱き、右手で娘と手を繋いで歩く。


 目先で妻が腕を振っている。

 そんな妻に同じように手を振り返す二人の子供たち。



「幸せ者だな、俺は・・」


 この日々が一日でも長く続くよう、これからも俺は頑張ろう。

 いや、頑張れる!

ダメ男のままにしようかと思いましたが、パニラの為にもそれは・・と思い書きました。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ