↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
弟好きのイカれたお姉ちゃんは好きですか? 〜親が再婚した結果、学園の女神様と姉弟になるも、姉からの溺愛が止まらない件〜  作者: いちごモンブラン
第二章 お姉ちゃんと弟君の仁義無き戦い!

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
21/21

第21話 お姉ちゃんの膝枕は神!! 異論は認めない!!


 「…どうする?」


 突然、聞かれた質問に俺は当惑した。


 (いやいや…、どうするってなにを!?)


 そういう事なのか…? そういう事でいいのか!? 

 

 いくら自分の中で答えを探しても見つかる訳もなく…、俺はただ無言を貫いた。


 「えっ…と…。」


 声が上擦っているのが、自分でも分かった。明らかに緊張している。


 その時だった。遠くから風呂が湧いたアナウンスが流れたのだ。


 (チャンス…!!)


 「風呂湧いたみたいですね、それじゃ…俺、先に頂きますね。」


 「えっ!! あっ…ちょっと…。」


 先輩の返事を聞かずに、逃げる様にして、その場を後にする。


 「えっ…、え〜! それって…つまり…。」




 「ふひぃ〜」


 湯船に浸かると、意識せずとも声が漏れるのは何故でしょう…。


 「それにしてもびっくりしたな〜。」


 急にどうする、なんて聞いてくるんだもん。しかも、モジモジしてたし…、硬派な俺だから耐えれたものの、普通の男なら即、オオカミコースだね。


 自分の意志への賞賛をしていると、ふと、ある事が頭に浮かんだ。


 「…そういえば先輩、俺が風呂入るって言った時、過敏に反応してたなー。」


 「自分が先に入りたい気分だったのかな…。そしたら悪い事したわ。」


 「でも…、流石に先輩の後の湯船に浸かるのも…ね? 俺は別に気にしないけどね。」


 「そもそもいきなり…。」


 あれ? あのシチュエーションで風呂入ってくるとか抜かしたけど…、変な意味に捉えられてね?


 「いやいや…、先輩もそこまで頭ピンクじゃない…。」


 脳裏には今まで起きた先輩とのやり取りがよぎる。


 「あり得るのか…? 先輩なら…。」


 そう考えれば、さっきの微妙な間も頷ける。俺は血が沸騰している様に体温が高くなるのを感じた。


 「まじか…、これじゃ、本当にスケコマシ野郎ではないか…。」


 頭を抱える。…が、これはむしろチャンスなのではないか?


 先輩は緊張こそあれど…、俺を拒絶する様な仕草は観られなかった。つまりだ…! つまり…、


 俺は今日…、卒業するかもしれないという事だ。


 「うおぉぉ…!!」


 更に体温が上がってきた。まるで活火山のマグマみたいに…! 心臓もバクバクいっている。


 「よし…!」


 入念に身体を洗う。

 

 (別に期待している訳ではないけど…一応ね。紳士としてだから…。)


 誰に言い訳しているのか、俺は風呂から出た。


 「えっと…、タオル…タオル。」


 洗面台にあるタオルを手に取る。風呂を出た時より身体が熱い。きっと全身が緊張しているせいだろう。


 身体を拭き、着替えを済ませる。

  

 「ふ〜、よし…あれ?」


 力が入らない。頭もくらくらする。視界もグルグルしている。


 世界が反転し、脱力した身体が床に墜ちた。


 「あれ…、ヤバイか…も…、」


 そのまま、意識が切り離された。


 


 「……あれ? ここはどこ?」


 目が覚めた時、俺の視界には白い天井が広がっていた。


 (確か、俺は…、そうだ、風呂から上がって、脱衣所でそのまま意識を…。)


 「冷たい…。」


 額には冷たい感覚…、これは保冷剤か…。


 意識が拡張し始め、徐々に世界の輪郭が感じらてくる。


 「柔らかい…。」


 頭に柔らかい感触が…、心地いい。


 「あっ! 目が覚めたんだね。」


 先輩が顔を覗かせる。いつの間に、こんな近くに…、うん? 近すぎね?


 「お風呂から出るのが遅いから心配したよ…。観に行ったら、ドアの前で気絶してたんだもん。」


 そうか…、俺はのぼせたのか…。そして、そのまま…。


 「心配かけて、申し訳無いです…。」


 「本当だよ…。お姉ちゃんの膝枕パワーを使って、なんとか回復させたんだから…。」


 なんですって…? 膝枕? 膝枕って…、つまり、この頭にある柔らかい感触の正体は…。


 「こら…! くすぐったいから頭動かさないで…。」


 (先輩のふ、ふ、ふともも〜!! や、ヤバイ…! またのぼせてきそうだ…。)

 

 (頭に血を送らなければ…、邪な気持ちを出すな! 先輩は俺を心配してくれてるんだ! 善意なんだ!)


 そして俺はある事に気付く。


 (…ていうか…、さっき観たの天井じゃなくね? 第一、家の天井…白じゃないし…。)


 顔を少し横に向ける。先輩の着ている白いシャツが目についた。


 (…なるほど…、天井が見えるはずがなかった。あれは先輩の…。)


 ガクッ…。


 「隆君? 隆くーん!!」


 またもや…、俺は意識を絶った。


 


 〜30分後〜


 「いや〜、すいません。お騒がせして…。」


 意識を取り戻した俺は椅子に座りながら、謝罪をした。


 「ほんとだよ! すごーく心配したんだから…!」


 先輩はプンプンとお冠だ。合わせる顔が無い。


 「マジで反省してます、はい。これからはガチで気を付けますんで…。」


 「ほんとのほんとだからね…! お姉ちゃんとの約束! ほら、人差し指だして。」


 「あっ、はい。」


 先輩の言う事に逆らわず、指を差し出した。


 「指切りげんまん。嘘ついたら…どうしようか…、そうだ…! 引き出しの下にあるエッチな本をす〜てる!」


 「えっ…、ちょっ…。」


 「指切った!!」


 切られてしまった。ていうかどうして…俺の財宝達の事を…。


 「あの先輩…?」


 「ふふ…、言ったでしょ? お姉ちゃんには全部お見通しなのだ!」


 ふふーんと精一杯のドヤ顔が可愛い。


 (じゃなくて…! どうしよう…。こうなったら…、一か八かだ。)


 俺は賭けにでる。


 「なら先輩が嘘をついたら……、」


 

 

お読み頂いてありがとうございます!

続きとなる第22話はこの後、【18:30】に更新予定です。

面白いと思ってくださいましたら、【ブックマーク】【☆星評価】の程、どうかよろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ツギクルバナー
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。