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遠藤の部屋にはヤベエお姉ちゃんが6人も来るらしい  作者: 風祭 憲悟@元放送作家
序章~プロローグ~遠藤の部屋に6人のヤベエお姉ちゃんが来た!

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5人目 橋本園美渡 21歳 アダルティ巨尻がやってきた!

「それでこの、卑弥呼後の150年というのが空白なんだけれども……」


 セクシー家庭教師いや、

 アダルティ家庭教師こと、

 橋本園美渡はしもとえみとさんの歴史授業が続いている。


(なんという仕上げだ)


 二十代終盤の色気を持ち、

 巨尻で僕らを惑わせるお姉さん、

 たまに廊下で後ろ姿を見ると、いつもドキッとしてしまう。


(高校生になって初めて思った、『お尻も良いよね!』 と)


 これが『新たな性癖』というやつなのか、

 だったら新しく出来た友達3人も引きずり込んでしまったかも、

 いや健全な高校1年生男子なら仕方ないよね、勉強に集中しよう。


「そして飛鳥時代に入るのだけれども、

 この時代は聖徳太子の時代ね、ただし、

 架空の人物とも、様々な人物の集合体とも言われていて……」


 すごくわかりやすい、

 こんな家庭教師が実際いたら、

 パパさんは残業せずに帰ってくるね!


(えっウチの父さん? そんな暇ないから)


 世界中を駆け回っている、

 ジャパニーズビジネスマンに残業は元から存在しない、

 24時間戦えますか、とか言っていたなあ、今はトルコだっけ。


「この頃に消失したのが『国記』や『帝記』などで……」


 勉強会ももうすぐ5時間となると、

 普通はダレそうなのに友人3人はウキウキ、

 相変わらずちゃんと頭に入っているかどうかは知らない。


(でもなんだろう、今日の家庭教師、みんなのおかげかな)


 今まで小林くん、中川くん、大森くんだった関係性、

 それは僕がそれぞれの家に呼ばれても変わらなかったのに、

 3人を下の名前で呼び捨てで呼べるようになったし、距離感も一気に縮まった。


(良いきっかけになったかも)


 なんて思いながら授業はあっという間にお時間に、

 えみとさんが終わりを告げると流石にみんな疲れたか、

 姿勢を崩してレモン水を呑む、ふう、と僕も飲み干す……。


「ふふ、今日はこんな所で良いかしら?」

「ありゃっす!」「わかりやすかったでっす」

「それだけ色っぽいと恋人も」「うおい」「これでも化粧、抑えている方よ」


 えみとさんもレモン水を飲み干す、

 もうそれがセクシー過ぎてみんな注目している、

 これでまだ21歳だから、ヤベエお姉ちゃんと言えよう。


「さて、もう時間だけど」

「では私は一旦出るわね、ふふ」

「あっはい、えみとさんありがとう」


 みんなも頭を下げている、

 部屋から出ていくときもやはり、

 あの巨尻が嫌でもアピールしてくるな。


(むしろ、わざと見せつけて居る、まである)


 そしてドアが閉められ、

 男だけの空白になると、

 ぐいぐい迫ってくる友人3人、絡みついてきそう。


「涼一、いつもあの人達に勉強を教えて貰っているのか?!」「寛太、まあ必要に応じて」

「よ、呼べば来るって事? 涼一が」「そうだね、て優斗、最近はむしろ向こうがちょくちょく」

「あんなヤベエのが涼一の部屋に、理性は持つのか?!」「和樹、まあ『家族である姉』みたいなもんだから、6人とも」「「「……6人???」」」


 コンコンコン


「涼一、入って良いー?」

「うん良いよ、景香きょうか姉ちゃん」

「えっ」「まさか」「その名前はひょっとして」


 入ってきたセーラー服の女の子、

 その姿を見て友人3人は驚いている。


「隣のクラスの!」「そうよ、小泉景香こいずみきょうか

「めっちゃヒロインじゃん」「なんかそう言われると恥ずかしい」

「上級生からも早くも告白されてたっていう、あの?」「あれは恥ずかしかったかな」


 片手にプリンが4つ乗ったトレイを持っている。


「姉ちゃん、それは」

「みんな終わって疲れたと思って、プリンよ」

「おっ、サンキュ」「ありがとう」「それで2人の関係は」


 僕の横に並ぶ景香姉ちゃん。


「涼一は従弟いとこよ」

「景香姉ちゃんは従姉いとこだけど」

「確かに」「並べると似てる?」「でも涼一は男前イケメンでもないぞ」「それな」


 まあ、あっちのお父さんが男前イケオジだからね、

 うちの父さんもダンディと言えなくもないが、あれは服装を頑張っている。


「わたしのお母さんと涼一のお母様は、双子なの」

「あー、それで」「実質、姉弟きょうだいみたいな」 

「年齢は同じなのにお姉ちゃん?」「僕は2月生まれ」「私は4月3日生まれだから、もう16歳よ」


 だからお姉ちゃんである。


「さてみんな、プリン食べよう」

「うん、うまい」「勉強の後のプリン最高」

「冷えてるね」「はい涼一、あ〜ん」「ちょ、今ここではやめてよ」


 ガタガタガタッ渡身を乗り出す3人!


「い、いつもはやっているのか?!」「毎回じゃないよ、落ち着け寛太」

「仲良すぎるだろう、イトコなのに」「従姉だから、かも知れないから優斗も落ち着いて」

「ぼ、僕にも、あ〜んを」「弟以外はちょっと」「だって和樹、悪いな」「え〜」


 うん、良くも悪くも、

 限りなく姉弟きょうだいに近い、イトコだ。


「それで涼一、部活の助っ人で遅くなったけど、今日は仕事もないから、この後」

「うん、まだ夕食には1時間あるし、その間で良かったら」「ざっとで良いわ、順番に」

「待って、小泉さん仕事って」「あと日曜日に、部活の助っ人て、どこの」「この後、2人で何するの」


 3人の質問に、順番に答える。


「一応、うちの父さんの会社のアルバイト」

「それとこの後、夕食まで一緒に勉強するの、

 あっ、助っ人はバスケね、うち実家が農園だから体力は自信あるんだ」


 色めき立つ3人!


「この後かよ!」「とはいえ1時間だけ」

「僕らも、い、一緒に」「いや、そっちも家で夕食が」

「ちょっと待ってて、電話するから、すぐに済むからっ!」


 3人とも慌ててスマホを取り出した!


「ええっと、姉ちゃん」

「私は良いわよ、準備してくるね」


 まさかのお勉強会、

 延長戦となるのであった。

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