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遠藤の部屋にはヤベエお姉ちゃんが6人も来るらしい  作者: 風祭 憲悟@元放送作家
第一章 ヤベエお姉ちゃんが6人も嫁にきた!

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第9話 インナーバルコニーというらしい

「こちらです~」

「あっ広い、そして左右が壁」

「インナーバルコニーっていうやつね」


 これだと強い風が吹いていても大丈夫そうだ、

 野沢麗のざわれいさんがくるくる回ってみせる、

 おさげやスカートが舞うが、なによりお胸がぶるんぶるん。


「ちなみにこういうのもあるわ」


 いつのまにかミニ脚立を持ってきていた陽菜ちゃんが乗って、

 高い位置のリモコン(といっても普通は普通に手が届く)を操作すると、

 上からバーが降りてきた、これ洗濯用の物干し竿か、雨の日も干せるなこれ。


「重さ制限がありますか~、ぶら下がって遊んじゃ駄目ですよ~」


 と重そうな胸で言う野沢さん、

 ってずいぶん低くまで下がったな、

 陽菜ちゃんが脚立なしで手が届く位置まで。


「重さが大丈夫ならブランコにでもするんだけどね」

「あとハンモックとかもですか」「まあ屋上があるし」

「洗濯物は~、乾燥機も買ってありますから~、無理に干さなくても~」


 バルコニーから外を見る、

 やっぱり47階は普通に高すぎて怖いな、

 あとそこまで行くとやっぱ風が凄いや。


(野沢さんも眼鏡を気にする強さだ)


 うん、お胸じゃなく顔をしっかり見よう、

 おさげも風でなびいちゃってる、陽菜ちゃんも脚立持ってきた、

 とはいえ脚立に登っても、ようやく首が手すりに乗る高さだな、背伸びして。


「って脚立の上で背伸びは危ないよ陽菜ちゃん」

「子供が産まれても転落防止はばっちりね、ね、リョーちゃん」

「ええっと野沢さん」「麗です~」「で、ではその、れいさん」「はい~」


 なぜかかしこまった感じの『麗』さんって言い方じゃなく、

 すこしやわらかい『れい』さんって呼んでしまう、雰囲気のせいか、

 大きすぎる胸を気にして声が少し震えるからか、いやそんなのニュアンスの問題か。


「ご相談というのは」

「ここの使い道です~」

「布団とか干すエリアでは?」「何か置きましょ~」


 ここに更に物置とか設置したいのかな?


「例えば」「お花とか~」

「あっそういう」「きょ~かちゃんは野菜を育てたいと~」

「でも7人分も?!」「あくまで趣味かと~」「うーん、日当たり的には大丈夫かなあ」


 陽菜ちゃんが脚立を肩にかける。


「あんまり鉢植えとか置くと大変なことになるわよ」

「えっ、台風で落ちちゃうとか?」「ううん虫よ、蚊の大量発生とか」

「47階で?!」「虫は人にくっついてくるからね、タワマンあるあるよ」


 じゃあ隣の住民に迷惑かけちゃう、

 ってこのフロアはちゃんと住むのは僕らだけだっけ、

 だとしても下の階とか蚊がいっぱい来たら迷惑だよね。


「じゃあ管理できる数のお花とかなら」

「ちなみにおケイさんはバスケのゴールを設置したいって」

「えっ、あれか3on3みたいな」「屋上に置かせて貰えばって言っておいたけど」


 あとバスケのボールが、

 外へ落ちて大惨事になる可能性もあるか。


「ちなみに陽菜ちゃんの希望する使い道は」

「ステージでも組んでショーでもするかしら?」

「それこそ屋上で」「あと下の談話室ね」「迷惑じゃなければいいけど」


 だったらキッズルームだな。


「涼一さんは~」

「えっ僕?! たまに乗り出して、外見て黄昏たそがれられるならいいかな」

「何か過去にあったのでしょ~か~」「ううん何も、まあ、まったく無かった訳じゃないけど」


 さて、もういいかな。


「では~、とりあえず鉢植えをひとつ~」

「うん、僕は良いよ、あとは父さんと、あとリーダーの」

「田中さんですね~、帰って来たら改めてお話してきます~」


 あっそうだ!


「上のプールって夏の間だけだよね、ここに露天風呂を設置してみるというのは」

「それは~、面白い考えだと思います~」「あっリョーちゃん、やっぱり私たちと入りたいの?」

「いやいやそうじゃなくって、気持ち良さそうだなって、この高さなら覗かれないだろうし、星空も綺麗だろうし」


 ドローンとか飛んできたら、知らない。


「では~、戻りましょ~」

「あっはい、れいさんってもう荷物の整理は」

「終わってます~、大きいサイズのブラとか見ますか~?」「いやそんな」


 むしろ見せたいのだろうか。


「レイちゃんは海外の通販サイトで買ってるのよね」

「種類豊富で~、セクシーなのも多いですが~、買い過ぎ注意ですね~」

「私なんかも、もっとお姉さんっぽいのが欲しいんだけどね、リョーちゃん選んでくれる?!」「さて、次はどこへ行こうかなあ」


 室内に戻ると今度は、

 めっちゃ大人な色気のお姉さんが……!


「ふふ、涼一君、インナーバルコニーはどうだったかしら?」

「色々と使い道の夢が広がりました、あっ、橋本さんの趣味って確か」

「ポールダンスよ」「それをあそこに立てるのは」「外に?!」「あっそうか、冬は寒いか」


 公園の登り棒じゃないんだから。


「良かったら私の部屋のを見る?」

「ポールですよね、ちょっと気になります」

「では~、行きましょう~」「ご一緒するわ」「う、うん」


 こうして丸瀬さん野沢さんと一緒に、

 橋本さんのお部屋へお邪魔するのでした、

 そういや他の寝室へ入るの初めてだな、私室か。

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