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遠藤の部屋にはヤベエお姉ちゃんが6人も来るらしい  作者: 風祭 憲悟@元放送作家
第三章 寝取られ裏切り女社長のラストチャンス!

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第123話 住所を教えてなくてもわかるらしい

「いやあ最後の最後で追いつかれちゃったけど、良い試合だったね」

「ああ涼一、やっぱアウェイの試合はみんなで観るに限るよ、じゃあ次は水曜で」

「午後からホームゲームがあるからウチで午前中に、だよね」「あれ涼一、あの車に乗ってる人って」


 土曜の勉強会(兼アウェイゲーム観賞会)IN小林邸が終わり、

 外へ出た所で友人の大森和樹くんが何かに気付いた、見ると社用車、

 運転しているのはビジネススタイルの田中凪さん、なぜかサングラス仕様だ。


「涼一くん、迎えに来たわよ」

「な、ななななんでここが」「秘密よ」

「ヤベエ姉ちゃんだ」「来ましたねぇ」「涼一はお迎え付きかあ」


 颯爽と横づけされて、僕は助手席に乗る。


「じゃ、じゃあ次は優斗ゆうとくんの家で!」

「田中さん今度は家の中まで!」「あっだったらウチに」

「涼一の家に行くのが楽しみだぜ」「いやいや、それじゃ」


 ということでシートベルトを締めて、っと……


「試合、引き分けだったわね」

「はい、今度の試合は凪さんとですが」

「レプリカユニフォーム買っちゃったわ」「そ、そこまで」


 長袖ユニかな。


「色々と楽しみだわ」

「それにしても、どうやって小林くん家を」

「まあ情報収集は簡単よ」「こわっ」「そんなに怖い事はしてないわよ?」


 住所教えなくてもわかるのか、

 情報源は景香おねえちゃんあたりか、

 もしくはケーキ屋のクラスメイトなのか……


「それで、どこへ向かっているんですか?」

「なかなか勘が鋭いわね」「いやまあ流れから行って」

「この近所で面白い場所を見つけたのよ」「えっ、面白いって」


 住宅街を縫って行く。


「デートの難易度を下げたいって話だけど」

「すみません、まだ高校生なもので、出来れば」

「だったら私が考える、難易度を下げた所へ連れて行ってあげる」


 そうこうして社用車は走る、

 凪さんドライビングテクニック上手だな、

 そういえば社用車って2台あったんだっけ。


(陽菜ちゃんのバイクは社用車じゃないよね?)


 ケイさんのママチャリも……

 って僕は気付いてしまった、後部座席、

 その上に僕が応援するJリーグチームのマスコットが置かれている事を!


「あっ、あれは!」

「レプリカユニのついでに」

「買ったんだ」「可愛いタヌキね」


 そんなこんなでパーキングに到着、

 降りてしばらく進んだ先にあったのは!


「こ、これは、駄菓子屋?!」

「10円ゲーム博物館よ、こういうのはいかが?」

「うん、難易度ダダ下がりだけど悪くない、むしろ良い!」


 という訳で10円ゲームで遊びまくる僕、

 10円玉を弾くのとか、じゃんけんするゲームとか、

 メダルゲームなんかもあるな、もちろん合間に駄菓子を貪りながら!


(凪さんは、まるで母親のような優しい目で見てくれている)


 なんだろう、これが母親代わりというやつなんだろうか、

 僕も童心に帰るというか、いやここのゲームは古すぎるけど!

 でも、こういう機会でもないとまずやらないゲームだよね、嫌いじゃないし。


「凪さん、このじゃんけんゲームも強いんじゃ」

「こういうのはランダムで、ううん、じゃあやってみるわね」

「何、今の空気読んだみたいな!」「……はい4・5回やれば」


 うん、こういうデートも悪くないねっ!

 でも改めて思ったのが、24歳で完全に大人な凪さんが、

 15歳の高校生である僕とデートして、本当に楽しいのだろうか?


(お給料に含まれているから、って言われると何も言えない)


 そうなると僕が楽しいならいいかってなる、

 うーん、僕の方から『凪さんの好きな大人のデートへ連れて行って!』て言うと、

 まーたトリッキーな場所へ連れて行かれそう、鴨掬いとか……いや勉強にはなるけれども!


「凪さん、じゃあ今度、普通のゲームセンターも有りですか?」

「ええもちろん、なんならこの後、行く?」「喜んで!」「近場で良いわよね」

「じゃあお台場かタワマンの近くの商業施設か」「両方でも」「じゃあ、飽きるまで!!」


 やっぱりデートって、楽しいなあ……でも明日、

 丸一日、僕の身体を預ける事になる予定だけれど、

 いったいどこへ連れて行かれるのだろうか……???


「凪さん、明日なんですが」

「なあに、行先のことかしら?」

「せめてヒントを」「車で片道、2時間半ね」


 どこだどこだ、どーこーだーーー!!!

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