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遠藤の部屋にはヤベエお姉ちゃんが6人も来るらしい  作者: 風祭 憲悟@元放送作家
第二章 ついに始まった高校生活!

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裏 第二章 3人目 丸瀬陽菜の回想 全体を見ているのは私だけ、最後に花嫁衣装を着ていれば勝ち!

「よく集まってくれたわね、これからみんなにはリョーちゃんの嫁になる手助けをして貰うわ」


 夜の寝室、

 私は目の前に並べた新しい、

 予備のミニ脚立3台を前に話しかけた。


「もちろん貴方も先輩として、これからも働いて貰うわね」


 端で隊長のように一歩前に出ている、

 いつものミニ脚立、私にとっての部下、

 作戦部隊、純粋な意味での味方、彼らが居て私は戦える。


(そうよ、結局はみんなライバル、敵なのよ)


 同じ会社の仲間、それはそれ、

 みんなリョーちゃんのメイド、それもそれ、

 でも結局は、たった1人の男の子を奪い合う、恋の椅子取りゲーム。


「足の引っ張り合い禁止って、それは最低限のルールその確認でしか無いわ」


 そもそもみんなは、

 まだスタートしたばかりということもあって、

 自分の事しか見えてないはず、他人を冷静に見られるのは凪っちくらい?


(でも、きちんと全体を見ているのは私だけのような気がするわ)


 それはすなわち、

 各スケジュールの整理もしてあげないといいけないんだけど、

 シフトが組めるっていうことは、自分に有利に出来るとも言えるわ。


「それぞれの動き、今後のやりそうなこと……」


 凪っち、田中凪さんは攻勢をかけている、

 おそらくそれは早めに両想いにさせておいてから、

 まさに本当のスタートはそこで、そこから何か重要な、ネックになっている訳アリの解決へ向かう。


(もちろんそれが、単純に火傷の痕って可能性もあるけれども……)


 確かにデリケートな男性は引くでしょうけれども、

 私が見た感覚なのか、勘なのか、微妙な凪っちの反応なのかわからないけど、

 何か特大の爆弾を隠している気がする、それは隠し通せない可能性が、高いもの……


「でも、自滅を待つほど私は、素直に大人しくしているつもりは無いわ」


 ここは逆に私が早く気付くかどうかね、

 もしリョーちゃんより先に私が気付いたら、

 そうするか……わからないものに仮定は無意味ね、それよりも他の子よ。


(おケイさん、あのキャラでどこまで行けるのかしら?)


 キャラクター造り込み過ぎて、

 いつかインチキアメリカ人キャラを爆破しちゃいそう、

 仲良くなるとっかかりのつもりだろうけど、あれだといつまでたってもランパブと客の関係よ。


「あ、ランパブってランジェリーパブの略ね」


 脚立に説明してどうするのよ私、

 それとレイレイ、集団ストーカーで気の毒だけど、

 彼女には行動の枷が多すぎる、動く見守りロボは良い手だと思うけど。


(リョーちゃんが爆乳に食べられちゃうような浅い男でなくて良かったわ)


 ただアニメ好きで意気投合し始めてるのが不安ね、

 いつのまにか深夜アニメを一緒に観ようって部屋に連れ込まれたら、

 そのままリョーちゃんが物理的に沼にはめられちゃう、私だってアニメは好きなのに、ニチアサだけど。


「橋本っちも、なかなかアグレッシブよね」


 彼女はおそらく色々とマメだわ、

 意中の人をモノにする方法で自分に武器が無い場合、

 とにかくマメに接する、尽くす、触れ合うというのを聞いた事がある。


(現に自宅まで招待しちゃってるし、あなどれないわ)


 あとはリョーちゃんがお尻フェチにさえならなければ、

 私だって中学時代の服を持ってきたし小学校のスクール水着も手に入れた、

 そういう趣味に引きずり込んでしまえば、ってなんだか危ういわね、本物に興味を持ちそうで怖いわ。


「そして私が一番怖いのは、なんだかんだいって幼馴染のイトコに落ち着く事なのよね」


 キョーちゃんの立場はずるい、

 過去のおそらくあったであろう出来事、

 もしこれが解決してしまうと、『選べないならやっぱり勝手知ったる……』と、なりかねない。


(ただ、その障壁に気付く前、解決する前に私が入り込めれば!)


 このあたり、意外となんとかなりそうね、

 今日のリョーちゃんの同級生、思ったより引いてなかった、

 だから案外、リョーちゃんとデートを繰り返しても悪いうわさにはならないかも?


「そのためにも、朝のつきそいは重要ね」


 そろそろ一緒に手つなぎ登校でも良いかも、

 もちろんそのまま一緒に高校に入ったりはしないわよ、

 どうせお嬢ちゃん小学校はあっちだよって言われるだけだし!


(でもいいの、リョーちゃんとさえ幸せになれれば)


 そのために今後も、

 全体を見て、そしてリョーちゃんも見て、

 慎重かつ大胆に、上手い具合にリョーちゃんの胸元に入り込まなきゃ。


「ということで、私とリョーちゃんの関係は次のフェーズに移るわ、みんなよろしくね、では就寝!!」


 並んだ脚立にそう声をかけ、

 私はベッドの中で猫のように眠るの、

 いつかリョーちゃんと一緒に寝られる日を想像しながら。


(色々と大変だけど、最後の最後に花嫁衣装を着た者が、勝ちなんだから!!)


 おやすみ、リョーちゃん……。

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