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令嬢ではあるけれど、悪役でもなくヒロインでもない、モブなTSお嬢様のスローライフストーリー(建前)  作者: タカハシあん
第16章

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875 魂の日本人 上

「これが海の魚なのね」


「お口にするのは初めてなのですか?」


 一国の妃が口にしたことがないなんてある?


「いえ、食べたことはあるわ。ただ、生に近いものは初めてね。これは、大丈夫なの? 生は危険だと聞いているけど」


「魚のシメと冷蔵管理、わたしの付与魔法で寄生虫を追い出しております。安全なことは今生きているわたしがよい証拠です。もちろん、口に合う合わないがあるので一口食べて確かめてください。なんならわたしが胃腸強化を施しますよ」


 アレルギーとかあるかもしれない。毒を盛ったとか言われたくないからね。


「まずは食べてみないとね」


 なかなか豪快で度胸を持ったお妃様よね。未知なるものを口にしようというのだから。お妃になるってわたしが考えるより凄いものなのかもしれないわ。


 ……逆に国王陛下は影が薄いけど……。


「あら、美味しいじゃない。全然生臭くないわ」


「本当に。海の魚がこんなに美味しいとは思いませんでした」


 さすがのジーヌ家でも海の魚の鮮度を維持する技術は持ってないのね。いや、転生者とは言え、そんな都合がいい天能力ギフテッドをもらえるとは限らないか。わたしだって魔力がなければチートにならないんだしね。


「もっと美味しい魚はおりますよ。海を持つ領地は羨ましい限りです。魚はいろんな料理に使えますから」


 煮魚で白い米をかっ食らう。想像するだけで魂の日本人(ちょっと意味不明)が歓喜しているわ。


「魚はお酒のツマミとしても優秀です。干物にすると味が濃くなり清酒を美味しくするそうです」


 ゴズメ王国で仕入れた干物はコノメノウ様が消費してしまった。また仕入れないといけないわ。


「それは食べてみたいわね」


「残念ながら手持ちがありません。また海に行きたいものです」


 今は数種類の魚を所持するだけ。下手に調理するとコノメノウ様に食べられてしまうからやりたくないのよね。


「マルージを焼いたものもお酒には合うと思います。少し、清酒を飲んでみますか? 午後から公務がおありでしたら酒精浄化の付与も施せますよ」


「では、お願いしようかしら」


 一瞬の迷いも見せなかったわね。この方も酒カスの才能があるのかしら?


 アイテムボックスワールドから純米酒を出した。


「とても美味しいお酒だわ」


「お気に入りでしたらお部屋に送っておきますよ」


 清酒はたくさんあるのよね。少しでも減らしておきましょう。


「ええ、お願い。お友達にも飲ませてあげたいから多めでお願いできるかしら?」


「問題ありません。倉庫一つ分、送らせていただきます」


 これでアイテムボックスワールドの中身を減らせるわ。

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