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第七十一話  異形の城

 ――四日目。

 現在時刻は朝の六時前。既に全員起きて準備万端、気合が入りまくり。

 「空回りするなよー」

 「分かってるうぁっ!? っと」

 早速つまづいてやんの。

 「カナタは準備いいの?」

 「銃持ったしスクーターあるし、あとは……余計な事は何も考えないだけだな」

 「……そう。よし、それじゃあ出発!」


 出発後、執事君から本日の行程の再確認。

 「ここから四時間ほどでグランドバレー手前の町に着きます。そこで早めの昼食を取り、グランドバレーまで二時間ほどです。ここからは平坦な道が続くので問題が起こる事はないと思います」

 そう言って問題が起こるんだよな。

 「一ついいかい? 魔王城ってどんな建物なのさ?」

 ジリーからの質問。確かに気になる。

 「すみません、私は行った事がないので知らないんですよ」

 「城下町は?」

 「最近出来始めたという噂はあります。しかし詳細は……すみません」

 「そんだけわかりゃ上出来」

 例え偽者であっても、それを知らなければそれは本物。まして神と同等に崇める存在なのだから、居城に人が集まるのは当然だな。


 さて順調に進んでいると、やっぱりイベント発生である。

 「ここでも検問ですか。多いですね」

 「うーん……前回私が通った時よりも増えています。予定が少し押すかもしれませんね」

 怪訝な表情のフューラ。一方リサさんは静かなもの。……あれ?

 「リサさんもしかして、酔った?」

 「……ちょっと、気合を入れ過ぎたようです」

 あらあらまあまあ。

 「検問所で停まってる間、降りて休憩しましょか」

 「申し訳ありません……」

 ロイヤルさんは相変わらずのポンコツぶり。ある意味安心した。


 検問での問答は以前と同じ。

 俺とリサさんは一旦降りて、リサさんは適当な岩に座り休憩。

 「顔色悪いようですけど、大丈夫ですか?」

 検問所にいた兵士さんが声をかけてきた。

 「酔いやすい体質なんですよ」

 「そうなんですか。僕もなんですよ。ははは」

 何とも人の良さそうな兵士さんだ事。しかし警戒は怠るべからず。

 「あ、馬車が動くんで戻りますね」

 「お気を付けて」

 微笑み会釈。誰とでもこういう会話が出来るのが理想ではあるんだがなー。



 ――その後。

 検問を抜けてからは順調そのもの。

 「ここまで来れば一安心かな」

 「そうですね。えーと……あと一時間ほどで手前の町に着くので、そこで早めのお昼にします」

 「はあーい」

 相変わらず緊張感のない俺たち。


 ……ん?

 「フューラ! 角折れてるぞ!」

 「へ? 角?」

 カチューシャを一旦取ったフューラ。向かって右の角が折れている、というか取れている。

 「……えーっと……」

 停車し急ぎ全員で捜索。しかし残念な事に見つからず。どこかで取れてそのまま荷馬車から落下したんだろう。これは困った。

 「ど、どうしましょう……」

 「どうってもなぁ。……執事さん、角って折れる事ある?」

 「極稀に事故で片側を失うという事はあります。それと子供の頃の栄養失調で片側だけ妙に小さいという事も」

 執事君は振り返り、フューラに目をやった。それを見たフューラはカチューシャを再度着けてみせる。

 「……それだったら片側が折れたとして、あとは人にあまり見られないようにするしかないかと。特に根元は見られないように注意すべきでしょうね」

 溜め息を吐きつつ落ち込むフューラ。

 「こういう事もあるって」

 「……すみません」

 アイシャに慰められているフューラ。無くしてしまったのだから仕方がない。



 ――グランドバレー手前の町に到着。

 魔族領の例に漏れず、しっかりと整備された町である。やはり魔法が使えない分、技術力を上げたのだろう。

 「町の名前なんて言うんだろ?」

 「マハマオと言います。昔は二つの村だったのが統合してそれぞれから名前を取ったのでこうなったとか。なので私たちからしても変な名前なんですよ」

 「へえ。今更だけど、博識なんだね」

 「いえいえ。何度か通った事がありますし……実はミダル様の使者が来られた後、タイケ様からお話を伺っていたんですよ。なので事前に情報を頭に入れておいたんです」

 なーるほど。どうりで色々と知っていた訳だわ。


 買い物係は俺と執事君。女子は全員馬車待機。フューラの角が折れている以上、無闇に外を出歩かせる訳にはいかないからだ。そして馬二頭は大人しくリサさんに撫でられている。

 念のため食事のリクエストは聞いておいてあるが、全員テイクアウト出来る軽いものにした。これから激しく動く事を考えての判断だ。そして俺は……サンドイッチにしようかな。

 買出しを終え荷馬車に戻る途中、執事君から俺にこんな質問、というか不安の吐露。

 「偽の魔王が倒された後、魔族は一体どうなってしまうんでしょう」

 当然の不安だな。

 「少なくとも大陸の三つの国は俺たちの側に付いている。だから悪くはならないさ。それに、あいつらは手を抜かない」

 「……信じているんですね」

 「当然。俺の中では、アイシャを一番深く信じている。それは確信としてなんだよ」

 静かに頷く執事君。

 アイシャは例え何があったとしても、必ず立ち上がり、立ち向かい、乗り越える。絶対に投げ出さない。それを確信しているからこそ、俺はあいつを心から信じている。



 ――食事を終え、最後の出発。

 あと二時間少々で決戦だ。みんなそう思っているのだろう、無言だ。

 「……緊張してる?」

 アイシャが軽いノリで聞いてきた。それはアイシャ自身が緊張しているという事の裏返し。

 「僕はぜーんぜんですよ。なんたって……僕は機械ですから」

 わざとあの言葉を使い、そして俺に目をやり、にやっと口元だけ笑ってみせるフューラ。

 よーし、乗ってやろうじゃねーか。

 「お前なー、それ言うの禁止って言っただろ。あ、なんだ俺をオーナーから外すつもりか? おーい、ひでー奴だなー」

 「あはは、いえいえそんなつもりじゃありませんよ。ただ僕は機械なので」「また言ったー」「あっ」

 こっちは素で言ってしまったのか。と、リサさんもジリーも笑った。アイシャもだ。

 計画通り!

 その後は何ともな普通の会話に戻った。



 ――二時間後。グランドバレー入り口。

 「はあ、まーた仰々しいもの建てやがって」

 まだ数キロは離れていると思われるが、ここからでも偽魔王の居城が見える。黒いシルエットだけだが、その外観はどう見ても”悪魔城”である。

 「あれって元からあったの? それとも作ったの?」

 アイシャの質問に、執事君はほんの少し考えた。

 「作ったんだと思います。ここグランドバレーは景色はいいんですが、内陸の奥地なので交通の便に難があるんですよ。なので先ほどのマハマオの町から先、グランドバレーを抜けるまでは小さな宿場町が一ヶ所あるだけだったんです」

 「……つまり、短時間であんなものを作れる奴って事だよね」

 改めて警戒を厳にする俺たち。


 しかし近付けば分かるのだが、魔王城の大きさはグラティア王宮とそれほど変わらないように思える。もちろんその姿は全く異なり、まるで塔の周りを大蛇がうねっているかのような悪趣味全開の外観をしている。そして黒いシルエットかと思ったら、元から黒色であり、しかも木造でもレンガ造りでもない。

 「執事さん。魔族代表として、この造型はどう思う?」

 「……あり得ませんね」

 「ははは。率直な意見ありがとう」

 つまりはそういう事。城主は間違いなく狙ってこんな造型に仕立てた。理由は……分からない。といっても大方、魔王なんだからというイメージで作ったのだろうが。



 ――城下町。

 どれほどの町が形成されているのかと思ったら、それほどでもなかった。人数にして三百人程度の規模かな? 魔王城が出来てから一年以上は経過しているはずだが、やはりこの外観ではあまり居つきたくないのだろう。

 「それじゃあ執事さんとは一旦お別れ。……私たちにもこの先どうなるか分からないから、帰ってもらっても構いません。そこはお任せします」

 「承知しました。では私は私の判断で行動させていただきます」

 「あ、待って。私たちを応援しようってのだけはやめてくださいね。あなたの命を最優先に考えて行動してください」

 「はい、心得ました」

 言わなくても分かるだろうとは思ったが、恐らくアイシャはその気を感じ取ったからこそ、あえて忠告したのだろう。



 ――魔王城、城門。

 城門まで来ると、町の人はおろか観光客さえも、誰一人としていなくなった。その理由だが――。

 「……この外観、やり過ぎだよね」

 「ははは、全くだな」

 ここまで近付くと、より細かい装飾が見えるようになる。大蛇がうねり絡みつくような外観の、そこかしこに人の顔や手や目の彫刻が……そうか、大蛇かと思ったらこれは血管を模しているんだ。悪趣味の限度を超えてるぞこれ。

 「フューラ、リサさん。ここから分かる限りの情報を頂戴」

 アイシャの指示で、二人とも城を見上げ考察中。

 「まず、やはり僕へのジャミングが張られています。しかし僕には偽装を施してあるので、現在は一切効いていません。ターゲットは……恐らくは最上階」

 やっぱりジャミングされていたか。ならば破壊する事も考えよう。念のため数を確認するか。

 「ジャマーの数は?」

 「範囲から考えて三基ですね。場所は実際中に入らないと分かりません」

 機械化ドッボ戦の時と同じ物と仮定した場合、その範囲はかなり広い。やはり念のため潰すべきだ。

 「……そういう事ですか」とリサさんが呟いた。

 「城内から強力な干渉魔法が発せられています。転移魔法が使えなかったのは、これが原因と断定してもよろしいでしょう。そして発生源は三ヶ所。ここが魔族領のへそに近い場所であると考えれば、魔族領全土に影響を及ぼす事も納得出来る魔力量です」

 「フューラのジャマーが転移魔法の干渉装置にもなっているって事?」

 「100%の断定は出来ませんが、用途も数も同じですので、その可能性は高いでしょうね」

 ならば作戦は決まったな。


 アイシャに目線を向けると、向け返してきて、まるで俺が指示しろと言いたげな表情。

 「……分かったよ。それじゃあまずは城内の構造を把握。そしてジャマーの破壊。これが終わった後、対偽魔王戦の開始だ」

 「班分けは?」

 班分けか。確かに三ヶ所同時に潰すほうが迅速ではあるが……。

 「……しない。アイシャが言ったんだろ? 分かれて行動した先で強いのと当たったら困るだろうって」

 「うん。分かった」

 なーるほど。軽く笑顔を見せてきた事でアイシャの狙いが分かった。俺が冷静に判断出来ているのかを確かめたかったんだ。あの嫌な予感に押し潰されていないかと気にしてくれたんだな。

 残念ながらあの予感は消えていない。むしろ強くなっている。しかしここまで来たのだから、進むしかないのだ。


 振り返り城を睨むアイシャ。大きく深呼吸。

 「それじゃあ行くよ。フューラは制限解除していつでも全力出せるようにして。リサさんも上位魔法ぶっ放せるようにね。ジリーも城ごと吹き飛ばす気で暴れてね」

 「はい」「ええ」「っしゃっ!」

 各々気合が入った。

 「俺は?」

 「死なないで」

 「……分かったよ」

 大味な指示だが、しかし一番的確だ。



 ――城内へ。

 城門は……開かない? 重いだけかな?

 「んんーっ! っと、やっぱり開かない。まさか既に気付かれているのかな?」

 「いえ、それはないと思います。これだけの造りですから、侵入者用の武装があるはずです。しかしそのようなものは見当たりません。恐らくは立て付けが悪いだけかと」

 こんな城なのに立て付けが悪いとか……。

 「んじゃ、早速あたしの出番だね」

 手と手を握り合い骨を鳴らし、すごーく悪そうな笑いを浮かべるジリー。

 「やり過ぎ……てもいいぞ」

 「んふーん、と・う・ぜ・んっ!」

 殴るかと思ったら蹴り破った! 見事に城門は内側に倒れ、これで入り口完成だ。

 「わたくし本当はこれがやりたかったのですよ」

 「……どこで?」「あっ」

 おいおい。といっても今までのリサさんの話から、こういう事が出来そうなシチュエーションは一度しかないけど。

 「この先タイミングがあったらどうぞ。……ただ、リサさんには無理そうだけど」

 「……ですね」

 それは城内を見れば一目瞭然だった。


 城内はいわゆる中世のお城……という雰囲気ではなく、完全に俺やフューラの知る世界だった。

 つまりは何処かの病院か研究所のような、あるいは軍事基地のような感じ。壁は……コンクリ製かな? 少なくとも石材ではなく、乳白色で目に優しい感じ。そしてしっかりと蛍光灯が辺りを照らしており、扉は金属製。

 「……なに……これ……」

 絶句しているのはアイシャのみ。それだけ俺たち四人とアイシャとの間には、大きな大きな技術力の差があるのだ。

 「アイシャ、機械化ドッボの背中に付いていた銃座、覚えてるか?」

 「う、うん」

 「あれと似たようなものが天井にぶら下がってるかもしれない。もしも見つけたら絶対に銃口の先には立つな。あれは恐らく自動でお前を追尾して銃撃してくるから、壁に隠れたりしてとにかく逃げろ。リサさんにジリーもだ。死ぬぞ」

 アイシャの驚きの表情が、真剣なものへと変わった。リサさんとジリーも俺の一言に事の重大性を再認識した様子。

 「分かった。……ここは私の知らない世界だ。カナタやフューラの言う通りにするから、フューラも遠慮なく私に指示して」

 「はい。命令として受け取りました」

 フューラも本気モードだな。



 ――城内。

 慎重に壁の角から顔を出しつつ先へと進む。

 角を曲がろうとしたところでアイシャが手で俺たちを制止し、小声で言い放つ。

 「……あった。カナタの言ってた感じのが天井にある」

 「やっぱり。フューラ」「分かってます」

 潜入・制圧任務はお手のものってか? フューラは……いつ仕込んだんだ? 鏡を取り出して確認している。

 「間違いありません。……間違いありません」

 噛み締めるような二言目に、フューラは何か、恐らくは相手の技術レベルを確信したのだろう。その表情は険しいもので、もしやフューラよりも上の技術力なのだろうか?

 「壊す?」

 「……本来ならば見つからないように行動すべきなんだが……その隙はあるか?」

 フューラに確認を取るも、首を横に振られた。

 「ない、ですね。壊すか走り抜けるかでしょう」

 「いえ、ここはお任せあれ」

 お、リサさんが何かやらかしてくれるらしい。


 「ナイト」

 と、物凄く短い詠唱の魔法を使用したリサさん。

 「対象物の前に闇夜を作る魔法です。これで騙せると思いますよ」

 「……機械に魔法は効かないんじゃないのかよ」

 「機械自体を対象とした補助や回復魔法は効きませんよ。しかしこれはその眼前の空間が対象。人の目と同じように物を見ているのであれば、効きます」

 本当かよ危なっかしいな。

 「……僕が確かめます。体を張るのは僕の役目ですから」

 こちらが静止する間もなく銃座付き監視カメラの前へと出たフューラ。

 ……。

 何も起こらない。

 「次私。私で大丈夫ならみんなも大丈夫だと思う」

 「お、おい」

 こちらも静止する間もなく飛び出した。

 ……。

 効いているようだ。

 なので俺たちも移動し通過。その後に魔法を止め、何事もなかったように演出。


 その後はリサさんの魔法で目隠し、フューラが確認し前進しつつ、怪しい扉はジリーが蹴破るという、いつも通り俺の出番無く進行する。

 「中々ないね。階段も見つからないし……」

 「飽きてきたか?」

 「……ちょっとだけ」

 素直でよろしい。しかしずっと迷っている訳にも行かないよな。……よし。

 「フューラ、今までの構造情報から、ジャマーと階段のおおよその位置を割り出してくれ。確率で七割超えていればそこに向かってみよう」

 「了解しました。……一旦黙りますね」

 本当に黙り、目を閉じ下を向いているフューラ。演算処理を完全に一箇所に集中させているのかな?

 そして三十秒ほどで動いた。


 「この城は恐らく二重螺旋構造です。なので明確な階段がなく、また区画割りも非常に分かりづらくなっていると思われます。その証拠に……現在僕たちのいるここは、民家ならば三階に相当します」

 二重螺旋構造とは、人間のDNA構造と同じ。つまりこの城のモチーフは人間そのものだ。なんという悪趣味か。なんという異形の城なのか。

 「にじゅーらせんこーぞーって?」

 こんなところでアイシャさんの不勉強炸裂。

 「ネジ分かるか? あれが螺旋構造な。あの溝が二本あるのが二重螺旋構造」

 「あっ、うん分かっ……ごめん、やっぱり分かってない。でも難しいってのは分かった」

 意地を張らなかったのは評価する。が、残念だ。

 「お前帰ったら再教育な」

 「あはは。ジリーとモーリスとでシオンさんに教えてもらおうか」

 「あたしを巻き込むなよ。……まあモーリスが居るならいいけど」

 公開のろけですかそうですかこんちくしょー。



 ――上層階へ。

 城に侵入してからそろそろ一時間。

 「……このフロアにあるはずです。リサさんも感じ取っているのでは?」

 「ええ」

 静かなリサさん。……いや、リサさんだけじゃない。アイシャもここに来て無言になっており、大きく息を吐いている。そして同じ事をジリーも思った様子。

 「そのジャミングってのは魔力に干渉してるんだよな? だったら魔法使える二人の体調にも影響あるんじゃねーの? 二人とも顔色が悪いよ?」

 「……ええ。……息苦しいというか、頭痛がするというか。……すみません、あまり喋りたくありません」

 残りの三人で顔を見合わせてしまった。

 「……ならば、二人は待機。俺とフューラとジリーの三人でジャマーを破壊する」

 「でも」「病人はいるだけ邪魔だ。こんなところで無理してんじゃないの」

 眉を八の字にしつつ、頷くアイシャとリサさん。

 「よし、行くぞ」

 「はい」「おう」


 ある程度進んだところで、恐らくは中央フロアと思われる広い場所に出た。

 「ここが一番影響が強いので、やはり中心部でしょう。これ見よがしに通路が三方へと分かれていますが、どうしますか?」

 「……確信がないのは不安要素だが、ここまで来れば相手が気付いていてもおかしくはない。フューラ、改めて制限解除だ。三人それぞれ三方に分かれ、そしてここからは破壊行為を許可する。監視カメラも気にせずぶっ壊せ!」

 「ようやくですね!」「暴れてやんよ!」

 やはり二人ともストレスが溜まっていたか。まあ俺もだが。


 さあ、盛大に訪問をお知らせしてやろう!



年を跨ぐ前にキリのいい所まで書ききれたので、75話までは一日ごとに、その後は一月十日辺りまでのんびりさせていただきます。

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