第6話〈女神様とのディナータイム〉
♡優桜視点♡
「優、ご飯遅くなってもいい?」
「なんで?」
「先に家を綺麗にしたほうがいいと思って」
「そう。なら手伝うよ」
優はそう言った。
それから私たちは片付け始めた。
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「優、これ洗濯。これ要る?」
「要らないけど」
「じゃあ捨てるね」
「おっけ」
♡♢♡♢
「ふぅ。あとは優の部屋とエアコンの上だけね。優、先に部屋行って私に見られたらまずいもの隠すか片付けておいてー」
「あいよー」
(まあ高一だもんねやましいものの一つや二つはあるもんね)
そう思いながら優が帰ってくるのを待つ。
「優桜ー終わったよー」
「本当ー?」
「本当だって嘘つく理由ないし」
私は優の部屋に入った。優の部屋に入るのは二度目だが何回見ても男子の部屋は慣れない。
そのあとテキパキと片付けて、エアコンの上を掃除しようとした時、唯一床の上に残っていたペットボトルに足を取られて転びそうになった時、私は襲ってくる痛みに備えようとしたが必要はなかったようだ。
なぜなら優が咄嗟に支えてくれたからだ。
「あっぶねーまじで気をつけろよな」
優はそっぽを向きながら言った。
「もうこうなるから掃除してって言ったんじゃん。それとありがとう」
私は顔が熱くなるのを感じながらそう言った。
♢優視点♢
(やっと帰ってきたー疲れたー)
疲労感に浸っていると優桜が
「優、ご飯遅くなってもいい?」と聞いてきた。
なぜか分からなかったので
「なんで?」と聞いてしまった。
そうすると「先に家を綺麗にしたほうがいいかなと思って」
と返ってきた。優桜1人にやらせるのも後味が悪いので
「なら、手伝うよ」と言って手伝い始めた。
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「優、これ洗濯。これ要る?」
要らない雑誌や本ってそんなにあったんだと思いながら
「要らないよ」って返しといた。
「じゃあ捨てるね」と返ってきたから
「おっけ」と言っとく。
それからというもの順調に片付けという名の掃除は進んでいた。
すると、優桜が一息ついてあとはエアコンと優の部屋だけだねって言ったのが聞こえて、なんか見られたらまずいものってあったっけ?と思ってるうちに
「優、先に部屋行って、私に見られたらまずいものとか隠すか、片付けておいてー」って言われたので適当に返事しておいた。
でもかといって何もないわけではない。なので
部屋に行って、ベットの下に隠してた〇〇を絶対に触らなさそうなところに入れておいた。
で終わったので、優桜を呼ぶことにした。
すると前のことを根に持ってるのか
本当ーって聞き返されてしまった。
この前要らない意地張って嘘をつくんじゃなかった
後悔した瞬間だった。
優桜は迷いなくテキパキと片付けていく
俺はただ置く場所の質問を受けて答えてるだけで自分に部屋の掃除が終わってしまった。
次はエアコンかなと思いながら下に降りてエアコンの近くにいると優桜がペットボトルに足を取られて転びそうになっているところが目に入った。考えるより先に身体が動いていた。
倒れる寸前でどうにか抱き止めることに成功した。
咄嗟に赤くなる顔を反対むけて
「あっぶねーまじで気をつけろよな」と口から出た。
すると優桜が「もうこうなるから掃除してって言ったんじゃん。それとありがとう」と顔を赤らめながら言う優桜見て直視出来なくなっていた。
♡♢♡♢
エアコン前事件があってしばらくして
「優、ご飯できたよー」
「ん、ありがと」
「机ってある?」
「あるけど。なんで?」
「この家ぱっと見机ないんよね」
それから俺たちは2人で食卓についた。
今日の優桜の料理はいつにも増して美味かった。
♢♡♢♡
ご飯を食べ終わって……
「優、帰るまで時間あるんだけど何かしようよ」
「いいけど、何すんだよ」
「2人で……優、ゲームってある?」
「あるけど」
「じゃあ2人でやろうよ!」
「ごめん一人分しかない」
「じゃあ私やるから教えてくれる?」
「レースゲームでもいい?」
「いいよ」
俺は了承を得たのでゲーム機にセットしに行った。
セットできたから優桜を呼ぼうと思って優桜の方を向いたら、綺麗で俺は咄嗟に顔を背けてしまい、そのまま呼ぶことにした。
「優桜、セットできたよ」
「おっけ、教えてね」
「はいはい」
優桜がゲームし始めると分からないことを教える以外は見とくだけなので、横であぐらをかきながら眺めてた。
眺めながら思ったのは、(優桜ってレースゲームしたら身体傾くんだ。)だった。
そんなしょうもないことを思ってたら、膝に何か乗っているように感じて目線を向けると
身体を傾けすぎて倒れてきた優桜だった。
「優桜、そんなに身体傾けなくていいって」
「しょうがないじゃん。そうなったんだから」
「もうやめるか」
「なんでよ」
「こうやってゲームしてて優桜が倒れてきたら俺が限界なんだよ」
「じゃあこうやって膝枕しながらおしゃべりしよう。一応私帰るの九時だから。あと三十分あるしね」
(やばいってこんなことされたら俺の理性が持たないって)
俺は心の中で悲痛な叫びを上げながらも了承した。
「本当に九時までなんだよな?お泊まりとか言い出すなよ」
「本当だって。まだお泊まりは早いもん」
お泊まりすると言われないかとビクビクしてた身体が安心した。
すると優桜がいきなり
「ふぁ、ねぇ優」
「何?」
「眠くなってきちゃった。ちょっと寝るから九時前になったら起こしてくれる?」
「お、おう」
「あと寝るまで手握ってて。ん?どうしたの?男に二言はあるので?」
「な、ないよ。はい」
「ありがとう」
するとすぐに可愛らしい寝息が聞こえてきた。
離れようかと思った時、俺の手を握る優桜の綺麗な手を見て諦めた。
なんと優桜が俺の手をぎゅっと握ってて離れないのだ。
(は?もうやばいってこんな状況。俺限界だよ?なんでこんなに無防備なの?は?)
俺は頭の中でパニックになっていた。
ただ起こすのは忍びないので静かに悶えていた。
必死に優桜の無防備さに耐えていると、優桜が寝返りをうって、こっちに顔を向けて寝ていた。すると
「……んぅ……ゆう……」
と言いながらさらに手を握る力が強くなった。
(は?今優って言った?なんで?は?え?しかも手握る力強くなってるし?)
さらに疑問が増え、頭の中が混乱し、時間なんて忘れていた。
ふと我に返って、スマホの時間を見ると21時15分をさしていた。
(優桜って9時までって言ってたよな?じゃあ起こさないとやばくね?)
俺はそう思い、優桜の髪をすきながら起こした。
「優桜、起きて。9時だよ。起きて」
「……んぅ……んん……あっ。……えっにゃんでゆうがいりゅの?」
「優桜、覚えてないの?優桜は俺の家でゲームしてて、俺の膝に倒れ込んできて、このまま9時までいる!って言い出したから、膝枕してたら優桜が眠いつって寝たんだよ」
「ゲームをしてたとこまでは覚えてるけどそこから記憶ないんだけど」
「ってことは無意識下ってこと?」
「そうなるんじゃない?」
そうしたらすぐに優桜がそっぽを向いたので何かなと顔を覗き込もうとした時優桜の手に引っ叩かれた。
「優のばかぁっ!」
そういうと優桜は荷物を持ってダッシュで帰って行った。
その時の優桜の顔は心なしか赤くなっているように見えた。




