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電車の中は冷房がよく利いていて蓮華には肌寒く感じた。
蓮華は端の席に座り、昨日借りた本を読む。
地元の駅に着いた蓮華は少しだけがっかりした。
りゅうざきあき さんにまた会えるのではないかという期待がどこかにあったのだ。
自嘲気味な笑いがつい表に出てしまう。
気を取り直し、家まで急ぐのだった。
家に帰ると両親は留守だった。
ダイニングで一人シュークリームを食べる。
「美味しい」
部屋で本を読み終えたところで両親が帰宅した。
「ただいま」の声に玄関まで急ぐ。「お帰りなさい」
ほっと温かい気持ちになる蓮華はまだまだ子供でいたい
なぜかそう思った。




