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エレベーターが1階に降りてくるのを蓮華は待っていた。
急いだために上がった息を整える。
しばらくすると奥のエレベーターが開いた。
「こんばんは」降りてきた初老の夫婦と挨拶を交わし、蓮華はエレベーターに乗り込んだ。
彼女が押し慣れた自宅のある階と閉のボタンを連続して押すとエレベーターはぐんぐんと上がっていった。
鍵を開けた蓮華が「ただいまー」と声をかけると「おかえりー」と母、蘭が出迎えに出てきた。
「ママ、今日早くない? 」蓮華が言うと
「頑張って帰ってきたの」拗ねたように蘭が言った。
ママって本当に可愛い 蓮華は思った。




