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蓮華は混雑しあう駅のホームで電車を待ちながら反省していた。
図書館を見て本を借りて、電車が混みあう前に帰るつもりが、つい考え事をしていたら空の色が変わっていた。
受付の前に表紙が見えるように置かれた本のタイトルとイラストにひかれ借りることにしたものの、その手続きが手間取って、図書館を出た時には空がうす暗くなっていた。
あそこの机といす、とても居心地がよかったけれど、時間には気をつけなくちゃ。いい教訓になったと思おう。
電車がやってきた。
通り過ぎていく車両の窓から立っている乗客が多いのが見えて憂鬱になる蓮華だった。




