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降りてくる人を待って、蓮華は電車に乗り込んだ。
混雑してる車内は特に高校生のグループが多かった。
ラッキーなことに7人がけの座席の端の席が丁度空いていたので蓮華は、そこに腰かけた。
隣に座るラフな格好をした女性は熟睡中のようだ。
先程、図書館で借りた単行本を鞄から取り出し、ページをめくる蓮華はだんだんと物語の世界へ入っていった。
また騒がしくなったな 蓮華は本から視線を外し、周囲の状況を確認した。
彼女の前に立っている女子高生の人数が2人から4人に増えていた。
そして興奮気味にしゃべっているのだが、「やばい」の言葉をそろって連呼し斜め後ろをチラチラ気にしている。
アイドルでもいるのかなと彼女たちが気にする方に目を向けるとそろいのブレザーの後ろ姿がいくつか見えた。




