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妖怪百物語  作者: keikato
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3 青行燈

 青行燈あおあんどんは百物語の会で怪談話がちょうど百話目になろうとするとき、また百話目が終わったときに現れるとされる怪異です。

 江戸時代中期、鳥山石燕の妖怪画集『今昔百鬼拾遺』には、黒くて長い髪と角を持ち、白い着物を着た鬼女が描かれており、その解説文には「鬼を談ずれば怪にいたるといへり」とあり、青行燈は怪異であるとしています。

 江戸時代前期、荻田安静編著の怪談集『宿直草』の青行燈も実体を持たず、天井から現れた大きな手を刀で斬りつけたところ霧散し、小さな蜘蛛の足が一本残っていただけとなっています。

 百物語の会。

 人々はみな九十九話でやめました。

 百話目を語ればどうなるか、だれもが百も承知だったのです。



・百話目=百も承知=百物語

・鳥山石燕(とりやませきえん・1712~1788・画家)

・『今昔百鬼拾遺』(こんじゃくひゃっきしゅうい)

・荻田安静(おぎたあんせい・?~1669・俳人)

・『宿直草』(とのいぐさ・怪談集)


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― 新着の感想 ―
[良い点] この短さでこの綺麗なオチ、読んでいてすっごく楽しいです♪ コックリさんとか二宮金次郎の背負った薪の数を数えるとかは試したことがありますが、肝試しや百物語はやったことが無いです。協力者がいな…
[良い点] 百も承知。 これはお見事です。 [気になる点] あら、蜘蛛の足。 天井裏に潜んでるのは蜘蛛、という話、いくつか散見します。 別のところで見かけると、知ってる話だ。と、なんだか嬉しくな…
[良い点]  子供ころから思っていたことなんですけど、百っこも物語っていたら、数え間違えたりすることはないのかな? とか思ってました。 「親父ぃ! いま、何物語(?)目でぇ!?」 「へぇ! 48物語…
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