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妖怪百物語  作者: keikato
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1685/1754

1685 総持坊の一つ目小僧

 総持(そうじ)坊の一つ目小僧は「比叡山七不思議」の一つで、延暦寺に次のような話が伝わっています。

 延暦寺会館の西側に総持坊という修行道場があるのですが、そこには一つ目一本足の僧の絵が飾られてあり、それは十九代天台座主の慈忍和尚だといわれています。

 慈忍和尚は座主に就いてからも修行に明け暮れ、寺は厳しい修行と戒律で守られていました。

 慈忍和尚の死後。

 不良僧たちが好き勝手を始めると、慈忍和尚は一つ目一本足の姿で現れ、鉦を鳴らして戒めました。

 その後も総持坊は比叡山を見まわり、酒や色に汚れた僧たちがいれば次々と寺から追い出し、延暦寺をきれいにしていました。

「そこの一つ目小僧、何をしておる!」

「ソウジだよ」


・ソウジ=総持(そうじ)=掃除(そうじ)

・比叡山七不思議(ひえいざんななふしぎ)=比叡山延暦寺にに伝わる七つの伝説

・慈忍和尚(第19代天台座主・943~990)


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