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妖怪百物語  作者: keikato
1284/1312

1284 いっちゃもんの嫁

 いっちゃもんの嫁は昔話の一種で、これは鳥取県大山町に次のような話が伝わっています。

 その昔。

 いっちゃもんという正直な男がおりました。

 ある日の晩。

 美しい女に「ご飯を食べずに働くので嫁にしてくれ」と声をかけられ、ならばと女を嫁に迎えました。

 ところが嫁の目は牛のようで、恐ろしくなったいっちゃもんは嫁の首を切り落としました。

 それからは毎晩、嫁の首からつけまわされるようになり、こまったいっちゃもんが神社に拝んでもらったところ、嫁の正体は神だと告げられました。

 その晩。

 過ちを悔いて胴体を抱いて眠ると、朝、胴体に首がくっついていました。

 以来、

 このいっちゃもんの嫁。

 イチャモンをつけるようになったといいます。


・イチャモン=いっちゃもん=いちゃもん

・いちゃもん=言いがかり。難癖


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