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1222 生首谷の鬼
生首谷の鬼は伝説の一種で、京都府亀岡市に次のような話が伝わっています。
その昔。
日暮れに某侍が、かつての東掛から寺村に抜ける一本道の谷間を歩いていると、その細い道の先に棒が立っており、それには女の生首が刺さっていました。
驚いた侍は道を駆け戻り、近くの家に飛び込んだのですが、その家の男に爛々とした目でにらまれたので恐ろしくなって逃げ出し、やがて付近の村へたどり着きました。
侍から話を聞いた村人たちが谷間に行ってみると、そこには侍の言ったとおりの女の生首がありました。
それ以来。
この谷間には鬼が棲んでいて、人間の首を引き抜いているのだといわれるようになりました。
この生首谷の鬼。
生首に首っ引きでした。
・首っ引き=あるものと向き合って、それから離れずに物事を行うこと




