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1196 空木倒し
空木倒しは怪異の一種です。
これは山の中で正体不明の音が響く現象で、斧で木を伐る音や、大木の倒れる音がするので、朝になって音がしたあたりへ行ってみると、木が伐られた痕跡はどこにも見られなかったというものです。
福島県や新潟県に次のような話が伝わっています。
福島県の伝承。
これは「天狗倒し」と同様、深山の幽谷に棲む天狗が起こすものだといわれました。
新潟県村上市の伝承。
夜中の山中から斧で大木を伐る音が聞こえ、やがて木が倒れる音が響くのですが、倒れた木が地面に落ちる音は聞こえませんでした。
これらはムジナの仕業だとされました。
カーン、カーン。
ドドドドドー。
シーン。
これではキがキでなりません。
・キがキで=気が気で=木が木で




