1【プロローグ】
新しい物語が始まりました。
肩の力を抜いて読んで下さいね。
深淵の魔王と言われていたその人は柔らかいまなざしを俺に向けてくれる。
チュッ
そして鼻先にキスをくれる。
俺の毛並みと同じ黒い髪は腰より長く、目は俺は金色だがその人は目も黒い。
黒く濡れたその瞳には俺のシルエットがしっかり映る。
「お休みリィン。良い夢を」
それに返事をしようと喉の奥を震わせる。
にゃあ
すると目を細めてその美しく整った鼻を俺の鼻にくっつける。
「リィン、愛しているよ」
ずるい!
俺が「にゃー」しか言えないときに限ってそんな事を言う!
前も!その前も!俺は誰よりも近くにいたのに!
にゃあ
俺も大好き!愛してる!
「ふふ、お前は本当にあのリィンみたいだな」
だって、俺はあのリィンだもん!
ペロリ
何だか悔しくて、くっつけていたその人の整った鼻梁の先をなめる。
「こら、くすぐったい!」
そう言って俺にだけ見せる笑顔をもっと見たくて、もう一度舐める。
「はははは、リィン」
にゃあ
それでも一緒にいれたら良いんだ。
一緒にいられるだけで俺は幸せ。
デュークさまが笑ってくれるのが大好き。
ホーホーホー
真っ黒の窓の外では、フクロウが鳴いている。
暖炉には暖かい炎が優しく揺らいでいた。
こんな時間が長く続けばいいのに…でも、今の俺は猫だ。
今日も俺はデュークさまのベッドにご一緒する。
デュークさまのベッドも深い森の香り。
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