召喚
ちょっと、息抜きに新作を書いてみます。魔法少女が今難航してるので、文章の練習がてらです。気軽に呼んでください。
こんにちは。今私は、異世界に来ています。目の前に広がる、豪奢な空間。ローブや鎧など、コスプレとしか思えない衣装。到底、現代とは思えない光景が目の前に広がっていた。
最初は、テレビのドッキリか何かを疑った。しかし、あんなものを見せつけられては、ここは異世界だと思うしかない。窓の外には、空を飛ぶ大きなトカゲ、その上には騎士と思われる人が乗っている。それに、空の上には、月が二つも浮かんでいる。圧倒的な実物感は、VRやセットなどではないと語っていた。
まじかよ。そんな感想しか出てこない。誰かに助けを求めるように、辺りを見回す。すると、本日二回目の驚きが、俺を襲う。見慣れない空間には、見慣れたクラスメイト達の姿がそこにはあった。
クラス転移。どうやら俺たちのクラスは、まるごと異世界に転移してしまったようだ。俺たちの混乱は、どんどん大きくなるばかり、飛び交う悲鳴、泣き出す女子。なんだかんだ、優秀だと思っていた、俺たちのクラスは、異世界にて学級崩壊を起こしていた。
「皆様、どうか落ち着いてください。突然お呼びたてしてしまい、大変申し訳ありません。ですが、皆様のお力が、どうしても必要なのです。」
しかし、そんな混沌とした状況を収めたのは、俺たちと年があまり変わらなそうな、一人の少女だった。黄金色の長い髪、青い瞳は俺たちとは、違う人種と示しており、身に着けた装飾からはその高貴な地位を察せられた。
「私は、このアルゼリア王国の王女、シエスタ・フォン・アルゼリア。どうか、お力をお貸しください。」
すがるように上目遣いで、俺たちを見やる王女様。その落ち着いていながら、存在感を出す声は、確かに、混沌とした状況をやわらげた。しかしそれでも、混乱が全くなくなった訳ではない。
「申し訳ないが、突然協力してくれと言われても、困るんだ。まずは、しっかりと状況を説明してほしい。」
声を上げたのは、クラスの中心人物でもある、前田ゆうき。彼が率先して、王女へと説明を求めたことで、混乱は収まる。そして、クラス中の視線が、王女と前田に注がれる。
「そうですね。説明を飛ばしてしまい、申し訳ありません。では、順をおってお話します。まず、我らが存在するこの世界には、人間が住む光の大地と、魔族が住む闇の大地で分かれておりました。この二つは、決して交わることはなく、互いに不干渉を貫いておりました。しかし、10年前に突如として魔族たちの王、魔王が光の大地への侵攻を宣言。攻め込んできました。魔族たちは、魔法を得意としており、人類は苦戦。そのため、助けを求めるために、勇者召喚の儀を行った次第です。」
説明自体に、おかしな点はなかった。いや、この状況そのものがおかしすぎるんだが。それはいったんおいて、王女の話たことは、テンプレ的な異世界の危機であるからか、すんなりと飲み込めた。それは、俺だけではないようで、クラスの一部のやつらはかえって、この事態に興奮しだす始末だ。だが、それはファンタジーになじみがあるものだけだ。
「戦いなんて無理に決まってるじゃん!家に帰してよ!」
至極、当然のことを叫ぶのは、1軍グループの一人、秋島ようこ。その目は涙が浮かんでいる。そんな彼女の叫びに、王女は困った顔をする。
「お呼びたてした立場で、このようなことをお伝えするのは心苦しいのですが、勇者の転移には、召喚の宝珠と、帰還の宝珠の二つが存在しているのですが、帰還の宝珠は魔王軍が、神殿から奪い去ってしまったのです。おそらく、魔王城に保管されているものとおもうのですが。」
返答は、そんな絶望的な答え。それを聞いて、秋島はへたり込み、泣きだしてしまう。友人の一人である飯田てるが、秋島に駆け寄り背中をさする。てるが必死に慰めるが、その甲斐はなさそうだった。だが、当たり前だ。突然異世界に呼び出され、戦えと言われても、はいそうですかなんて、うなずけるわけがないのだ。だから、本来であるならば、戦いに適性がななそうなものは、帰還の宝珠で帰すつもりだったのだろう。だが、宝珠は奪われてしまったので、一か八かで召喚を決行したものと思われる。
しかし、魔王軍はよりによって、帰還の宝珠を奪うとは。召喚のほうなら納得は出来るが、なぜわざわざ帰還のほうを奪ったのだろうか。
「わかりました。そういう事情であれば、俺は協力します。ですが、戦いを嫌がる生徒はどうか、安全な仕事を割り振ってくれませんか。」
明らかに怪しい話ではあったが、前田はどうやら乗り気のようだ。というより、ここは乗るしかないと判断したんだろう。それは、みんなにも伝わったのか、前田の男気にみんなが感心する。
「おいおい、1人でカッコつけんなよ。どうあれ戦わなきゃ帰れないなら、俺も戦うぜ。」
そう前に出たのは、野球部の菊池だった。1軍グループの絆といいうヤツを目にして、多くのクラメイト達も、乗り始める。
「ありがとうございます。このようなお願いに応えてくださって、感謝の言葉もありません。では、皆さまがどれだけ戦えるのか、スキル鑑定をします。」
その声は、俺も含めた一部の者たちを色めき立たせた。マジかよ!かすかな興奮が胸の内におこる。こんな状況ではあるが、一度は妄想したスキルを、授かれるのか。怪しい話だらけではあるが、もらえるものはもらっとこう。そうニマニマしていると
「では、俺から。」
前田が率先して、前に出る。手をかざすと、黄金の光が溢れ、王女の顔を驚愕に染めた。
「この反応は!Sランクの光!スキル名は、なんと!『適応者』ですか!かの伝説の勇者様が持っていたスキルを…」
すげー。そんな感想が思い浮かぶ。流石俺たちの前田だな。これなら、俺たちが支えることができれば、案外すぐに帰れるかもな。
その後も、『剣聖』『賢者』『聖女』そんな、200年に一度らしいクラスがバンバン出てきた。他にも、『模倣』『契約』といった、Sランクスキルが一部の問題児に発現してしまい、若干クラスの雰囲気が悪くなるというアクシデントが起こるも、なんだかんだで俺の番。ワクワクして、手を伸ばすと…
「こ、これは!」
水晶からは、白色光が辺りに広がる。これはさては、SSランクだな?そんなことを考える。とりあえず、異世界を無双しちまうか。
「まさか、Dランクスキルの「モンスターテイマーなんて!」
はい解散。俺の異世界ライフは一瞬で終わるのでした。
感想をできればください。




