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アタシの愛美に手を出すな!〜百合子が初恋した話〜  作者: 碧木美月


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45/60

45.華麗なる帰還(前編)


はふうぅぅ〜。

昼メシ食って満腹、満足。



隣りには、穏やかに小説を読む愛美。



ああ……。

あまりにも妖精すぎて、周りに色とりどりの小鳥たちが集まってさえずり合ってるよ。



ふあぁ〜あ。

身も心も癒しに満たされて、眠たくなってきたぜ。






「キャアァァッッッーー♡(教室にいる全女子、黄色い声でザワつきっ)」






おわっ!

な、なんだ、急にどうしたコイツら⁉︎



……って。



この女子たちの黄色い声。

そして、そろって廊下のほうに向けられる視線。


この状況を生み出すヤツといえば、まさか……!(恐るおそる廊下に目をやりっ)






「アハッ……(ラブールくん、極上のイケメンスマイルで教室内に手を振りっ)」






……あ。




やっぱり。




あれは。




あれはっ……!






あれはっっっ!


ラブール・ゴッドプリンスこと、爆裂フェロモン・エレガント野郎ーー!!!






フランスから交換留学生としてやって来て、留学初日に愛美へあんなことやこんなことをしようとしたアイツが、今度はいったいなんの用だっ⁉︎(※第37〜38話参照)




「ラ、ラブールくん、なにか御用ですか?(クラスの女子A、目をキラキラさせながら尋ねっ)」

「アア……アリガトウゴザイマス。キョウハ、()()()ニアイニキマシタ」




え。


ユリコ?


……って。




ア、アタシーー?








シ〜ン…………。








「えぇぇぇぇーー⁉︎(教室にいる全女子、驚きっ)」





おわあぁぁ!


ビッ、ビックリしたあ!

どんなザワつき方してんだ、お前ら!




「アハッ……(ラブールくん、百合子に向かい手を振りっ)」




あ。

目が合った。




……う〜む。




これは、どうやらアタシに会いに来たということで間違いないらしい。



つーか。



交換留学生にさえアタシの名前が通ってるとは。

どんだけ有名人なんだ、アタシ(汗っ)



しかし、どういうつもりだ?

アタシと爆裂フェロモン・エレガント野郎じゃあ、つながる要素が全くないぞ⁉︎



……だが。



そんなことグダグダ言っても始まらない。

とりあえず、用件だけは聞いてやるか……(百合子、席を立ってラブールくんのもとへっ)



「……なんの用だ?」

「アハ……ソンナニコワイカオヲシナイデクダサイ。キョウハ、トテモタイセツナコトヲツタエニキタノデス」

「あん……? 大切なこと?」

「ハイ。デモ、ソレハダレモイナイシズカナトコロデツタエタイーー。ダカラ、チョットバショヲカエマショウ。サア、ワタシニツイテキテクダサイ」

「あ、おいっ!」



くそっ、いったいどこに行くつもりだ⁉︎




……なんか、よくわかんねえ。


わかんねえけどっ。


とりあえず!






意味不明に、気持ちがソワソワするぅっっっ〜!






「ゆ、百合ちゃん……(教室に残された愛美、心配そうに胸を右手でギュッ)




◇◆◇◆◇




ピンポンパンポーン♪(百合子&ラブールくん、場所を移動っ)




くそっ、どこまで行くつもりだ?

爆裂フェロモン・エレガント野郎めっ!




「……ツキマシタ。ココナラ、ダレニモジャマサレルコトハアリマセン」




え。


ここって。


ここなら、って。




…………。






まさかの、校舎裏ぁぁぁぁぁぁーー⁉︎






「フフ……ナツカシイデスネ。リュウガクショニチニヤッテキタ、オモイデノバショデス」




ア、アタシにとってはなんのイイ思い出もないぞ。


なんせ、ここでお前は愛美にあんなことやこんなことをしようとしたんだからな!



……しっかし。



こんなひとのない場所に連れてきやがって、どういうつもりだ?




ーーはっ!




もしやコイツ、愛美をめぐってアタシとタイマンをはろうってつもりか⁉︎


イイ度胸してんじゃねえか……。

それならそれで、コッチも容赦なくいかせてもらうぜ!(指をポキポキイッッッ)




「ユリコ……オボエテイマスカ? ココデ、アナタガワタシニイッタコトヲ」

「あ、あん?」

「リュウガクノショニチ、イキナリマナミヘトウツツヲヌカスワタシニ、アナタハイッタノデス。マズハリュウガクノホンブンヲハタセ、ヨメサガシハソレカラデモオソクハナイダロウ……ト」




え?

言ったっけ、そんなことっ?(※注 思いっきり言っております。第38話参照っ)




「ソノコトバデメヲサマシタワタシハ、ソレカライッサイノザツネンヲハイジョシマシタ。ソシテ、リュウガクサイシュウビトナルキョウマデ、ベンガクニシュウチュウシタノデス」




りゅ、留学最終日だとっ?


……そうか。

コイツ、短期留学のコースで来てたのか。




「ワタシハシッカリトホンブンヲハタシ、ハレテヨメサガシヘトフェーズヲウツシマシタ。デスガ……」




で、ですが?




「イエノツゴウデ、アスニハフランスニモドラナケレバナリマセン。ツマリ……ワタシニハ、ジカンガナイノデス」




い、忙しいヤツだな……。

そりゃ、たった1日で嫁探しなんかできるワケねえ。




「タダ……ワタシハ、ホントウニウンガイイ。イチカラヨメヲサガスヒツヨウモナク、アイスルヒトガ

スデニイルノダカラーー」




愛する人……?


なるほど。

お前はどうしても愛美を手に入れたいようだな。


ここにアタシを連れ出したのも、目ざわりな外野を叩きつぶすことが目的ってワケか。


ふん……いいだろう。

そう簡単にうまくコトが進むかどうか、試してみるとイイーー!




「マワリクドイコトハシタクアリマセン。ユリコ……イマココデ、アナタニワタシノオモイヲツタエマス」








スッーー(ラブールくん、百合子の前にひざまずきっ)








んっ?

な、なんだこれは……。


なんかの武術の構えか⁉︎(百合子、ファイティングポーズで臨戦態勢っ)




ゴソゴソ……(ラブールくん、学生服の内ポケットから小箱を取り出しっ)




な、なんか取り出したぞ?

いったいなにを……。


まさか、その中に小型の武器が⁉︎




パカッ…………ピッーー(ラブールくんが開けた小箱の中に指輪がキラリッ&それを百合子に差し出しっ)













「ユリコ……ワタシト、()()()()シテクダサイーー」













……………………。




え?




……………………。




えっ〜と…………。




どゆこと?




アタシ……今。




プロポーズされたの?




……………………。












プロポーズされたのぉぉぉっっっっっっっっっーー⁉︎(百合子、脳内激震っっっ!!!)












まさかの求婚っ!


果たして、百合子の答えは……⁉︎(後編へ続くっ)






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