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アタシの愛美に手を出すな!〜百合子が初恋した話〜  作者: 碧木美月


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40/48

40.ときめきイルミネーション(後編)



やって来たぜ……クリスマス。


そして、あおすぎ森林公園ーー!




はあぁぁ、ソワソワする……。



だって、夏休み以来となる愛美と2人だけでのイチャラブデートだぜっ?(※第19〜21話参照)


クリスマスっていうシチュエーションも乗っかって、胸のキュンキュンが止まらないぜ〜!



こ、これってもう。



今日から、アタシと愛美は恋人同士ということだよな?(※注 どうやら、百合子王国ではそういうことになるようです)




「……お待たせっ、百合ちゃん」




き、きたぁぁぁっっっーー!!!




ああ、アタシの絶対的女神様っ。


その神々しいお姿のほうに、今から振り向かせていただきますっ……!(百合子、ドキドキMAXで後方にくるりっ)




「ご、ごめんね……待った?」






っっっっっっーー!!!






フラッ……(百合子、思わず片膝を地面につきっ)




「えっ⁉︎ ちょ、ちょっと、百合ちゃん大丈夫っ?」

「……大丈夫だ。ちょっと、地球と会話をしてた」

「は、はあ……?」




な、なんという破壊力だっ……。






ニット帽!


マフラー!


もこもこ手袋!


ウィンターコート!


ブーツ!






冬のマストアイテムをフル装備した愛美が、これほどまでまばゆい光を放つとは……。



しかも!



唇には、さりげないリップの輝きーー。



こんなの、もはや女神様なんてレベルをはるかに超越している!




そう!


これは!


まさに!






女神様を超えた、レジェンドビューティフル眩しすぎて目が開けられないほどブリリアントの中のブリリアントで吸い込まれそうなスーパーツヤツヤ&プルプルホットセクシーバースト女神様だぁぁぁっっっ!!!(※注 要するに、女神様です)






「だ、大丈夫? 立てる?(愛美、しゃがみ込んで百合子の顔をのぞきっ)」

「っっっーー!!! だだだ、大丈夫だっ! ほら、このとおりだ!(百合子、シャキーンと起立っ)」




あ、あっぶねえ!


愛美からのぞき込まれるだけでも昇天寸前なのに、ほんのりイイ香りまで漂ってきて理性がぶっ飛びそうだった!




「よかった。じゃあ……さっそく見て回ろっか?」

「お、おうっ」




はあぁぁぁ……。


今からこんなにドキドキして、果たしてアタシの身は最後までもつのだろうか?


うぅぅ〜、幸せすぎる心配だぜぇ!




◇◆◇◆◇




ピンポンパンポーン♪(その頃、百合子と愛美の後方ではっ)




「……見つけた、百合子様。やはり、特別な人とは凛咲さんだったのですねーー」






ゾクゾクゥッッッ!!!






ひぎいぃっーー!



な、なんだ⁉︎

今の背中に感じた強烈な寒気は……。



ま、まさか。


まさかの。


ひらはな、とか⁉︎(後方をチラッ)




いや……人が多すぎてわかんねえ。




「ねえ、百合ちゃん」

「あ、あん?」

「なんか今、一瞬気温が急激に下がらなかった?」

「えっ⁉︎ い、いや、別にそんなことねえけどっ?」

「そっか……そしたら、私の勘違いかなあ」

「お、おう、たぶんそうじゃね?」




ひいぃぃぃ!


ま、愛美も感知してたあっっっ!




これは、開花美輝が近くにいることで確定なのかっ⁉︎




でも、アタシはちゃんと断ったし……。


だ、大丈夫だよな?


なっっっ⁉︎




よし、今のはもう忘れよう!

せっかくのクリスマスデートなのに、アイツのことを考えてちゃ面白くねえからな。






スッーー(美輝、百合子の近くへ距離をつめっ)






「……ごめんなさい、百合子様。どうしてもあきらめきれずに来てしまいました。たとえ百合子様の隣りに立てなくても、せめて近くで一緒にイルミネーションを見たい……決してお邪魔はしませんから、どうかお許しをーー」






ザッーー(美輝の隣りに、何者かが登場っ)






「見つけたっ……凛咲さん!」






ピクッッッ!(美輝、声のしたほうに顔を向けっ)






「(この人は……確か、1年A組の草なんたら……)」

「どんなヤツと一緒に来てるのかわかんねえけど、絶対に引き離してやる! 凛咲さんは、俺と一緒にイルミネーションを見るんだ!」

「っっっ…………」






ジトッッッ……(美輝、草中くんに軽蔑の眼差しっ)






「……ふぅん……そういう感じなんだ、この人ーー(美輝、ボソッ)」

「どんなヤツが凛咲さんと一緒にいるんだ……? どうせ、()()()()()()()()に決まってる!」






ピキッーー(美輝、頬がひきつりっ)






「……予定、変更(美輝、再びボソッ)」

「ここからじゃ見えないな……もっと近づこう!」



「あのっ、すいません!」


「えっ?(草中くん、声のしたほうに顔を向けっ)」



「あはっ♡(美輝、ヴィーナススマイル発射っ)」

「へっっっ⁉︎(草中くん、ドッキリーン⭐︎)」

「もしかして……()()くん、ですか?」

「えっ? あ、いや、草中だけど」

「あぁ、そうだったぁ! ごめんなさ〜い(美輝、右手で頭をコツン)」

「き、君は……もしかして、B組の開花さん?」

「あれぇ? 私のこと知ってるんですかぁ?」

「そ、そりゃ有名だもん。メチャクチャ可愛いって」

「えぇっ? ヤダ、可愛いなんて……(照れっ)」

「あ、いやっ……(草中くんもつられて照れっ)」






ニッ…………(美輝、草中くんの反応に手応えっ)






「それよりも、今日はお一人なんですかぁ?」

「ああ、うん」

「そうなんだぁ! それじゃあ、よかったら一緒に回りませんかぁ? 実は私もボッチ参加なんですぅ♪」

「えっ⁉︎ いや、でも……(草中くん、愛美のほうをチラッ)」

「私とじゃ……イヤですか?(潤んだヴィーナスアイでキュルン♡)」

「あっ! いや、そんなことないよ! 俺でよければ、ぜひ一緒にっ(赤面&照れっ)」

「ホントですかぁ? やったあ、それじゃあ一緒に回りましょ♪」






フッ…………(美輝、寂しげな表情で遠ざかる百合子を見つめっ)






「(百合子様……本当は、あなたの背中越しにイルミネーションを見たかったです。でも、それはまたいつかのトッテオキに残しておきますね。こんなヤツに、あなたの特別な人との幸せな時間を、邪魔は……させないーー」




◇◆◇◆◇




ピンポンパンポーン♪(しばらくして、百合子&愛美はっ)




「どのイルミネーションもきれいだねぇ。なんか、ファンタジーの世界にいるみたい……」

「そ、そうだな」



ああ……。

子どものように目をキラキラとさせる愛美。


イルミネーションよりも、その目の輝きのほうが何倍も尊くてきれいだよ〜(うっとりっ)



「あ、見えて来たよ。あれがメインの大クリスマスツリーだね!」

「おう、それっぽいな」

「百合ちゃん、行こっ!(愛美、百合子に左手を差し出しながら走りっ)」

「あっ、ちょっと待てって!(百合子、愛美が差し出した左手に気づかず、ジャンパーのポケットに手を入れたまま追いかけっ)」

「っ……!(愛美、切なそうに左手を戻しっ)」






キラキラキラキラキラッ……(百合子&愛美、大クリスマスツリーを見上げながら感動っ)






「すごい……きれい」

「…………だな」



クリスマスのイルミネーションなんて、今まで興味のカケラもなかった。



でも。



こうして愛美と2人で見てると、ホントに心の底からきれいだと思える。


ガラになく、感動してる自分がいる。



……やっぱり。



愛美って、すごいなーー。



「百合ちゃん……寒い?」

「いや、別にそこまでは……なんで?」

「うん……ずっと、ポケットに手を入れてるから」

「ああ、なんつーか、もう癖だな」

「……そっか。寒くないならよかった(愛美、切なそうに笑って手をキュッ)」



優しいな、愛美。

そんなトコまで気づいて心配してくれるなんて……。


あぁ、もう!


毎日毎日、好きレベルが更新されていくよぅ!(※注 ピュアさも鈍感さもスーパーなワールドクラス。それが百合子です)



「ねえ、百合ちゃん」

「ん?」

「サンタクロースには、どんなプレゼントを頼んだの?」

「えっ? ガキじゃあるまいし、そんなもん頼んでねえよ」

「そうなんだ。私は……まだ、信じてるよ」

「へ、へぇ……それはそれで、別にイイんじゃね?」



はうぅぅ!

高校生になってもサンタクロースを信じてるなんて!


もう、可愛いすぎて壊れるほど抱きしめたいっ〜!



「教えてあげよっか? 私が頼んだプレゼント」



えっ⁉︎

お、教えてくれるのっ?


そんなの、聞くに決まってるよっ!

可憐な妖精の少女が欲っするプレゼントぉぉぉ〜!



「ま、まあ、言いたいんなら聞くけど?」

「っ……あのね……(愛美、照れくさそうに百合子の耳元でささやきっ)」

「へっーー」






……………………。






「……へへっ。届けてくれるかな? サンタクロース(愛美、頬を赤く染めながらハニカミっ)

「あ、ああ……(百合子、それ以上に頬を真っ赤に染めながら返答っ)」

「ホント? 約束だよ、私のサンタクロースさんっ(ちゃんとプレゼントを頼んだんだから、絶対に届けてよね? 的に純真無垢なエンジェルスマイルでニコッ♡)」




ドボフンッッッーー!(※注 百合子の頭の中が爆発しました)




ーーその後、百合子が昇天したのは言うまでもない。








果たして。


百合子が聞いた愛美の頼んだプレゼントとはーー?(また、次の年に続くっ)








⭐︎⭐︎⭐︎おまけエピソード⭐︎⭐︎⭐︎




ピンポンパンポーン♪(クリスマスイルミネーションの翌日、1年A組の教室にてっ)




「ねえねえ、アサミ」

「なに? さくら」

「ちょっとさあ、草中のこと聞いた?」

「いや、なにも聞いてないけど。どうかしたの?」

「ほら……アレ(さくら、草中くんを指差しっ)」






ズウゥゥゥ……ン(草中くん、特大の負のオーラをまとって机にひれ伏しっ)






「うわっ! どうしたの、アレ?」

「なんか、昨日のクリスマスイルミネーションに行って撃沈したっぽい」

「げ、撃沈?」

「隣りのB組に、ひらはなってがいるじゃん? どうやらそのと一緒だったらしいけど、それはまあ盛大にボコられたらしい」

「ど、どういうこと?」

「誘ったのは開花さんからみたいだけど、一緒に回ってイイ雰囲気だったから草中が勢いで告白したんだって。そしたら……」

「そしたら……?」

「私、好きな人がいるんでお断りしまぁす! って、瞬でフラれたらしいよ。そして、そこで開花さんは笑顔で帰ったっぽい」

「うわぁ……それはまあ、なんとも……」

「しかも、そこへ行き着くまでに食べ物や飲み物を散々おごらされたらしい」

「あっちゃあ……あんな可愛い顔して魔性系だったのね、開花さん……」

「なにはともあれ、ご愁傷様です。草中ーー」




◇◆◇◆◇




ピンポンパンポーン♪(その頃、1年B組の教室で美輝はっ)




ハックションッーー!




「うぅぅ……誰か私の噂をしてるのかな? てゆーか、胃がモタれる……」




ピッ……サラサラ……ゴクッ(美輝、胃薬を飲みっ)



 

()()が百合子様に近づかないための時間かせぎだったとはいえ、昨日はちょっと飲み食いしすぎた……ふいぃぃ」






⭐︎⭐︎⭐︎おまけエピソード、おしまいっ⭐︎⭐︎⭐︎





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