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俺だけ使える1万円で超能力を買える怪しいサイトを見つけたら人生が変わった件  作者: 黒飛清兎
第一章 『1日1回1万円で超能力が買えるサイト』
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73話 根浜紫恵の暴走




「あ、彩斗くん、おはよぉー!」

「おは……って、今夜だろ」


あの後俺は普通に命とダラダラして今現在学校に来ている。

命と離れるタイミングがほとんどなかったのでまだ超能力は買っていない。


学校へ行くと紫恵が夢で見た感じと同じように挨拶をしてきた。

夢の中ではそこまで気にしていなかったが、やはり現実だと違和感がすごい。

そのため俺は思わず指摘してしまった。


「んー? あ、そっか、そうだ、今は夜だもんね、えーっと、こんばんは?」

「…………それはそれでなんか違和感あるな」

「だよねぇー……なんて言えばいいんだろうね」


そんなふうに俺たちは他愛もない会話を続けていた。

すると突然紫恵がこんなことを聞いてきた。


「あ、そーだ……えっと、彩斗くん、この服どう思う?」

「は? どう思うも……いつもと同じ服だろ……着崩してる割にちゃんと校則を守ってて偉いなーとしか」

「っ、そういうことは言わなくていいの!」


紫恵が顔を染めて怒る。

あ、へー、紫恵ってそういう感じなんだ、ちゃんと真面目に色々やるのにちょっとやんちゃな感じに見せたくて、真面目にやってるのがバレるのが嫌みたいな…………可愛いじゃん(?)


それにしてもやはり紫恵の様子が少しおかしい。

…………心当たりはある、少し探りを入れてみるか。


「紫恵……なんか昨日変な夢でも見たか?」

「えっ!? あ、えーと、み、見てないかな?」


紫恵は思いっきり俺から視線を外しながらそういった。

ふむ……これはダウトかな?


「夢……と言えば最近なんかある噂があるらしいよな」

「噂?」

「そう、最近、夢で話した人に自分の夢の内容を伝えないと不幸が訪れるっていう…………」

「えっ、ええっ!? な、何それ!?」


紫恵の顔が一気に青ざめる。

やはり図星だったか。

俺は内心ニヤリとしながら、なるべく真面目な顔を作る。


「……ま、あくまで噂だけどな、オカルト系の掲示板でちょっと前から話題になってるらしい」

「そ、そんなの知らなかった……ていうか、なんでそんなこと急に言うの?」

「さぁな? ただ、なんか様子が変だったから………なんかあったのかなって思ってさ……もしかしたら、この夢の事でソワソワしてるんじゃないかって思ってな」

「…………」

「いや、だけどどうやら違うみたいだな、この噂についても知らないみたいだし、それに……変な夢も見てないみたいだしな」

「っ……!」


紫恵は小さく息を飲んだ。

その反応で確信する、やっぱり紫恵はあの夢の事を記憶している。

そうなると……少しまずいな。

俺は紫恵に対してかなり恥ずかしい事を言ってしまっていた、まだ紫恵は俺が夢に行って直接その事を話したとは思ってないはずだし、今ならまだリカバー出来るかもしれない!


「それで……見たんだろ? 変な夢……もしかしたら、俺が出てたりするのか」

「あっ、え、いや……その…………」

「大丈夫、変な事は言わない、あんな噂もある事だし、ちょっとやそっとじゃ何も言わないからさ、たとえ紫恵が俺にかなり酷いことをしてたとしても怒ったりしないさ」

「いや、酷い事はして無いけど…………」


紫恵は顔を伏せて何かゴニョニョと言っている。


「それで……なんだ? 夢の中の俺はそんなに変なことをやってたりしたのか?」

「う、うん、まぁ普段の彩斗くんなら絶対にやらない感じだったかな…………?」


そうだろうな、俺は基本的に現実では少しドライな感じで紫恵に接している。

何故かというと、紫恵から結構グイグイくるので何だかそれに流されてしまいそうになるからである。

流されてはっちゃけて嫌われるのは絶対に嫌なのだ。


「ま、教えてくれよ、そこまで言われたらちょっと気になってくるだろ?」

「うん、まぁ…………分かった」

「お、おぉ、聞かせてくれ」


よし、ここまで持っていければいい、後は俺がちゃんと現実ではそんな事言わないという事を伝えて、その後毅然とした態度でいればきっと変な感じには思われないはずだ。


俺は様々なパターンを脳内シュミレーションし、紫恵が話始めるのを待つ。


「えっとね……昨日の夢は学校の中の夢だったんだよね」

「おう」

「それで、他の人と話したのはあんまり覚えてないんだけど……彩斗くんと話したのだけ覚えてるんだよね」

「……なんでだ?」

「えっと、それは…………なんというか、彩斗くんがいつもよりも素直だったというか、私の事すごい可愛いとか何とかってべた褒めしてくれてたから…………」

「………………そうか、ま、俺はそんなこと……」


俺がその事を否定しようと言葉を紡いでいると、目を回した紫恵が俺の手をガっと掴んでくる。


「ちょ、なんだっ!?」

「すーっごい嬉しかったんだけど……夢じゃなくてさ、現実でも言ってよ!?」

「えっ、は!?」

「私の事可愛いって言いなさい!」


ま、まずい、なんだコイツ、暴走していやがる!?

周りを見渡すとクラスのみんながこっちに注目している、が、紫恵はそれに気づいていない。

く……紫恵の尊厳の為にも、何とかしなくては。


だけど……どうすればいいんだ!?

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