表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺だけ使える1万円で超能力を買える怪しいサイトを見つけたら人生が変わった件  作者: 黒飛清兎
第一章 『1日1回1万円で超能力が買えるサイト』
49/129

49話 再検証



「……8……9…………10!」


俺は目標である10回の腹筋を終え、床に倒れ込む。

俺は毎日地道にコツコツと筋トレを続けていた。

そのかいもあってか、今では連続で腹筋や腕立てなど、大体の筋トレは10回以上出来るようになってきていた。

この前はジムにでも行ってみようかな等と甘ったれた事を言っていたが、今ならわかる。

俺はジムなんか行っても何も出来ずに終わる、と。


そもそもジムにある筋トレ器具はほかの筋トレが一切できないレベルのひ弱用には作られていないため、俺のような軟弱者が行ったところでそういったものは使えない。

それ以外にも専属のトレーナーに教えて貰いながら筋トレすれば効果が上がるとかそういう見方もあるかもしれないが、忘れてはいけない。

俺には完全に俺専用のトレーナーがいるということを!


そう、俺の『ボディートレーナー』は筋肉の数値を測るだけでなく、俺に対して筋トレの助言もしてくれるのだ!

やれ尻をもっと下げろだの頭に力を入れてしまえば腹筋が鍛えられないだの色々好き放題言われた結果、普通の人に比べれば全然だが、多少は筋肉が着いてきた。


だが、それをよく思わない者もいる。

それは、『ビューティーコンサルタント』だ。

こいつは俺が出来るだけ細い体型のまま体を維持することを望んでいるらしく、俺の筋肉の数値が伸びればその度にストレッチしろ、マッサージをしろとうるさいのだ。

だが、このストレッチやマッサージ、筋肉にもいい効果があるらしく、引き締まった肉体を得るには本当に必要な事だと『ボディートレーナー』も言っていた。


この2人のお陰で少しずつ俺の体は強くなっていくのであった…………。


話は変わるが、次は『ゲーマー』のステータスの話だ。

こちらのステータスの方も少しずつ検証を重ねている。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━


名前:綾瀬 彩斗


【基本ステータス】


体力:81 / 81

集中力:50 / 50

スタミナ:61/ 61


筋力:8

器用さ:9

耐久力:6

知力:5

運:消費率41%


【特殊ステータス】

《超能力》

『百円の恵み』

『潤いの恵み』

『柔軟の恵み』

『好印象の恵み』

『幸運の恵み』

『ウェイトポーチ』

『ビューティーコンサルタント』

『ゲーマー』

『ボディートレーナー』


━━━━━━━━━━━━━━━━━━



さて、前回見た時と間違え探しでもやってるのかというレベルでほんの少ししか変化がないこれが今の俺のステータスである。

間違え探しの答えとしては、本当に少しだが体力とスタミナ、筋力の数値が増え、超能力に『ボディートレーナー』が追加されたということだ。


前者のステータスの方は数週間に渡って筋トレを行った成果だろう。

『ボディートレーナー』はただ単純に購入したから追加されただけだ。


さて、今回俺が検証したのは数値に現れているステータスの方だ。

筋力や器用さなどはあまり急激に変わったりはしないため検証の仕様がない。

しかし、体力や集中力、スタミナに関してはある程度変動するものな為、検証をすることが出来る。


俺はこれらのステータスがどのように変動するのかを知るために、いくつかの状況を試してみた。

まずは基本的な体力の減少だ。

体力は所謂HPと言われる物のようで、俺がダメージを受けたら減少した。

ただ、これはかなりのダメージを喰らわなくては減少しないようで、少し体をぶつけてしまったり叩いたりする程度じゃ少しも減らなかった。

しかし、ジョギング中に思いっきり転けた時、やっと体力が1減少した。

体力は思ったよりも減らないみたいだ。


次にスタミナだ。軽いジョギングを10分ほど続けた後、ステータスを確認するとスタミナは61から21へと減少していた。

その後、しばらく休憩を取ると、じわじわと回復していくことが分かった。

特に『潤いの恵み』が発動していたのか、水を飲んだあとはその回復が早まったような気がした。


次に、集中力の変動についても検証を行った。

俺はゲームを2時間ぶっ続けでプレイし、その間の集中力の推移を観察した。

最初の30分ほどはほとんど変化がなかったが、1時間を超えたあたりから集中力が徐々に減少し始め、2時間後には50から14まで減っていた。

そして、15分ほど目を閉じてリラックスしてみたところ、集中力が少しずつ回復していき、50まで戻るには約1時間ほどの休憩が必要であることが分かった。

さらに、ストレッチやマッサージを行うと、集中力の回復速度が若干向上することも確認できた。


こうして俺は、日常の行動がステータスにどう影響するのかを少しずつ理解し始めていた。


まだまだ運というステータスのことや、どうすればステータスが増えるのか、ほかの機能などは無いのかなども色々考えているが、今の所まだそういった事は分かっていない。


だが、有効活用としては例えば勉強中に集中力が切れてきた段階で休みを入れるだとかそういった事の効率化ができるようになったり、筋トレ時に本当の限界を見極めるなど様々なことに使える。

ただ、現時点ではそこまでの使い道は無さそうだ…………。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ