30 これまでの登場人物紹介2
この登場人物紹介には、第4章のネタバレが含まれているのでご注意ください。
--------------------その他の人物
●チェスナ
グレイスカイ島の先住民であった、ワイルドテイルの少女。
小学校低学年くらいの幼さであるが、巫女をつとめていた。
巫女という立場から、勇者たちに人質に取られ、ワイルドテイルたちの抵抗を封じ込めるために利用される。
人質といっても大事にはされず、野良犬マスク扮するゴルドウルフが救出した際には、兵器実験により視力を失っていた。
しかしゴルドウルフの力で視力を取り戻し、そのとき初めて見た野良犬マスクを『かみさま』と呼んで慕うようになる。
性格は純粋で素直。
ゴルドウルフに助けられてからは、子供らしい無邪気さを取り戻した。
ゴーコンの際にともに行動した縁で、今では見習い団員として『わんわん騎士団』に所属している。
●ストロングタニシ
グレイスカイ島に住む、ワイルドテイルの青年。
ワイルドテイルたちは『シラノシンイ』という神を信奉し、信心深いのだが、彼だけは神を一切信じていない。
そんな考えに至ったのは幼少期の体験が元となっており、離ればなれになった弟と再会するために、本物の勇者になることを夢見ている。
自らを『最強級勇者』と名乗り、誰彼かまわず喧嘩を売り歩くという、自信過剰で好戦的な性格。
神尖組に自分を売り込むために、刺客たちを野良犬マスクの元に案内する役を自らかって出ていた。
勇者になるためには手段を選ばないが、チェスナが神尖組の手によって剥製にされそうになった時は、身を挺して助けるなどの一面もある。
最後は野良犬マスクが取れなくなり、ゴルドウルフのかわりに神様として崇められることとなった。
●グラスストーン・ショートサイト
神尖組の入隊式を取材するためにグレイスカイ島にやって来た、『デイリー・ロンド』の女記者。
『ゴーコン』が勃発してからは、ポップコーンチェイサーの専属として取材を行なっていたが、シンイトムラウで勇者たちが石化させられ逃げ出した際に、バジリスたちと偶然出会い、そのまま行動を共にする。
ビジネススーツに身を包んだキャリアウーマンで、顔の一部のようにフィットしている小さな丸メガネがチャームポイント。
どんな仕事もそつなくこなし、どんな時でも決して取り乱さない冷静沈着。
バジリスがやった護身術を一度見ただけで再現できるという、まさにパーフェクトな女性。
グラスパリーンの妹なのだが、メガネをかけているのと胸が大きい以外の共通点はない。
●バーニング・ラヴ
『大魔導女学園』に通う女子高生魔導女にして、カリスマモデルユニット『ビッグバン・ラヴ』のひとり。
ダイナマイトボディで、炎の魔法を得意とする。
ギャルらしい気さくな性格で、誰とでも仲良くなれる。
しかし、何事にもいい加減で適当なうえに、そのうえ忘れっぽいので、いつも双子の姉妹であるブリザード・ラヴに助けられている。
それでも自分の芯はしっかりと持っており、いざという時にはブリザード・ラヴを支える。
今章では神尖組の入隊式に呼ばれて、グレイスカイ島を訪れていた。
成金趣味のリゾート地に辟易していたが、『ゴーコン』でホーリードール家が関わっていることを知ると、野良犬軍に魔導女として加勢した。
●ブリザード・ラヴ
『大魔導女学園』に通う女子高生魔導女にして、カリスマモデルユニット『ビッグバン・ラヴ』のひとり。
スレンダーボディで、氷の魔法を得意とする。
ギャルらしいクールな性格で、バーニング・ラヴ以外には基本的に心を開かない。
いつもバーニング・ラヴのことを心配しており保護者ぶっているが、ふたりっきりになると甘えん坊になる。
今章ではバーニング・ラヴと同じく、『ゴーコン』にて得意の氷結魔法を振るい、野良犬軍の劣勢を一気にひっくり返した。
●ガンハウンド
ハールバリー小国憲兵局、対魔王信奉者課の刑事。
勇者たちの変死や行方不明を悪魔の仕業だと判断し、ゴルドウルフがその真犯人であろうと付け狙っている。
今章では聖女集会の警備をつとめたあと、『ゴーコン』の噂を聞いてグレイスカイ島に向かおうとする。
しかし沖合で見えない壁に立ち往生させられてしまう。
ジタバタしてもしょうがないと、そのままバカンスを楽しんでいた。
船上で謎の投げ込みを受け取ったあとは、ゴルドウルフが自分では及びもつかない力を持った相手であると察し、ある場所に向かう決意をする。
●ソースカン
ハールバリー小国憲兵局、対魔王信奉者課の刑事で、ガンハウンドの部下。
2メートル越えの巨漢で力自慢。女性にモテモテのゴルドウルフを目の敵にしている。
元軍人で腕っ節はかなりもの。
性格は正義感が強いものの、実直で単純。
ガンハウンドとともに沖合で立ち往生したときは、島まで泳いで向かおうとしていた。
●バジリス・ホーバリス・ハールバリー
ハールバリー小国の王女で、父親である国王のひとり娘。
戴冠式を控えており、幼い身でありながらも、もうじき女王の身分となる。
甘やかされて育ったせいで、かなりのワガママだったのだが、ゴルドウルフと関わっていくうちに王族としての自覚を身に付けていく。
今章では、ハールバリー小国代表として神尖組の入隊式に参列するため、グレイスカイ島を訪問。
『ゴーコン』が発令された際に、リヴォルヴより協力要請がなされたが、近隣諸国のなかで彼女の国だけが断り、野良犬軍についた。
最後は長きに渡って因縁の存在であったポップコーンチェイサーと対決。
人質に取るなどの卑怯な手を使う相手に対し、女王の貫禄で余裕の勝利をおさめた。
●ポップコーンチェイサー・セブンルクス
セブンルクス王国の国王の息子のひとり。
ハールバリー小国で大臣の要職に就いていたが、度重なる不祥事で、セブンルクスに強制送還されてしまった。
今章では、セブンルクス王国の代表として、神尖組の入隊式に参加。
『ゴーコン』が発令された際には、大国の代表という立場を振りかざして、勇者軍のナンバー2となる。
しかし3600対1という圧倒的な戦力者でありながらも、ゴルドウルフに敗退。
敗走の途中、起死回生のためにバジリスを人質に取るも、あっさり撃退されてしまう。
最後はセブンルクスの恥さらしとして処刑されるはずであったが、護送の最中にバナナの皮で滑って転んで死んだ。
●シャルルンロット・ナイツ・オブ・ザ・ラウンドセブン
グラスパリーンのクラスの生徒で、騎士の名門『ナイツ・オブ・ザ・ラウンドセブン』のお嬢様。
『わんわん騎士団』を結成し、リーダーとして『力の1号』を名乗る。
スラムドッグマートの日なたとなり、同店を派手に支えている。
今章ではハールバリー小国で留守番をしていたが、ゴルドウルフの身にただならぬ事が起こっていると偶然に察し、スラムドッグマートの積荷に忍び込んでグレイスカイ島へと向かう。
野良犬軍の遊撃隊となっていたが、途中で抜け出し、ある少女のために大冒険を繰り広げていた。
●グラスパリーン・ショートサイト
アントレアの街にある下級職小学校の新米教師。
『スラムドッグスクール』で講師としてアルバイトしているが、扱いは完全に小学生と同じ。
『運の3号』と呼ばれるほど取り柄がないが、その運は強力で、彼女のドジのおかげで『わんわん騎士団』はグレイスカイ島に向かうきっかけを得た。
アルバイトの給料がいいので収入は悪くないのだが、住んでいるアパートの大家が飼っているヤギにほとんど食べられてしまっているので、常にギリギリの生活。
そのためいつもお腹を空かしており、レンガ塀を食べようとしたこともあるという。
●ミッドナイトシュガー・ゴージャスティス
『スラムドッグスクール』に通う、導勇者を目指す少女。
かわいらしい赤ずきんを被っているが無表情、いつもボソボソとしゃべる。
『わんわん騎士団』では『技の2号』として、冴え渡る知能で大人たちを圧倒している。





