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29 これまでの登場人物紹介1

この登場人物紹介には、第4章のネタバレが含まれているのでご注意ください。

●ゴルドウルフ・スラムドッグ


 世界を支配する勇者一族『ゴージャスティス』を滅ぼすため、密かに、時には大胆に活動をしている40代のオッサン。

 聖女プリムラの勧めによって立ち上げた冒険者たちの店、『スラムドッグマート』を軸に、勇者たちに対抗している。


 今章は『スラムドッグマート』を他国に展開。

 その最初の足掛かりとなったのは、ハールバリー小国より南にある島、『グレイスカイ島』。


 そこは『ワイルドテイル』という原住民たちが暮していた平和な島だったのだが、勇者たちが乗り込んできて、彼らを邪教徒として弾圧。

 島はセレブたちのリゾート地として作り替えられてしまい、ワイルドテイルたちは『ゴージャスマート』の兵器実験のモルモットとして扱われていた。


 ゴルドウルフはひょんなことから、ワイルドテイルたちの巫女である、チェスナを保護。

 勇者たちの追っ手から逃れ、グレイスカイ島の中央にある、神が住まうとされている山、『シンイトムラウ』の奥地に立てこもる。


 ゴルドウルフは正体を隠すため、持っていた『ゴルド君マスク』を被って活動を開始。


 グレイスカイ島の支配者である創勇者(そうゆうしゃ)、リヴォルヴはゴッドスマイルが有する軍隊である、『神尖組(しんせんぐみ)』を指揮して、『野良犬マスク狩り』を開始。

 刺客の勇者を次々とシンイトムラウに送り込む。


 しかしゴルドウルフはそれらをすべて撃退、さらに島の神様である『シラノシンイ』になぞらえた処分を勇者たちに下していった。

 それを見た山の麓にいるワイルドテイルたちは、『野良犬マスク』をシラノシンイだと崇めはじめる。


 刺客をことごとく倒されてしまい、少なからず自分も被害を受けてしまったリヴォルヴは、『ゴーコン』という非常事態宣言を発令。

 野良犬狩りは島を巻き込んだ規模にまで発展する。


 ゴルドウルフの仲間たちもグレイスカイ島に乗り込んできて、ついには『野良犬vs勇者』の最終戦争が勃発。

 仲間たちの奮闘と、そして天使と悪魔の力もあって、『野良犬軍』は死傷者をひとりも出すことなく、完全勝利をおさめる。


 グレイスカイ島から勇者は一掃され、再びワイルドテイルたちが幸せに暮らせる土地になった。


 ゴルドウルフはさらにこの島に、『スラムドッグランド』を建造。

 『スラムドッグマート』の良さと、勇者たちの非道さを伝えるリゾート地として生まれ変わらせた。



●ルク


 煉獄でゴルドウルフが従えた『人ならざる者』。

 絶大なる力を、主であるゴルドウルフに貸し与え、手助けする少女。


 今章では3000名以上の勇者を、相方であるプルとともに、石に変えるという恐るべき活躍を見せた。

 しかしその力もまだ『嗜み程度』というのだから、本気を出したらどうなるうのだろうか。



●プル


 ルクと同じく煉獄で従えた『人ならざる者』。

 性質は異なるが、ルクと比肩するほどの力を持っており、ゴルドウルフに協力している。


 今章ではルクと同じく、3000名もの勇者を瞬きほどの一瞬で石に変えた。


 いつもお腹を空かせており、レンガ塀を食べてしまったこともあるという。

 歯ごたえのあるものが好みであったが、最近はマシュマロのような柔らかい食べ物にハマっている。



●錆びた風


 ゴルドウルフが『煉獄』で従えた、『魔界の冥馬(めいば)』と呼ばれる芦毛の馬。

 子供が10人乗っても大丈夫なほどの巨躯と、疾風のような速さと砦のような強健さを誇る。


 ホーリードール家では「サビちゃん」と呼ばれ親しまれている。


 今章ではその瞬脚を活かし、ゴルドウルフの逃走を手助けしたり、クーララカの軍馬として活躍した。



●雲の骸


 ゴルドウルフが『煉獄』で従えた、『死を運ぶ冥鳥(めんどり)』と呼ばれるフクロウ。

 魔界では悪魔王(サタン)の魂を運べるのは彼のみ、といわれるほどの偉大なる魔物。


 ホーリードール家では「ムクちゃん」と呼ばれ親しまれている。


 今章では空を飛べるという強みを活かし、『運び屋』として活躍。

 ジャンジャンバリバリに捕えられたクーララカを救出する手助けをしたり、またペットショップに捕まっていたところをクーララカに助けられたりした。


 しかしやはり一番の大活躍といえば、ゴーコンの際に野良犬軍に、空軍力を提供したことであろう。

 マザーはあの時の感覚が忘れられず、今でも時たま抱え上げてもらって、グレイスカイ島の空を空中散歩しているという。



●水の中の小さな太陽


 今章で新たに紹介された、ゴルドウルフの眷属。

 海に映った太陽のように輝き、その上を通りかかるものをすべて丸呑みにしてしまうという、恐るべき海の魔物。

 人間の世界では太古より『水天の太陽神』と呼ばれ、海沿いの国などは海神として崇められてきた。


 過去の記録によれば、なんと島ひとつを飲み込んでしまったこともあるという。

 彼がその気になれば、グレイスカイ島などアクビをするくらいの平易さで、地図から消え去るであろう。


 しかし『煉獄』に移り住んだことでその脅威もなくなり、長い歴史が彼を伝説の存在へと変えていた。

 ゴルドウルフに出会って従属したことで、再び人間の世界の海へと舞い戻る。


 しかし主人の影響か、すっかり世俗に染まってしまい、人間の女の子が大好きになってしまった。

 イルカの姿をしているのも、女の子に可愛がってもらえるから、という理由。


 そして彼も他の眷属に漏れず、ホーリードール家の少女たちにすっかり懐き、「ミーちゃん」と呼ばれ親しまれるようになった。


 今章では終盤まで陰ながらゴルドウルフやホーリードール家を支援。

 戦いが終わったあとは、『スラムドッグランド』の海の警備員兼、イルカショーのリーダーとして活躍している。



--------------------ホーリードール家の人々


●プリムラ・ホーリードール


 アントレアの街にある聖女の名門、『ホーリードール家』の次女。


 今章では、ゴルドウルフの後を追う姉に付き添ってグレイスカイ島へ。

 ゴーコンでは衛生兵として、姉とともに野良犬軍を支えた。


 ゴルドウルフへの密かな思いを胸に秘めているが、最近は妄想が暴走し、歯止めがかからなくなっている。

 今章ではそれがついに形となってしまい、しかもアトラクションという形で、訪れた客を洗脳するまでいいなってしまった。


 極度の恥ずかしがり屋だが、ゴルドウルフに喜んでもらうためならかなりの無茶をする。

 しかし貝殻の水着を披露してしまったことは黒歴史となっており、夜な夜な思い出してはベッドの上で悶絶しているという。



●リインカーネーション・ホーリードール


 ホーリードール家の長女にして家長。

 聖女一家の家長は『マザー』と呼ばれる決まりがあるので、皆はマザーと呼んでいる。


 グレイスカイ島に旅立ったゴルドウルフと別れて聖女集会に参加していたのだが、ゴルドウルフに会いたいがあまり禁断症状を起こしてしまう。

 ついには聖女の座をかなぐり捨てる勢いで、グレイスカイ島へと向かった。


 『ゴーコン』の際にはワイルドテイルたちに癒しの力を惜しみなく与え、女神とまで崇められるようになった。

 そしていつの間にか、『野良犬軍』を主導し、勇者の反逆を水際で食い止めた主導者ということになり、さらに聖女としての名を挙げた。


 しかし彼女自身はそんなことには興味はなく、道を整備するのに忙しかった。

 すべての道を、『ゴルちゃん』へと繋げるために……!



●パインパック・ホーリードール


 ホーリードール家の三女。一家のマスコット的存在。


 今章でもその愛らしさは健在で、ワイルドテイルたちも虜にしていたが、本人の人見知りっぷりはあいかわらず。


 そしてついに『スラムドッグランド』にてギャラリーを持つようになる。

 彼女の聖女としての力は未知数だが、芸術家として着実に一歩を踏み出した。



●リグラス・ホーリードール


 ホーリードール三姉妹の母親で、ホーリードール家の先代マザー。

 ゴルドウルフの資質を見抜いていた数少ない人物。


 すでに他界しているが、娘たちに遺言状を残しており、勇者一族と距離をとり、ゴルドウルフに頼るよう指示。

 この遺言がきっかけで、ゴルドウルフとホーリードール三姉妹は、家族以上の関係になりつつある。


 今章ではクーララカの回想に登場。

 世を捨てたクーララカを引き取り、センティラスから受け取った母親のバトンを、時を超えて再びセンティラスに渡す役割を担った。

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― 新着の感想 ―
[気になる点] ミーは姿を変えられるのですか? だとしたら、伝説の時代ではどんな姿をしていたのですか?
[一言] 小説序盤の勇者の数は一万人余りという数字を信用するなら、もう4割が死んだんですねぇ。 勇者一族、あちこちで人手不足を起こしていない? ゴルドウルフサイドは1人も欠けていないというのに…
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