表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
57/67

第六章 4

縫合宮、第三階層最奥。


空間そのものが歪んでいた


重く、粘りつくような干渉が、ケイタ達の思考と動きを鈍らせる。


その中心に――アシカガが立っていた。


アンジェランス・スーツ。


それは、周囲のマナや瘴気の干渉を遮断し、この場そのものを“支配”していた


「さあ〜!どうします?

後は壁ですよ〜っ?」


「グフフフフッ…..」


アシカガの攻撃が、もて遊ぶように振るわれる。


重く、速く、そして正確に


ケイタのブレードが、辛うじてそれを受け止める。


だが――押されていた。


じりじりと、確実に。


気がつけば、背中はすでに壁に触れていた。


「くっそう!このデブヤロウ…..」


(ケイタ!もう、長くはブレードがもたないかも…..)

(だんだん、干渉が強くなってきている!)


ライムの声が焦る。


思考すら、まとまりにくい


この空間そのものが、敵だ


「わかった!」


ケイタは、短く答える。


「ライム、マナを液状に変化できるか?」

「ヤツに投げつけてやる!」


(うん!やってみる!)


わずかな希望。


その瞬間――


アシカガの一撃が、容赦なく振り下ろされた。


〝ガッキィ〜〜ン!!!〝


耳を裂くような金属音。


そして――


プツン、と。


ケイタ達を覆っていたシールド膜が、消えた。


「うんっ?」


違和感。


視線を走らせる。


その先で――


ミイアが、倒れ込んでいた


「ミイア!!!」


叫びが、空間を震わせる。


だが、その一瞬の遅れ。


致命的だった。


ケイタが駆け出すよりも早く――


アシカガが、ミイアの体を掴み上げていた。


「さあて…..そろそろ気が済んだでしょ?」


軽い口調。


だが、その手は容赦がない


「もうそろそろ、このお遊びはお終いにしましょうか?」


刃が、ミイアの喉元に当てられる。


白い肌に、冷たい金属が食い込む。


「武器を捨てなさい!」


空間が、さらに重くなる。


「って、なんか、体の一部になってますね?…..」


アシカガが、興味深そうに目を細める。


「変身をといて下さい!」


ニヤリ、と笑った。


ケイタの動きが、止まる。


呼吸が浅くなる。


目の前で――ミイアが、人質に取られている。


選択肢は、ない。


.....本当に、ないのか?


その瞬間。


ケイタの手にあるブレード


そこに絡みつく、わずかな違和感。


(ケイタ……)


ライムの声。


液体のマナ。


さっき、確かに変化していた。


干渉を受けながらも――形を保っている。


「――っ」


一瞬の判断。


迷いは、捨てた。


ケイタは、ブレードを振るった。


そこに絡みついていた、液体のマナが弾ける。


一直線に――アシカガへと飛んだ。


次の瞬間。


〝グギャア〜〜ッ!!!〝


アシカガの頭部から、派手な煙が上がった。



――

新たな活動報告があります!

ぜひ、ご参照ください





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ