第二十四話 幽霊屋敷
ギルドで探してくれた家はどうやら依頼書の中から見つけたらしい。
少し前から幽霊が屋敷に住み着いて困っているらしい。その幽霊を対峙してくれれば、格安で売ると言っているようだ。
死霊術師の俺にとってその依頼はとても魅力的だし、ただの幽霊くらいなら難なく討伐できる。
というわけで俺達は屋敷に来ていた。
メンバーは俺、エリー、カルナの三人だ。
他のメンバーには待機して貰っている。トールなんかだと屋敷を破壊してしまいそうだし……。
「この三人だけって、凄い久しぶりなんですけど」
「そういえば……」
「そうですね」
エリーに言われて思い出してみると新人時代以来の面子だ。
あの時は新人でゴブリン討伐をしに来たはずなのに、ミノタウロスと遭遇してしまって死にかけたが、突発的にエリーが大魔法を発動して、何とか助かったんだっけ。
「まあ、今回は俺が何とかするよ」
相手は幽霊だ。死霊術師の本業だからな。
「本当に頼もしくなっちゃって……」
「ですです」
俺達は屋敷に一歩、脚を踏み入れた。
その瞬間に漂って来た、どんよりとした空気が身体を包み込む。
「これは怨念……、凄まじい恨みを感じます……」
耐性のあるはずのカルナまで苦しそうに胸を押さえていた。
死霊術師の俺もかなり苦しい、エリーは膝まで突いている。
「空間浄化!」
カルナから聖なる光が放たれ、怨念はかなりマシになったが、それでも身体に重さは残った。
「助かったんですけど……」
「あれは一体何だったんだ?」
「凄まじい怨念の集合体、おそらくは幽霊王級です」
「幽霊王ってSランク指定なんですけど!?」
「何でそんな幽霊がこんな屋敷に……」
「分かりません。ですが、飽くまで幽霊王級です。もしかするとそれ以上の可能性も……」
一体、何があったんだ? この屋敷で……。




