表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

19/27

第十九話 逆鱗



「やぁ〜っとぉ! 来たかぁ〜っ! ア〜レ〜ン〜ッ!」


 そこにいたのは首だけになったサランと、それを踏み付ける勇者ガルバリンだった。


「会いたかったぜぇ〜!」


 ガルバリンの姿は薄汚れていた。かつての輝かしい鎧は泥に塗れ、身体中傷だらけだ。

 唯一輝いているのは腰に差した聖剣だけだ。


「なあ、なあ! 俺達はお前の呪いにも打ち勝って、ここまでやって来たんだぜ! ギャハハハハ!」


 気持ち悪い笑みを浮かべて、大声で笑う。


 俺達……?


「《炎縄ファイア・ロープ》!」

「主人殿!」


 次の瞬間、俺達は炎の縄で拘束された。

 特に俺には厳重だ。


「油断なんですけど〜!」


 魔法を使ったのは、黒いとんがり帽子を被る魔法使いのエリーだった。


「ギャハハハ! ざまあねえなぁ!」

「ふふふ。思ったよりも簡単に捕まってくれましたね」


 それにデュアスとカルナもいた。

 二人とも泥だらけで薄汚れている。


 これで勇者パーティの四人全員が揃った。


「……何しに来たんだ、ガルバリン」

「何しに来ただとぉおおお!? お前からなぁああああ! 呪いを受けたからだよぉおおおおお!!!」


 ガルバリンは頭がおかしくなった様だ。涎を垂らし、テンションも凄く上がっている。

 目は血走っていて、薄黒いオーラが聖剣から漂っている。


「呪い? 何のことだ?」

「お前がかけたんだろぉおおおおお!? 俺達に弱くなる呪いをなぁぁぁあああああああ!!!」


 いや、本当に何のことだ?

 

 俺はそもそも呪いなんて掛けられないし、弱体化の呪いだって知らない。


「そのおかげでお前の居場所を見つける事ができたぜぇえええええ!!!」

(そうなのか?)

(いえ。呪いを掛けても呪いを受けた人間から、術師の居場所は分かりません)


 俺の質問にフレアが答えてくれた。


 どう言う事だ? 

 だが、実際に勇者は弱くなった。俺がいた頃はダンジョン攻略を失敗することなんて無かった。

 俺がいなくなったせいか?

 いや、それはないだろう。

 俺がやったのは周辺索敵と荷物持ち、その他雑用くらいだ。


「さっさとお前を殺してやりたいぜぇええええ!」


 今度はデュアスがやってきた。ガルバリンと同じ様に血走った目でこちらを睨んでいる。


 俺を殺す気で、こちらを走って来る。

 これじゃあ、話し合いはできないな。


「一つだけ聞こう。サランを殺したのは、誰だ?」

「俺様だぁあああああ!」

「……そうか」


 サランを殺したのはデュアスだ。

 俺はとても怒ってる。

 今すぐ殺してやりたい。


 だが、それは俺の役目じゃない。










「……《ゲイボルグ》」














「……は?」


 ザンッ、とデュアスの腹に穴が空いた。

 その突きを出したのはリリスだ。ゲイボルグを握っている。


 その表情は、怒りだ。


「殺す」


 それからは連撃の嵐だ。

 突き、払い、斬り、叩き潰す。


「………や………べてぇ………ぁ……っ」

 

 その連撃はデュアスの皮膚が抉れ、内臓が潰れ、骨が砕けても止まらない。


「…………ぁ………………っ………………」


 もはや、そこにデュアスが生きていた姿は確認できない。

 肉塊と微かな骨しか残らなかった。


「…………百万回死ねッ!」


 最後に槍を振り下ろした。

 その一撃で完全にデュアスは消えた。


「ごめんね、サラン…………」


 リリスの頬には一筋の涙が流れていた。

 

ここまで読んでいただきありがとうございました。

ブックマークや評価(★★★★★)などよろしくお願いします。


誰も信用できないので絶対に裏切れない女奴隷を買うことにした〜帝国に裏切られた俺は奴隷たちに癒されながら、英雄になります〜

【一章完結しました】

【現在休載中】

https://ncode.syosetu.com/n8037gs/


是非、読んでください。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ