第十二話 帝国崩壊③
第十二話 帝国崩壊③
「情け無いぞ。ガルバリンよ」
ガルバリンはダンジョン挑戦を失敗し、皇帝の元に来ていたのだ。
「も、申し訳ありません(クソクソクソクソクソクソクソクソッ! なんでこの俺が、勇者である俺がこんな思いをしないといけないんだ!!)………」
この場には他のパーティメンバーも来ていた。
「「「申し訳ありません」」」
(なんで俺様が!)
(なぜわたしが!)
(ありえないんですけど!)
…………ガルバリンのパーティは似たり寄ったりだった。
「まあよい」
「そ、それより陛下。俺とリリスの婚約は?」
ガルバリンはニヤケ面で言う。
自分がなぜここにやって来たのかをすでに忘れている。
「さあの。ペルセポネ様のお告げを受けて、王国へ向かった」
だが、すでにリリスは王国に足った後だった。ペルセポネがいち早く、リリスを逃した結果だ。
(ちっ。今すぐにでも俺のモノにしてやろうと思ったのに)
ガルバリンはリリスが嫌いだった。
なぜか腹立たしい死霊術師、アレンと、皇女であるリリスが婚約者だった。
アレンを最強だと担ぎ上げ、リリスは俺を見下した。
勇者である、俺を!
ああ。ようやくだ。
あの身体を好きにできる。あの生意気な小娘を服従させられる。
そう思うとガルバリンは興奮してしまう。
(ああ、楽しみだぜ!)
「ガルバリンよ。そして、他の者達もよく聞け。次はないと思え。良いな?」
「「「「はっ」」」」
その日の夜。
帝国のはるか北にある、辺境都市ペルア。
そして、そのさらに北に山があった。
「にしてもよぉ、なんでこんな薄気味が悪い場所を警備しないといけないんだ?」
「さあな? なんでも、リリス様の婚約者のアレンが使う死体を保存してるんだと」
「うえ」
この山は一種の墓場だ。無数の墓石が並び、アレンが元々使っていた死体を保存していた。
「つうかよ、なんであんな死体野郎がリリス様の婚約者なんだ?」
『ふふふ。お前達も主人が陥れられて、怒っているのでしょう?』
カタカタッ。
だが、皇帝に間違いがあった。
「さあな。だが、死体野郎が陰気な奴だってのは変わりねえよ」
『さあ、私に従いなさい』
カタカタッ。
警備兵を二人しか配置しなかったのだ。
「ギャハハハ! ちげえねえな!」
カタカタッ。
その時だ。
「「ん?」」
カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ
「「ひぃ、ひぃいいいいい!!!」」
そこには、大量のアンデットがいた。
吸血鬼を筆頭にデュラハンやドラゴンゾンビ、スケルトンやゾンビなどなど。
とても二人の警備兵では倒すことができない。
二人はアンデットの大群に呑み込まれた。
「「ギャアアアアアァァァ……ァ…」」
そして、二人の警備兵もその一員に変わった。
『帝国を、勇者を、皇帝を蹂躙するのだ!』
「「「カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ!!!」」」
数万を超える死体の軍勢が今、動き出した。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
ブックマークや評価(★★★★★)などよろしくお願いします。
誰も信用できないので絶対に裏切れない女奴隷を買うことにした〜帝国に裏切られた俺は奴隷たちに癒されながら、英雄になります〜
【一章完結しました】
【現在休載中】
https://ncode.syosetu.com/n8037gs/
是非、読んでください。




