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リトルメモリーズ  作者: 陽さいど
9/16

9話 ルートα 『迷いの森編 -命懸けの選択肢-』



────────────────────────



「うわ、まじどうしよ」


ただひたすらに考えていた。この危機的状況を打破すべく打開策を。

ルートα


「よし、2人についていこう。既に遅いが」


翔はそれからというものひたすら走った。だが、途中で疲れたので石の上に座って休憩をする。


「くっそ。まじあいつら...。まぁ今憎んでも意味ねぇか」


翔はポケットからスマホを取り出し時間を確認する。時計は11時を示している。


「は?11時?戻ってね?...まぁこんな異常現象に科学が勝てないのは分かってはいたのだが...時間が正しくないってーのはかなりマズい」


突然の事態で少し混乱しているのか、別れたあたりからあまり覚えていない。


「...俺ってさっきまで何してたっけ?...あ、電話って...もちろん圏外なんだよな...。はぁ まじありえねぇ」


「一応水筒とおにぎりは持ってきてるけど...これでなんとかやってけってのか?...無理ゲーもいいところだよ」


とりあえず体の疲れは治った。立ち上がろうとすると少し眠たいのかあくびが出る。


「まぁあんな遅くまで起きてたら無理もねぇか」


立つのをやめバックを下ろしうつ伏せになる。


「少し寝るか...。」


────────────────────────


翔は夢を見ていた。

それはどこか見覚えのあるような...そんな夢だった。


そこには2人の小さな少女が立っていた。

昔の玲奈と夏目だ。2人はこちらに手を伸ばそうとした。だが"届かなかった"。


嬉しそうな顔であり悲しそうな表情だった。


そして夏目が口を開く


『また、会えるといいね』


まるで別れの様な事を言い出した。そして次は玲奈が口を開く。


『ねぇ 約束だよ!絶対絶対にっ───』


約束...。何か約束をしたのだろうか。最後は聞こえなかった。何故ならもうそこには2人の姿はなかった。


『そうだ...これは夢で...。でも...』


翔は夢を見ている。そして夢の中の自分は翔。

夢の中の翔は目をつむり、ただ一つだけを願った。


約束の内容を教えてくれ と


たとえ夢だとしても、どんな夢だとしても、2人との約束事は破りたくない。


夢なんか現実とは関係ないからどうでもいい という訳にはいかない。


悲しい二人を見たくないから。泣く人を増やすのは嫌だから。



目を開けるとそこには別の少年と少女が立っていた。


見覚えがあるような...ないような。少年がこちらを見てこう呟く。


『なんで?あんたじゃないんだよなぁ』


少女も追加で告げる。


『そうだね。はぁ...あの人の帰りはまだなのかな』


そんな事を言って何かを少年が取り出す。それを出した瞬間、自分の意識が遠のいて行く。

そしてまた別の場面へ...


こうして翔の夢は終わった。



────────────────────────


「んあ?どんくらい寝たんかな...まぁいいや」


ふと周りを見ると寝る前の光景と違うような気がする。完全に建物の中って感じがする。


「あー...なんか死亡フラグ立ってね?」


後ろから足音が聞こえた。だが翔は寝ていたはずだ。岩に寄りかかって。つまり後ろから聞こえるはずがないのだ。


「うわ、...終わったわ俺」


そしてこちらに近づいてくる何かが笑いながらこう告げる。



───「そうだね。君はここで お・わ・り ♪」



翔の頭を何かが貫いた。そしてここで翔の命はこの世を絶った。






Deadend 01 『貫かれた夢』




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