9話 ルートα 『迷いの森編 -命懸けの選択肢-』
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「うわ、まじどうしよ」
ただひたすらに考えていた。この危機的状況を打破すべく打開策を。
ルートα
「よし、2人についていこう。既に遅いが」
翔はそれからというものひたすら走った。だが、途中で疲れたので石の上に座って休憩をする。
「くっそ。まじあいつら...。まぁ今憎んでも意味ねぇか」
翔はポケットからスマホを取り出し時間を確認する。時計は11時を示している。
「は?11時?戻ってね?...まぁこんな異常現象に科学が勝てないのは分かってはいたのだが...時間が正しくないってーのはかなりマズい」
突然の事態で少し混乱しているのか、別れたあたりからあまり覚えていない。
「...俺ってさっきまで何してたっけ?...あ、電話って...もちろん圏外なんだよな...。はぁ まじありえねぇ」
「一応水筒とおにぎりは持ってきてるけど...これでなんとかやってけってのか?...無理ゲーもいいところだよ」
とりあえず体の疲れは治った。立ち上がろうとすると少し眠たいのかあくびが出る。
「まぁあんな遅くまで起きてたら無理もねぇか」
立つのをやめバックを下ろしうつ伏せになる。
「少し寝るか...。」
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翔は夢を見ていた。
それはどこか見覚えのあるような...そんな夢だった。
そこには2人の小さな少女が立っていた。
昔の玲奈と夏目だ。2人はこちらに手を伸ばそうとした。だが"届かなかった"。
嬉しそうな顔であり悲しそうな表情だった。
そして夏目が口を開く
『また、会えるといいね』
まるで別れの様な事を言い出した。そして次は玲奈が口を開く。
『ねぇ 約束だよ!絶対絶対にっ───』
約束...。何か約束をしたのだろうか。最後は聞こえなかった。何故ならもうそこには2人の姿はなかった。
『そうだ...これは夢で...。でも...』
翔は夢を見ている。そして夢の中の自分は翔。
夢の中の翔は目をつむり、ただ一つだけを願った。
約束の内容を教えてくれ と
たとえ夢だとしても、どんな夢だとしても、2人との約束事は破りたくない。
夢なんか現実とは関係ないからどうでもいい という訳にはいかない。
悲しい二人を見たくないから。泣く人を増やすのは嫌だから。
目を開けるとそこには別の少年と少女が立っていた。
見覚えがあるような...ないような。少年がこちらを見てこう呟く。
『なんで?あんたじゃないんだよなぁ』
少女も追加で告げる。
『そうだね。はぁ...あの人の帰りはまだなのかな』
そんな事を言って何かを少年が取り出す。それを出した瞬間、自分の意識が遠のいて行く。
そしてまた別の場面へ...
こうして翔の夢は終わった。
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「んあ?どんくらい寝たんかな...まぁいいや」
ふと周りを見ると寝る前の光景と違うような気がする。完全に建物の中って感じがする。
「あー...なんか死亡フラグ立ってね?」
後ろから足音が聞こえた。だが翔は寝ていたはずだ。岩に寄りかかって。つまり後ろから聞こえるはずがないのだ。
「うわ、...終わったわ俺」
そしてこちらに近づいてくる何かが笑いながらこう告げる。
───「そうだね。君はここで お・わ・り ♪」
翔の頭を何かが貫いた。そしてここで翔の命はこの世を絶った。
Deadend 01 『貫かれた夢』




