12話 『迷いの森編 -異端者-』
チート。
謎のショタはチート能力を持っていた。
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夏目と翔には2つの疑問と期待が浮かんでいた。
『この子1人でやる方が早くね?』
そんな人生の先輩である2人が容赦のないことを考えていた。
「ねぇ柊さんよい」
「ん?」
彼自身は何の特別感はないのだろうか。それともやはりネジか釘が抜けているのだろうか。
「ん?じゃねぇよ。唐突にすげぇこと聞かされて文字通り心臓飛び出すかと思ったわ」
「なるほどその心臓を撃つのが役目なわけだな」
「ちげぇーから!?発想の転換をお求めいたすっ!!!」
この子ならおそらくやりかねない。何故ならあれから銃を手から離さないからだ。
「というかまだいくつかあるんだが……教えてほしくないなら教えないけど?」
「自分の無力さに心が潰されそうだけど言ってくれ。知っておいて損はねぇからな」
夏目とこくこくと頷いていた。何か喋ったらどうだろうか。
「じゃあまず...僕の他にももちろん能力者はいるんだよ」
「えっ……いや、ん、え?、...よし、そろそろ現実を受け止めよう俺」
儚き覚悟が翔には現れた。
「僕ら能力者は全員、容姿が幼いんだ。そして僕らはまわりから異端者と呼ばれてるんだ」
「ジョーカー...?」
「そっ。異端者。そして、なんとなんと皆、元は君らと同じ人間なんだ」
「いやなんとなんとも何も人間じゃなかったのかよお前?」
「人間が能力は使えないだろう?」
「まぁそうだけどぉ...」
ジョーカー。トランプなどでいうとあまり使われないカード。大抵のゲームではジョーカーは省かれている。省くという意味で異端者なのか。
「さらに付け加えて衝撃の事実を言うと」
「これ以上の衝撃ってなんだよ...」
「実は僕らは全員この社への訪問者なんだよ」
瞬間、2人には戦慄が走り抜けた。社への訪問者......つまり、
「...俺らもジョーカー...能力者になる可能性があるのか」
こくり、と何だか不気味な目をしてゆっくりと柊は頷いた。
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社にはあるルールが存在する。
一つは、社への訪問は19歳以下の人間でしか入る事はできない。もし入ろうとした場合、即刻ジョーカーが抹殺する。
二つは、異端者になった場合はもう二度と真っ当な人間には戻れない。
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書きたい時が書けない時で、書ける時に書く気が失せる。
そんな陽さいどの謎。




