第一章 エピローグ
後になってわかったことが二つあった。
一つは、佳奈の事だ。
もう命を狙われることもなくなり、動物に変えられていた両親も帰って来た。
それと、今までは、ずっと遠くに住んでいたらしい。
少し前に行った、佳奈が暮らしていた家は借家だったので、僕の家の近くに引っ越すことになった。
それ以上の事を聞こうとすると、嫌な顔をするので聞けなかったけど、魔法に関する知識が豊富なところから、都会のレベルの高い学校に通っていたんじゃないかと思う。
記憶が戻った時、佳奈に教えられたような魂の話は知らなかったので、記憶が戻って初めてそのすごさに気付き驚いた。
いったい、どんな教育を受けていたのだろうか?
それはともかく、佳奈の生活が安定したものになったのでよかったと思う。
もう一つは、ガイが捕まっていなかった、ということだ。
というより、捕まったガイは催眠術で操られていたただの一般人だったのだ。
まあ、捕まろうがどうしようが僕には関係のない話。
どうせ、もう何もできないんだから。
同じ手が使えるほど魔導師隊は馬鹿ではない。
ガイも隠れてひっそりと生活するしかないだろう。
すぐに捕まるだろうけど。
それに、今回の事件で学問に対する世間の見方が変わったこともあって、もうガイも苦しまずに済むんじゃないかと思う。
魔力の弱い者にあれだけ大きな事件を起こされれば、政府も考え方を変えざるを得なかった、ということらしい。
学校で学問を勉強をしなければならなくなったので、たくさんの生徒達がガイを恨んだのは言うまでもない。
まあ、僕としてはうれしい変化だったのは誰にも言えない。
それと、佳奈が転校してからの事だが、あの後本当に散々な目にあった。
みんなからどういう仲なんだと、質問攻めにあい、何でも無いといったら今度は佳奈が怒り出して作り話を始めるし。
本当に最悪の一日だった!!
いや、進行形だ。最悪の日々が始まっている!!
最悪だけど、僕が望んでいた、平和な日々だ。
第一章、完結で~す!!
いま読み返してみたのですが、文章力のなさと発想やボキャブラリーの貧困さに悲しくなりました。
もっと、勉強します。
二章からも頑張りますので、よろしくお願いします!!