16 行動方針の決定
おおおお久しぶりです……………(土下座)
長らくお待たせしてしまいすみません:( ;´꒳`;)
これまでの投稿分に一万字強の加筆修正を行いましたのでよろしければ一読ください
よろしくお願いします(*´˘`*)
私はノーリを玄関で見送ると自分の部屋に戻る。今日はいろんなことを聞いて疲れたが、両親に確認せねばならない事も出来た。早速夕食の席で確認するとしても夕食までは時間がある。それまでに先程聞いたことを整理する必要がありそうだ。
私が転生した後のこと。昔一緒に旅をしていたメンツで集まり、今後について話し合ったそうだ。そこで決まったのがノーリの魔族転生及び、残り二名の今後についてだったらしい。
この時ノーリたちが何について話したかは記憶が曖昧でよく覚えていないらしい。しかし全く覚えていないわけではないようで、おおよその内容については把握できた。
それによると、私が転生した後に問題が見つかったらしく、それに対応するためにノーリが先行して転生。あのメンバーで同一種族はいないため、三人のうち誰かが私にこのことを伝える為に先行することになったそうだ。(この時勇者とノーリで大喧嘩の末にノーリが先行権を勝ち取ったことをリアは知らない。)なおその問題については覚えてないらしい。なので今は放置する。うん、わからないことについて考えてもしょうがない。
残りの二人は何か準備があるようでそちらが済み次第、転生すると言っていたそうだ。君らそうポンポン転生するなよ……。学者たちが泣くぞ?
リアは自分の発言が特大ブーメランであることに気が付いていなかったのであった……。
※
私は思考に時間を費やして夕食の時間になるのを待った。
迎えた夕食の席、私は両親に昼間の疑問について質問した。
「ねえ、二人とも。うちって身分的には平民……だよね?」
私がそう聞くと二人は「そういえば言っていなかったね」と顔を見合わせてから口を開いた。
「そうだね。身分的にはそうなるかな」
父の発した言葉に私は一瞬ホッと安堵のため息をついたものの、引っかかりを覚えて「ん?」と首を傾げた。
その言い方は含みがあり、何か隠されていることをあからさまなほど分かりやすく示していた。
「父さん、身分的にはってどういうこと?」
私がそう質問すると「リアにはもう話してもいいかな」と母さんと頷き合ってから私に向き合った。
ちなみに二人に私の過去を話した際に呼び方は今まで通りにと話し合っていたのだ。
「実はね、うちの家系は魔王様――リアが前世、転生した後から始まった家系なんだ」
私が頷いたのを確認してから父さんは話を続ける。母さんは口を開く気配はない。父さんに任せるつもりなのだろう。
「そして我が家には役割がある。それは――封印の維持と最悪の場合になった際に対処することだ。過去にも三度、封印が解けかけたことがあり、当時の当主達が対処したと記録にある」
「えっ!?」
私は父さんの言葉に思わず声を上げて反応してしまった。なぜならその言葉は私の予期していなかった事実だったからだ。
父さんの言ったことが事実であれば、私が予想しているよりも時間の余裕はない。
過去に三度封印が解けかけている――その事実が示すのは『いつ封印が解けてもおかしくない』ということだ。
私はかなり衝撃を受けたのが分かったのか、父さんは「どうかしたのかい?」と首を傾げた。
私は我に返ると全力で表情を取り繕って出来るだけ普段通りに話すことを心掛けながら質問する。
「えーと……。その時の資料とかってあったりする? 出来れば確認したいなーって」
「ああ、なるほど。だけれどこのことはまだ兄さん達にも伝えていないことだからリアも二人が帰ってきたときに話してはダメだよ?」
「うん。誰にも言わないよ」
父さんはそう前置きをしてから話し続けた。
「それで封印の状態が気になるんだね。もちろんあるよ。ただ、その資料室に立ち入ることが出来るのは当主と次期当主のみなんだ。――ただし、物事には例外がある」
「というと?」
父さんは懐から一枚の紙を取り出すとそれを私に渡してきた。
開くとそこには何かの地図のようなものが描かれていた。
「ここに描かれている場所にたどり着き、ミッションをクリアすることが出来たのであれば資料室への立ち入りが許可される。そしてその場所には真実がある、と言われているんだ」
「真実?」
「ああ。このことは魔王様が転生された後の出来事だからね。ちなみに私もその真実を知っているが――その真実を知ってどうするかはリアの自由だよ」
そういって言葉を締めくくった父さんに代わり、母さんが口を開く。その顔からはとても心配しているのが分かるような表情だった。
「私はある程度のことは知らされているけど、全ては知らないの。そんな私だけど……出来ればリアにもあなたの兄さん達にもこの件に関わって欲しくはない。でも必要なのは分かっているから、止めることはしないわ」
「母さん……」
私は母さんの言葉を聞き終わると安心させるようにニコッと笑いかける。
「大丈夫だよ! 私の将来の夢はリア充になって幸せな家庭を持つことだから!」
私の言葉を聞くと母さんは少し安心したような表情になったのを確認すると少し考え込む。
(にしても真実ってなんだろう? 父さんは魔王が転生した後の出来事だって言ってるから今の私の知識からじゃ分からない。それなら今の歴史を学んで私の知ってる情報と擦り合わせて予想を立てるしかないか)
私は一つ頷くと父さんに紙を返した。その行動は予想外だったらしく、父さんは「いいのかい?」と聞いてきた。
「うん。今の私じゃ多分突破できないだろうし。とりあえず今は勉強しようかなって」
「そうか。挑戦したくなったらいつでも言いなさい。ただし、挑戦できるのは一回きりだ」
「分かった」
私は父さんの言葉に頷くとこれからの予定を立てることにした。確かに時間的余裕がない可能性は高いが、それでも何事にも準備は必要だ。準備不足で臨むと成功するものも失敗する確率が上がる。
※
私はまず現在の一般的な認識について確認することにした。その歴史が真実にしろ、捏造されたものにしろ比べた時に分かるものがある。
国が歴史として認めているものが真実ならばそれで良し。もし真実と異なる場合は、二通りの可能性がある。
一つ目は間違って伝えられた可能性。一万年も経っているのだ、間違った伝わり方をする可能性は否定できない。
二つ目は意図的に改竄されている場合。この場合は何者かが真実を隠すためにわざと歴史を歪めているということだ。
そのようなことが起こっている際には相手の目的を予想して行動しなければならない。予想が立っていれば行動方針も定まるし、相手の行動を予想することも可能だ。
私はひとまず今の常識について本やで学ぶことにし、今は魔力を体に慣らす練習をすることにした。
今の私の状態は生まれた時と比べそこそこ魔法は扱える状態にはなった。しかしそれでもまだ通常扱えるはずの魔力の五パーセントにも満たない。
これは成長段階である体と魔力が馴染んでいないのが原因だ。
魔力は魂から生まれるモノ。そして本来であれば生まれた時点で魂は肉体と同期しているはずなのだ。
しかし、転生という方法を取ったために生まれた時点で魂は肉体に同期出来ないのである。
理由は魂が前の肉体の情報のままであるためだ。例えるなら原稿用紙いっぱいに書かれている情報を一つ一つ消しゴムで消してから書き直す作業が行われているのだ。
これは魂が少しずつ行っていることで意識的に早めることは出来ない。ただ魔法を使うことで魔力が消費されるため、使わない状態よりも少しだけ馴染むのは早くなる。
現在私は≪重力操作≫≪幻覚魔法≫≪結界・防御≫≪小域探査魔法≫≪魔力保存≫の計五つの魔法を行使して過ごしている。
≪重力操作≫によってトレーニングでの負荷を上げることで、筋力のつくペースを上げる。
≪幻覚魔法≫はこれから常に使っていく魔法なので慣れるためにも常時発動することにしたのだ。
≪結界・防御≫は不意打ちを防ぐためには欠かせないので常に張っているのが常識だ。――この年代の子どもの常識ではないだろうが。
≪小域探査魔法≫は周囲一帯のモノを感知することが出来る魔法だ。この前の事件の時は一時的にしか使えなかったが、魔力が馴染んできたおかげか扱える魔力が増えたため常時発動に切り替えた。
最後は≪魔力保存≫だが、これは常に魔力を少しずつ溜めていき、もしもの時に使えるように出来る魔法だ。この魔法を行使するためには魔力を溜める器が必要になるのだが、私は≪空間魔法≫の応用で異空間に溜めることができるのだ。
あまり過度なトレーニングは体への負担も大きく、成長に悪影響が出る可能性が高い。しかし時間がないのは封印の件だけではないのだ。
私の魂と肉体は馴染みつつある。しかし最近、この体が魂に耐えきれるか怪しくなってきたのだ。
それはひとえに私の読みが外れた結果だ。私は今回二度目の転生を果たした。なので今回もそこまで危険性は高くないと踏んだのだ。
しかし実際は違った。今回転生して気が付いたのだが、転生する際に通る亜空間には魔力とは別のモノが存在するようなのだ。それが魂に影響を与えるらしく、私はその影響をモロに受けた。
その影響とは『魂の強化』だ。
魂はその大きさによって生み出せる魔力量が変わってくる。そのためにはその巨大な力に耐えられる肉体である必要がある。本来であれば肉体の成長に合わせて魂も成長する。しかし私――転生者の場合、幼い体に大きな魂が入ることになるのでそのバランスが崩れ、魂が肉体から離れてしまう可能性があるのだ。
それを防ぐための魔法が≪魔力保存≫だったわけだが、この魔法でカバーしきれなくなってきたのだ。この魔法は魔力を常に消費することで魂が溜めこむエネルギー量を減らし、魂の体積を減らすための魔法だ。
魂は魔力タンクの役割も果たしているため、魔力の残量によって大きさが変わってくる。少しでも魂の体積を減らすための策というわけだ。
ちなみにこの魔法に関しては一応本に残してあったため、ノーリ達も把握しているそうだ。
そういうわけで私はかなり負荷のあるメニューをこなしているために、一日でもかなり疲労がたまる。なので明日の授業備えて早めに寝ることにしたのだった。
最後までお読み頂きありがとうございます(*ᴗ͈ˬᴗ͈)ꕤ*.゜




