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日常が帰って来た気がして。

2週間学校に行っていないと、成績が心配だったので、お母さんに無理を言って、学校に行かせてもらえることになった。どうしても、シャーペンは持てないので、PCで授業を受けることを許してくれた。

先生、ありがとう。


ただし、お母さんからの条件が2つ。

1つ目、

無理しないで、辛かったら帰ってくること。

2つ目、

行き帰りは、車で送迎させること。

流石に大袈裟だと思うけど、まぁいっか。


次の日、久しぶりに学校に行く準備をする。

シャツに袖を通して、ボタンは手こずりながらも、自分でうまくやる。スカート履いて、リボンを絞める。最後にジャケットを羽織って、コートを着る。鞄はお母さんが、もう車に乗せてくれているので、私単品で出発!


学校に着くと、みんなが驚いた表情で私を見た。

「もう学校来れるの???」

友達の春乃が駆け寄ってくる。

「心配したんだよ。」

「ありがとう。今日から学校来れるの。」

まだ、原因すら分かってないけど、やっといつも通りが帰って来た気がした。机の中には、大量のプリントが入っていた。心のSOSとか、タバコ吸うなよ、とか月1くらいで配られるよくあるやつ。


授業は久しぶりだったけど、春乃が今までのノートを写真に撮って送ってくれていたので、何となく分かった。ありがたい。

「次、数学かぁ〜」

春乃が嫌そうな顔をしてそう言った。

「一緒行こ〜!」

いつものメンバーと一緒に3階の少人数教室に行くのも、1つの楽しみ。階段上がる足って重いな。最近、家の階段上がるくらいしか運動してないもんな。階段を上がりながらそう思った。くだらない話をしながら、授業が始まるのを待つ。先生が来ると、教室は一気に冷める。

「それでは、授業を始めます。号令!」


授業は、PCを使うと、比較的楽だった。

ただ、数学は授業に1回出ないだけで、追いつくのが大変な教科なのに、約10回も出ないと、ほとんど分かんなかった。気づけば、50分経っていて、、、

「これで今日の数学は、以上です。」

「ありがとうございました。」


終わるとすぐに、いつものメンバーで集まって、話しながら、教室に帰る。4人だから、階段を2列になって降りるのが、習慣になっている。今日は前の列で、隣が春乃だったから、たくさんお礼を言えた。だんだん実感が湧いていく。「学校に来た」「友達と話した」そんな簡単なことが、私を守ってくれるんだと思った。そう気づけて、よかったなって思った。


そんな時だった、階段を二段降りたあたりで、私は足の力が抜けた。

「まただ」

そう思った時にはもう遅かった。

階段が、どんどん私に近づいてくる。いや、違う。


私が近づいてってるんだ。


頭を強く打ち、私はそのまま階段の一番下で、倒れた。

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