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断章 ツバキのだいぼうけん ①
くらい。
ここはどこ?
せまくてみうごきがとれない。
ハコのなかにいるみたい。
「……以上が…務の………なる。」
ひくいこえ。
「……委細承知。」
つめたいオンナのひとのこえ。
なにかはなしているけど、ちいさくてきこえない。
――カタッ。
フタがはずれるおとがして、うえからひかりがあふれる。
「……これが熊坂の神器だと?」
「それがなにか?」
「なにか…ではない。
なんだ?このみすぼらしい布切れは?
神力がほとんど無い。
三流神器にも劣るレベルだ。」
「……。」
「氷雨第一小隊長。
本当に熊坂から回収したもので間違いないんだな?」
「輝龍の負傷が何よりの証拠だ。」
「……まあ、いい。
蔵の手がかりとしてこちらで保管する。」
はなしがおわると、オンナのひとがフタをしめる。
しばらくゆれて、フッとおちるかんかく。
それから、なにもきこえなくなった。
どこかのへや。
まわりにたくさんのジンギがねむってる。
「いなくなった…?」
フタをおす。
「ん〜〜おもい……!」
カタカタとふるえるフタ。
「もうすこし……!」
カタンッ!
フタがはずれた。
くらいへや。
ひとはいない。
「……かえらなきゃ…。」
「チョウスケのところにかえらなきゃ…!」




