EP19 祭りの日に①
再開します^^この先は敵との戦いになります。今回、入りはまったりで、次回から大事になります。
今日は、一味違う、おめかしのマリアだ。
今日は、ギア族の日。1年で1度のギア祭。
普段よく働くギア族に、獣人と人間、妖精族がホストとなり、イベントを開催。
ギア族の皆さんには、ゲストとして楽しんでもらう日だ。
国を挙げて、盛大な祭りが開かれる。
「やっぱ、マリア可愛いよ」
人間型形態のマリア。首筋と関節に露出した機械部分は、皮膚で覆われ、銀色のボディーも肌色。髪は、後ろで纏めたポニーテール。
ホットパンツに、短めのジャケットは、へそ出しスタイル。
まるで別人だ!
「マリア様、素敵です」
見惚れるリアちゃん。
「やればできる子だからね」
「元が良すぎですから」
トーマとクレアちゃんも、絶賛だ。
「ありがとうございます」
照れながら、頬を赤らめるマリアは、人間そのものだった。
マリアは、ギア祭のこの日に、ファンとの集いを行う。
マリアのファンクラブは、人類域最大級のモノ。会員数は、1万5000人を超す。
「兵器」と「優しいおねぇさん」
「破壊天使」のギャップに、国の内外を問わず、大勢の者が心を奪われている。
「警備は、僕たちに任せてね」
「ガオガオガオ」
「ダイル様は、ステージ裏は任せよ、と申しております」
マリアのサポートには、ブルックとリーム以外の付き人と、一般職員があたる。
午前は、ステージ上で歌と踊りを披露。
午後は握手会。
夜は、歌と演武を披露し、フィナーレは、夜空に向かい光子砲を放つ。
マリア名物の、夜空で花開く光子砲は、私の世界の花火に相当する。
火薬の存在しない、こっちの世界では、花火と言う言葉は無く、観賞用魔法弾と呼ばれる。
「マリア様、ギム様がお探しでしたが」
ギャリソンとテレサは、ギルドでお留守番。連絡係をやる。
相変わらず、人の多い場所には、出たがらないテレサ。
学校とは、訳が違う様だ。
「あ・・・今日はギムに、お酒を注いであげられないわ」
なんて寂しそうな顔する!
マリアにとってファンとの集いは、ギア族の好感度を上げる為の、活動の一環なのだが、大事な人はギム只一人。
「雪姫!マリアを見なかったか?」
その幸せ者のギムが来た。マリアの姿を見たら、どんな反応するんだ?
「ほら、マリア、ギムが来たよ」
後ろ向きのままのマリア。モジモジしてる。
「お?新人さんか?」
あれ?
「俺はギムだ。よろしくな」
気が付いてない!
マリアに握手を求めるギム。
「あ、はい。よろしくお願いします」
ギムの手を握り返すマリアは、顔が真っ赤だ。
「雪姫、マリアを見たら、俺が探してると伝えてくれ」
見たよ・・今この場で、目の前で。
ギムは走り去る。
「ギム様は髪形を変えると、誰だか認識が出来なくなります」
走り去るギムを、遠い目で見ながらギャリソンが言う。
「毎年ギム様は、マリア様を探し、走り回る日なんです」
首を振りながらリアちゃんが言う。
猫に小判だ・・・・。
「では、マリア様、そろそろ時間です」
リアちゃんの声で、マリア達はゲートを潜った。
ブルックとアーロン君、サマンサは、商店街の露店のお手伝い。
私は、飛鳥さんを誘い、祭りを楽しむ側。
初めてなので、楽しんで来いと、みんなは言ってくれた。
「飛鳥さん、異世界のお祭りだよ」
「焼きそばに、たこ焼き、水あめに、綿菓子。異世界らしいであります」
近所の神社のお祭りと変わらん・・・。
「雪姫!」
ブルックの屋台だ。
「食うか?タコ焼き食うか?」
勿論だ!
「出来立てを食わせてやるからな」
ブルックは、穴の開いた、たこ焼き専用鉄板に、溶き小麦粉を流し込む。
「ちょっといいかな?君は獣人だよね。着ぐるみじゃないよね。困るんだよね。食品衛生法って知ってるよね」
保健所に連れていかれる。
またか!!!
獣が調理しちゃダメだった!
「ぼく、いくつかな?」
「だから僕は・・・」
アーロン君が、憲兵ともめていた。
「児童福祉法違反です。子供が屋台で就労はダメです」
補導された。
「雪姫殿、あれはサマンサ殿では?」
飛鳥さんが指さす先に、憲兵に連行されるサマンサが居た。
「サマンサ!なにやらかした!?」
「おお~雪姫。的当て屋やってたんだけどさ、客の投げた球を叩き斬ってたら、銃刀法違反とかでよ」
街中で剣を振るえば、そりゃ逮捕だ!
祭り序盤で、商店街援護組がリタイアだ。
ギルドの幹部たるや、情けない・・・。
マリアのステージでも見に行こう。
マリアのファンとの集いは、王都のほぼ中央に位置している「中央コロシアム」で行われる。
3万人は入る、野球などのスポーツもできる、大型多目的闘技場だ。
今日は、国内外から、多くのTV局も来ていた。
私たちは、関係者入り口。
ララちゃんが入口に居たので、簡単に入ることが出来る。
「マスター!いらっしゃい!」
随分と、ハイになってるマリアが控室に居た。
「先ほど調整で、気分のパラメーターをMAXにしておきました」
ドライバー片手のララちゃん。
「こうでもしないと、マリア様はギム様を気にされて・・・」
リアちゃんが、仕方なしと言う顔をした。
「これからステージです!是非ご覧になって行ってください!」
凄いハイだ。ギア族って便利だね。
この祭りは、国外からでも来れる。
最近、何かと話題になるスノープリンセス。
マリアの「ヒアリ族殲滅」の話も、各国に流れている。
大勢のファンたちが、国外から来ていた。
「では、行ってきます!」
マリアがステージに向かう。
程なくして、揺れんばかりの大歓声が巻き上がる。
「みんなぁ!今日は来てくれてありがとう!楽しんでいってね!」
マリアらしからぬ、対応だ。
「サブルーチンに、アイドルプログラムを入れたので、今日のマリア様は、アイドル思考で動いています」
あははは・・便利だ。
「一曲目!聞いてください!『ヒアリなんか殲滅だ!』いくよ!」
ファンには、これが良いんだろうな。
なんか、違い過ぎるマリアに、違和感と言うか、なんだろ?
ステージを見る気にはならなかった。
そんな私の携帯が鳴る。
毎日更新予定ですが、8月お盆周辺で休みを入れるかもです。




