表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
89/226

EP19 祭りの日に①

再開します^^この先は敵との戦いになります。今回、入りはまったりで、次回から大事になります。


今日は、一味違う、おめかしのマリアだ。


今日は、ギア族の日。1年で1度のギア祭。

普段よく働くギア族に、獣人と人間、妖精族がホストとなり、イベントを開催。

ギア族の皆さんには、ゲストとして楽しんでもらう日だ。

国を挙げて、盛大な祭りが開かれる。


「やっぱ、マリア可愛いよ」

人間型形態のマリア。首筋と関節に露出した機械部分は、皮膚で覆われ、銀色のボディーも肌色。髪は、後ろで纏めたポニーテール。

ホットパンツに、短めのジャケットは、へそ出しスタイル。

まるで別人だ!

「マリア様、素敵です」

見惚れるリアちゃん。

「やればできる子だからね」

「元が良すぎですから」

トーマとクレアちゃんも、絶賛だ。

「ありがとうございます」

照れながら、頬を赤らめるマリアは、人間そのものだった。



マリアは、ギア祭のこの日に、ファンとの集いを行う。

マリアのファンクラブは、人類域最大級のモノ。会員数は、1万5000人を超す。

「兵器」と「優しいおねぇさん」

「破壊天使」のギャップに、国の内外を問わず、大勢の者が心を奪われている。


「警備は、僕たちに任せてね」

「ガオガオガオ」

「ダイル様は、ステージ裏は任せよ、と申しております」

マリアのサポートには、ブルックとリーム以外の付き人と、一般職員があたる。


午前は、ステージ上で歌と踊りを披露。

午後は握手会。

夜は、歌と演武を披露し、フィナーレは、夜空に向かい光子砲を放つ。

マリア名物の、夜空で花開く光子砲は、私の世界の花火に相当する。

火薬の存在しない、こっちの世界では、花火と言う言葉は無く、観賞用魔法弾と呼ばれる。



「マリア様、ギム様がお探しでしたが」

ギャリソンとテレサは、ギルドでお留守番。連絡係をやる。

相変わらず、人の多い場所には、出たがらないテレサ。

学校とは、訳が違う様だ。


「あ・・・今日はギムに、お酒を注いであげられないわ」

なんて寂しそうな顔する!

マリアにとってファンとの集いは、ギア族の好感度を上げる為の、活動の一環なのだが、大事な人はギム只一人。



「雪姫!マリアを見なかったか?」

その幸せ者のギムが来た。マリアの姿を見たら、どんな反応するんだ?

「ほら、マリア、ギムが来たよ」

後ろ向きのままのマリア。モジモジしてる。

「お?新人さんか?」

あれ?

「俺はギムだ。よろしくな」

気が付いてない!


マリアに握手を求めるギム。

「あ、はい。よろしくお願いします」

ギムの手を握り返すマリアは、顔が真っ赤だ。

「雪姫、マリアを見たら、俺が探してると伝えてくれ」

見たよ・・今この場で、目の前で。


ギムは走り去る。


「ギム様は髪形を変えると、誰だか認識が出来なくなります」

走り去るギムを、遠い目で見ながらギャリソンが言う。

「毎年ギム様は、マリア様を探し、走り回る日なんです」

首を振りながらリアちゃんが言う。

猫に小判だ・・・・。


「では、マリア様、そろそろ時間です」

リアちゃんの声で、マリア達はゲートを潜った。


ブルックとアーロン君、サマンサは、商店街の露店のお手伝い。

私は、飛鳥さんを誘い、祭りを楽しむ側。

初めてなので、楽しんで来いと、みんなは言ってくれた。



「飛鳥さん、異世界のお祭りだよ」

「焼きそばに、たこ焼き、水あめに、綿菓子。異世界らしいであります」

近所の神社のお祭りと変わらん・・・。


「雪姫!」

ブルックの屋台だ。

「食うか?タコ焼き食うか?」

勿論だ!

「出来立てを食わせてやるからな」

ブルックは、穴の開いた、たこ焼き専用鉄板に、溶き小麦粉を流し込む。

「ちょっといいかな?君は獣人だよね。着ぐるみじゃないよね。困るんだよね。食品衛生法って知ってるよね」

保健所に連れていかれる。


またか!!!

獣が調理しちゃダメだった!



「ぼく、いくつかな?」

「だから僕は・・・」

アーロン君が、憲兵ともめていた。

「児童福祉法違反です。子供が屋台で就労はダメです」

補導された。



「雪姫殿、あれはサマンサ殿では?」

飛鳥さんが指さす先に、憲兵に連行されるサマンサが居た。

「サマンサ!なにやらかした!?」

「おお~雪姫。的当て屋やってたんだけどさ、客の投げた球を叩き斬ってたら、銃刀法違反とかでよ」

街中で剣を振るえば、そりゃ逮捕だ!


祭り序盤で、商店街援護組がリタイアだ。

ギルドの幹部たるや、情けない・・・。

マリアのステージでも見に行こう。



マリアのファンとの集いは、王都のほぼ中央に位置している「中央コロシアム」で行われる。

3万人は入る、野球などのスポーツもできる、大型多目的闘技場だ。

今日は、国内外から、多くのTV局も来ていた。

私たちは、関係者入り口。

ララちゃんが入口に居たので、簡単に入ることが出来る。



「マスター!いらっしゃい!」

随分と、ハイになってるマリアが控室に居た。

「先ほど調整で、気分のパラメーターをMAXにしておきました」

ドライバー片手のララちゃん。

「こうでもしないと、マリア様はギム様を気にされて・・・」

リアちゃんが、仕方なしと言う顔をした。


「これからステージです!是非ご覧になって行ってください!」

凄いハイだ。ギア族って便利だね。


この祭りは、国外からでも来れる。

最近、何かと話題になるスノープリンセス。

マリアの「ヒアリ族殲滅」の話も、各国に流れている。

大勢のファンたちが、国外から来ていた。


「では、行ってきます!」

マリアがステージに向かう。

程なくして、揺れんばかりの大歓声が巻き上がる。


「みんなぁ!今日は来てくれてありがとう!楽しんでいってね!」

マリアらしからぬ、対応だ。

「サブルーチンに、アイドルプログラムを入れたので、今日のマリア様は、アイドル思考で動いています」

あははは・・便利だ。


「一曲目!聞いてください!『ヒアリなんか殲滅だ!』いくよ!」

ファンには、これが良いんだろうな。


なんか、違い過ぎるマリアに、違和感と言うか、なんだろ?

ステージを見る気にはならなかった。

そんな私の携帯が鳴る。





毎日更新予定ですが、8月お盆周辺で休みを入れるかもです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ