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EP15 『穴』を知る者③

まったりした流れが続きます。

「おはようございます」

私が起きると、お勝手には飛鳥さん、テーブルにはマリリンさんが居た。

「今できますから、座っていてください」

朝食の用意をしてくれている。私は、マリリンさんの隣に座る。

「あ、あの、私。。この世界の事は、よく分からないのですが・・あれは良いの?」

マリリンさんは、ゴミ箱を指さしている。


!?卵の殻が山盛り?


「はい!出来ました。陸自特製『縦だか横だか分からない、スクランブルエッグ』です」

家にある一番大きな皿。

カレーライスが、2人前は盛れる大きさの皿に、キューブ型に模った、卵焼きのような物。

「さらに今日は、スペシャルですよ」

マヨネーズ500gを、余すことなく掛ける。

卵料理を見ると、マックスを思い出し、こみ上げるものがある私だが、違うものが、込み上げて来た。


「あ、この卵は、今朝早くに、陸自から搬送してもらいました」

お勝手の冷蔵庫の横に、高々と積まれている「群馬産 鶏卵」と書かれた箱。毎朝これか?


「陸自は体力命です。一杯食べないと持たないんです」

マヨネーズてんこ盛りの卵を、スプーンで掬い、そのまま口に運ぶ飛鳥さん。

マリリンさんも恐る恐る、口にした。


「!?美味しい!雪姫さん、これ美味しいです!」

まぁ、マヨが掛かれば、大概のものは、美味しくなる。

「柊さんもどうぞ」

と、言われてもね・・・私はカロリーの心配をしながら食べないと、なんだよね。



私たちは、ルーランへの帰還を目標にしている。

ここで重要な事が有る。

時間を失ったマリリンさんは、いくら食べても太らない。

新陳代謝が無いからだ。

私の時間は戻り、食べれば食べただけ太る。

ここで大事なのが、ルーランに戻った私の時間は、止まる可能性が高い。

太った状態で戻ると、痩せられなくなる。

「豚姫」と呼ばれたくない!

2人は、カロリーなど気にせずに食べていた。



「雪姫。私も食べてみたい」

氷姫さんだ。

「いいよ。皆で食べて」

氷姫さんと四聖獣が出て来た。

勿論大きさは、指程度だ。

「!?」

飛鳥さんの驚きの顔。

私は、紹介と説明をしてあげた。

飛鳥さんは、目を輝かせながら、氷姫さんたちを見ていた。



「私たちの研究では、『穴』は、重力異常によるモノだと考えています」

食事が終わり、情報交換の時間だ。

「先に、聞いておきたいことが有るんだけど」

私は、大きな疑問を持っていた。

「はい。構いません。どうぞ」


「何で私たちを特定できたの?」

『穴』から落ちて来た私に、どうやって辿り着いたのかは、大きな疑問だった。

「『穴』を通った人は、体が特殊な粒子に包まれます。

その粒子自体には害はありませんが、落ちた後、暫くは体の周りに残るんです。通った後にも残るので、追跡は容易です」

なるほど。納得だ。


「『穴』は、科学顧問の白鳥博士が発明した『ゲート反応器』により、半径300km圏内であれば、探知可能です」

あのインテリ博士、只ものじゃないんだ。

「他の目的で作っていた装置が、偶然『穴』に反応したんですが」

あはははは・・・。


『穴』は、重力が原因で出来るの?

「はい。詳しくは白鳥博士に聞くのが良いと思いますが、重力により、空間を広げる、的な事を言っています」


「ギルドの、ゲート能力者の子が、言っていました。

ゲートを繋げる時に、指先に力を集め、空間を広げる感じでゲートを開くと」

なるほど。『穴』とゲートは似ている。

これは、以前から言われていた事だ。

ただ、ゲートには「行く先を知らないと、開けない」と言う制限がある。

ゲート石は、行先の記録が出来るが、一度も行っていない場所は、能力者と同じで、ゲートを繋げることはできない。


『穴』は、各地で起こる現象。

300年前から確認され、落ちて来たモノを考えれば、異世界同士を繋げることに、人為的な関与は考えにくい。

『穴』は自然現象で、ゲートは人為的な現象。

・・・やはり別物と考えるべきか?



「それから、これをどうぞ」

飛鳥さんは、A4サイズの封筒を出す。

「マリリンさんの保険証や、myナンバー等の身分証です」

当面は、こっちでの生活になる。

この手の物は必要。国が作る訳だから、偽造ではない・・よね?


「海野マリリン」24歳。

マリリンさんは、海外留学していた、父方の親戚。

後見人の叔父は、母方だから、バレることはない。



日本でも「迷う人」が現れたことを受け、各国の調査機関が動き出した。

元々重要事案とされていない「迷い人」の案件。

低予算で組織された調査機関は、それほど強い権限等を持たない上、貧乏集団。

居酒屋「つぼ八」で、国際会議が予定される。




日本篇では、書きたいことが多かったのですが、あまり長くなると、異世界物ではなくなるからw

今後のストーリに関わる事だけにしました。

また、2部以降でやるかも。


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