表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
72/226

EP15 『穴』を知る者④

世界会議。少し喋り過ぎた雪姫でした。

「未成年の飲酒は、違法です!」

「ルーランでは、飲んでいたもん!」

「ここは日本です。国際法に基づき、日本国内では、日本の法律が適応されます」

私だけウーロン茶だ・・。


国際会議参加国は7か国。

アメリカ、ドイツ、オーストラリア、中国、カナダ、フランス、日本。

それぞれの国から2人が参加。ホスト国の日本からは、3人が参加している。

私とマリリンさんを合わせ、19人の会議。


「では、これより、第6回『国際極秘会議』を開催いたします。

各国の皆さん、お忙しい・・・低予算の中、交通費をかけての参加、有難うございました」

飛鳥さんが進行を務める・・が、極秘会議が居酒屋開催で良いのか?



「まず重要な事からお伝えします。

ドリンク、おつまみ等は、一人3品迄。390円以下から選んでください。4品目、400円以上は自腹になります」

しけた国際会議だ。



私は、知っている事、聞かれたことは、全て隠すことなく話した。

質問は『穴』『魔法』に関することだけで、国や軍力に関することは、聞かれなかった。

そして、各国が持つ情報も、貰う事が出来た。

その中で重要な事が、幾つか分かる。



『穴』は、突然開くと考えられていたが、予兆現象がある。

白鳥さん作、ゲート反応装置改め『重力感知器』を使う事で、人サイズの穴なら30分ほど前から、反応を拾う事が出来る。


そして、仮説ながら『穴』の形成プロセスが、予想されていた。

世界と世界は、異空間の中にある。

この異空間内で、重力異常が起こることで、道が出来、それが『穴』となる。

水槽の中に水を入れ、スポイトで水の中にインクを流し込む。

水槽の水が異空間。インクが重力が強くなった場所。

インクは四方に広がる。

この時、インクが広がり、世界と触れることで、片方に道が出来、2つ目の世界と触れた時、『穴』となり、2つの世界を繋ぐ。


理屈は分かったが、ではどうすれば?は、まるで分らない。

今考えられる有効な策は、ゲート反応が出たら、慌ててそこへ行くことぐらいだ。

でも、その『穴』がルーランに繋がっているとは限らない。

結局、帰還への有力な情報にはならなかった。


あとは「魔法」に関する質問が多かった。

実際見せるのは控えたが、攻撃力から、生活魔法迄の、詳しい話を聞きたがっていた。

私は口止めされていない事から、結構正直に話した。


「では、三本締めです。皆さん、これでお開きとなります。ご苦労様でした」

国際会議の終わりが三本締め。

私とマリリンさんは、各国の担当者から名刺をもらう。

私の知識は、関係者にとって有益だった。



家に帰り、嵐山、白鳥さん、飛鳥さん、マリリンさんは、お茶の間に居た。

「今回の会議で得られた情報は大きい。だが、魔法の存在も明らかに成ったことで、各国が動く可能性も出て来た」

「一応、柊さん達には、護衛を付けた方が良いかしらね?」

「陸自の特殊部隊を配置します」

それって、私たちが狙われるという事かな?

「まだ、国同士での話し合いが出来てないからな」

嵐山は、テーブルの下から、何かを取り出した。

「盗聴器ですね?もう見つけられましたか?」

仕掛けられたというのか?

「日本はスパイ天国だからな。他にもあるはずだ」

嵐山は家の中を歩き回り、ザル一杯の盗聴器を見つけて来た。

リアルに、国の研究対象になってる、と言う事に気が付いた。


「護衛を置くか、安全な場所に避難するか・・だな」

いや、そうでもない。私には打掛がある。

私は、異空間に手を入れ、打掛を取り出し着る。

手近にあったハサミを、嵐山に渡し、私を刺すように言う。

「!?」

嵐山の持つハサミは、私に触れることなく、見事に弾かれた。

って、こいつノータイムで刺しに来やがった。

「これは?」

刺してから驚くか?

普通、確認するとか、躊躇するとかしないか?


「この着物は、私の大切な人から貰ったもの。攻撃や悪意のある人から、私を守ってくれるの」

驚く3人。この世界でも、白姫さんの着物は、私を守ってくれている。

「柊は、それを身に着けて居ろ。マリリンさんは、柊から離れないようにしてくれ」

「陸自でも、身辺警護を出します」



チョイ、きな臭くなってきた。

もし現実なら、こうなるでしょうね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ